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世界的ベストセラー、20年の時を経て待望の映画化!
日本映画初、5200m地点でのエヴェレスト撮影を敢行
「エヴェレスト 神々の山嶺(かみがみのいただき)」完成披露試写会

2016年02月04日

「エヴェレスト 神々の山嶺(かみがみのいただき)」完成披露試写会

<左から、阿部寛さん、佐々木蔵之介さん、甲本雅裕さん、平山秀幸監督>

夢枕獏の世界的大ベストセラーを完全映画化した「エヴェレスト 神々の山嶺(かみがみのいただき)」がついに完成! 2月4日に東京・水道橋のTOKYO DOME CITY HALLにて完成披露試写会が開催され、主演の岡田准一さんをはじめ、阿部寛さん、尾野真千子さん、佐々木蔵之介さん、ピエール瀧さん、甲本雅裕さん、風間俊介さん、平山秀幸監督が登壇いたしました。本作は極限の世界、エヴェレスト史上最大の謎を追いかける感動スペクタクル超大作。岡田さん、阿部さん、尾野さんは、実際にエヴェレストの標高5200メートル地点での過酷な撮影に挑みました。

舞台には、1/1000サイズとなる高さ8.8メートル級のエヴェレストが出現! キャストはそこに立つ形で登場し、客席から歓喜の声が上がりました。舞台挨拶では、祈りをこめて作る旗タルチョをエヴェレストと同じ8848mつくると発表されました! キャスト及び各地で開催される試写会に訪れる観客の皆さんと共に、さまざまな祈りがつながれていくことになります。熱気と感動に包まれた舞台挨拶の模様をレポートいたします。

岡田准一さん(深町誠役)
阿部さん演じる羽生を追いかける野心家のカメラマンを演じました。熱い挑戦を描いた大人の映画になっています。僕たちも実際に熱い挑戦をしながらエヴェレストに登りました。空気半分、マイナス20度というぎりぎりの状態で撮影を敢行してきました。その熱い想いをたくさんの方に感じてもらえれば嬉しいなと思います。
阿部寛さん(羽生丈二役)

実際に5200mの所に行きましたが、岡田くんに精神力だけでも負けないようにと、精一杯頑張ってやってきました。僕が演じた羽生丈二さんという人間は、山だけの男です。情熱がはじけんばかりの熱い役を演じました。
尾野真千子さん(岸涼子役)

本日はありがとうございます。私は待つ女を演じました。どうぞ、お楽しみに。
佐々木蔵之介さん(長谷渉役)

「エヴェレスト」が映画化されると聞いた時、シナリオを読んだ時も、早く完成した映画が観たいと思っていました。今日一番に皆さんが観てくださることを嬉しく思います。ぜひエヴェレストを体感して、楽しんでいってください。
ピエール瀧さん(宮川役)

山岳雑誌編集部、宮川役を演じましたピエール瀧です。今、プシューとスモークの中から登場しながら紹介してもらったので、気分はほぼ優勝です(笑)。ということで、ぜひ皆さんも優勝気分で観てもらえればと思います。
甲本雅裕さん(井上真紀夫役)

何も言うことはありません。今日はとにかくこの映画をゆっくりと楽しんでいってください。本日はありがとうございます。
風間俊介さん(岸文太郎役)
間違いなく、映画史に残る作品に出演できたことを誇らしく思っています。この映画は考える映画ではなくて、感じてもらう映画だと思います。皆さん、今日はたくさんエヴェレストを感じていってください。
平山秀幸監督

1年前に撮影を始めて、今日完成披露を迎えて、やっと山から降りてきたなという気分です。その間にネパールの地震がありました。大変な時期でしたけれども、この映画のキーワードとして"想う"という言葉があります。頑張ってくれたネパールのスタッフ、登山のシーンを支えてくれた日本有数のクライマーとその仲間の皆さん、映画を撮るためにエヴェレストまで登ったスタッフ、キャスト、そういうこの映画に関わった人たちの想いが映画を観て、皆さんに少しでも伝われば嬉しいです。楽しんでいってください。


MC:5200メートル地点、酸素が平地の2分の1という過酷な自然環境のなかで撮影が行われました。そのエヴェレストで危険を感じたことはありましたか?

岡田さん:
どこも危険というか、苦しさはありました。歩いている時に後ろに阿部さん、尾野さんがいるので、弱っているところ見せられないというプレッシャーがありました。血中酸素は昼間は100くらいなのですが、夜は70くらいと下がっていきます。それをドクターに計ってもらうんです。朝起きた時と夜、2回計るんですけれど、計る前にズルをして呼吸をいっぱい吸っていました。

阿部さん:
そんなことをしていたんですか(笑)。

岡田さん:
嘘をついて...、本当は苦しいのに苦しくないふりをしていました(笑)。

MC:それは、正常に計れないということですよね?

岡田さん:
そうですね。(血中酸素を)普通に計ったら70後半ぐらいなんですけれど、それが86ぐらいになって、「岡田さんはタフですね」って言われていました(笑)。今、白状します!

阿部さん:
実は...僕もやっていました...。

岡田さん:
やりますよね(笑)?

阿部さん:
今日は90いったとかね。僕は後輩に負けちゃいけないとか、代表意識があったので...。今だから明かします、やっていました。

尾野さん:
私は真面目にやっていました。

MC:尾野さんは、お二人の(ズルをしていた)事実は、知っていましたか?

尾野さん:
初めて聞きました。

岡田さん:
「高山病になったら降ろします」っていう危険な場所なので、「酸素を吸う時は降りる時だと思ってください」と言われていました。それでもなんとか撮りきらなきゃというプレッシャーから嘘をつきました...。ここでお詫びをさせてもらいます。

阿部さん:
マンション一棟分ぐらいの石がガケのところにあって、どういう点で止まっているんだろうと思っていました。バス一台分ぐらいの石が何百とあるんですよ。集団で行動しているから乗り切れるんだけれど、一人でトイレに行った時に、落石の音が聞こえたりすると自分たちは足を踏み入れてはいけない世界に足を踏み入れているんだなと感じました。生きると死ぬの背中合わせという実感は確かにありました。ただ、専門の方が見ていてくださったので、何事もなく乗り切ることができました。

尾野さん:
とても楽しかったです。

岡田さん:
標高3000メートル以上のところで運動すると、筋肉もなくなっていくくらい消費が激しいので普通、痩せるんですよ。僕らは3~4キロ痩せて帰ってきたんですけれど、尾野さんは...。

尾野さん:
3キロ太りました。本当はご飯をお腹いっぱい食べてはダメなんですよね。8分目で抑えないといけないんですけれど、お腹いっぱい食べちゃったんです。あと、いっぱい水分を摂らなくてはいけなくて、毎日みんなでミルクティーを飲んでいたんです。そのミルクティーも、たらふく飲んでいました(笑)。そしたら、3キロ太りました...!

岡田さん:
日本で一番タフな女優さんです。

尾野さん:
とても楽しかったです(笑)。

平山監督:
一度、撮影の途中に原作者の夢枕獏さんたちが僕らの泊まっている5200メートル地点に、お蕎麦の出前に来てくれたんです。それと一緒に落語家の林家彦いち師匠が来られて、ロッジで落語をやってくださったんです。面白くて笑いたいんですけれど、みんな息が苦しくて笑えないんです。ハハ...ハッって途切れるんですね。それぐらい日常もまったく平地と違っていましたね。

MC:他のキャストの皆さんにも、撮影時のエピソードもお聞きしたいと思います。

佐々木さん:
僕は皆さんがエヴェレストから帰ってきてから、日本での撮影から参加しました。さっきからお聞きしてて、血中酸素濃度ごまかしている方とか、太って帰ってきた方とか、だからでしょうね...、もう、たくましいんですよ! 山小屋で会った時、何日もお風呂に入っていない方ばっかりで真っ黒なんですよ。お手洗いとか水が大事だからこうするんだとか、昼飯はガーっと食べるし、みんなたくましいな、やっぱりすごいなと思いました。阿部さんは山男で、顔中ほとんどひげで顔がわからないぐらいでした。とりあえず大きい人がいるなって感じだったんですよ(笑)。だから、もうすごいことになって帰って来ているなと思っていました。実際に映画で観たら、こんな過酷なことしたらこうなるわと思える映像でした。まぁ、楽しんで観てください。

ピエールさん:
僕も山には行かずに、山岳雑誌の編集部での撮影でした。岡田くんが達観した表情になっていて雰囲気が違っていたんですよね。エヴェレストってそういうところなのかなと思いました。阿部さんが、冬に酸素ボンベも持たずに一人で自分の手でエヴェレストに登っていくというどれだけバカげた挑戦をしたのか...。なんだろうね、岡田くんが深海1000メートルを海パン一丁で泳ぐ感じかな(笑)。

岡田さん:
フフフッ。そうですね。どこまで潜れるのかという感じですかね。

阿部さん:
岩に張りついたら、ちゃんと持つところがあると思うじゃないですか? 実は引っかかるところがほとんどないっていうことに、撮影している時に気がついて...。

岡田さん:
風と雪で削られていてツルツルなんです。

阿部さん:
そこを1日何百メートルも上がるっていうのは、自分で撮影していても尋常じゃないなって思いました。

岡田さん:
撮影中も実際に5000メートルのところを登っている時、阿部さんがずっとうなっていました。尋常じゃないうなりでした。

阿部さん:
悲鳴に近い...(笑)。岡田くんの前で悲鳴を上げちゃいました。

ピエールさん:
会場の皆さんもそういうことを調べてからまた観ると、この映画のハードさを感じとれるんじゃないかと、(顔の汗を拭きつつ)汗びっしょりでお伝えしております(笑)。地上って最高だなって感じ! エヴェレストに行ったらこんな汗でないですもんね。バキバキに凍っちゃいます(笑)。

甲本さん:
皆さんの話を聞いていると同じ映画に出ているのかなって思うぐらい、温度差を感じましたね。回想シーンで20代の頃という若い時代を演じたのですが、僕は僕なりに、若く見えるかなとかそんなことを考えながら一生懸命やっていました。

阿部さん:
僕も若い時代をやりました。甲本くんのことをずっと怒鳴って終わったっていう...。甲本くんの役は僕に怒鳴られて終るっていう...。大丈夫でしたか?

甲本さん:
プライベートでも、いつもそうですから(笑)。

阿部さん:
僕が怒鳴っているってことですか(笑)。本当に、映画を観たらすごいって思うと思いますよ。僕もそう思いました。

風間さん:
僕は日本の山で撮影をしました。僕の体感的には崖っぷちの、都庁のてっぺんに立っているぐらいのところで撮影したんですね。すごく怖くて、声がうわずっちゃったんです。監督とかがすごく心配してくださって、「風間、大丈夫か?」って言ってくださって、「大丈夫です」って答えているんですけれど、僕、あきらかに大丈夫じゃなかったみたいです...。でもエヴェレストに行ったチームの人たちには負けたくないと思って撮影をしていたんです。けれど、阿部さんから「エヴェレストは高いところではあるけれど広いんだよな。お前が一番やばいところに立っていたな」と言われて、「そうだったのか」と思って膝から崩れ落ちました。
(劇中の)岡田くんと阿部さんの目が僕が知っている目じゃないんで、そこをぜひ皆さんに観てもらいたいですね。


MC:皆さんに人生で挑戦したいことを教えてもらいたいと思います。

岡田さん:
できれば、登壇している皆さんと一緒にエヴェレストに登りたいです。

ピエールさん:
岡田くんに後日会ったら、また(エヴェレストに)行きたいって言うんですよ。そうなっちゃうみたいです。

風間さん:
僕が気になったのは、そう言われた時の蔵之介さんの目の伏せっぷり...!

岡田さん:
ぜひどうですか?

佐々木さん:
フフフ...(笑)。

阿部さん:
僕は1日だけでもいいから岡田くんになってみたいですね。ずっと彼の背中を見て登っていましたが、本当に強いんです。写真にしても、僕のことを追いかけて撮ってくれて、役作りしているのかなって思って、その写真を見せてもらいました。たいした写真じゃないのかなと思っていたんですが、その写真がすごく良かったんです。僕じゃなくて羽生丈二が映っていたんですよ。あっ、この人、口だけじゃなくて本当にそうなんだなと思いました。あっ、普段が口だけってわけじゃないですよ(笑)。で、尾野さんも撮ってあげたらって言って撮ったら、尾野さんの写真は普通のスナップ写真みたいになっていました(笑)。

岡田さん:
尾野さんは撮れないんですよね。

尾野さん:
ポーズを決めるんですけれどね(笑)。

風間さん:
だからじゃないですか(笑)?

尾野さん:
いつかエヴェレストの8000メートル越えをしたいです。ですけれど、それは置いておいて...。

岡田さん:
なんで置くんですか。

尾野さん:
自分的には、目標がありまして、デコトラに乗りたいんです。おっきい車に乗ってブイブイ言わせて誰かを迎えに行って、「乗りなよ」って言いたいんです(笑)。

MC:最後に、主演の岡田さんより皆さまにご挨拶をお願いします。

岡田さん:
今日は本当にありがとうございます。これから観てもらうということで、今日は僕たちにとって嬉しい日です。この想いを映画に込めていますので、ぜひ楽しんでもらえたらと思います。そして観終わったら、たくさんの人に勧めてもらえれば嬉しいです。

■上映終了後、岡田さん、阿部さん、尾野さんに加え、原作者の夢枕獏さんがサプライズで登場! 観客からは割れんばかりの拍手が起こりました。夢枕さんは開口一番に「最高!!」と岡田さんたちキャスト、平山監督らを称えると、観客から再び大きな拍手が。観客と一緒に作品を観ていたという夢枕さんは「恥ずかしいくらい泣いちゃった。20年前の自分からナイフを切り付けられたような感じ」と作品の持つ力に感化されている様子でした。岡田さんは最初の試写会時に夢枕さんが泣いていたというエピソードを披露すると阿部さん、尾野さんは揃って「作品に参加してよかった」と感想を述べました。
岡田さんは「色々な思いが詰まっている映画でスタッフ一丸となって作った胸に響く大人の作品」と映画の完成に自信をのぞかせました。最後に岡田さんは集まってもらった観客へ作品の宣伝をお願いするとともに「幸せです! ありがとうございます!」とシンプルな言葉で伝えると観客からこの日一番の大きな拍手が起こりました。


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