「図書館戦争 THE LAST MISSION」完成記念トークショー&完成披露試写会
<後列左から、佐藤信介監督、橋本じゅんさん、西田尚美さん、石坂浩二さん、
福士蒼汰さん、榮倉奈々さん、田中圭さん、松坂桃李さん>
有川浩の人気小説シリーズの映画化第2弾「図書館戦争 THE LAST MISSION」がついに完成! 9月16日に東京・水道橋のTOKYO DOME CITY ホールで完成記念トークショーならびに完成披露試写会が開催され、岡田准一さん、榮倉奈々さん、田中圭さん、福士蒼汰さん、松坂桃李さん、西田尚美さん、橋本じゅんさん、石坂浩二さん、佐藤信介監督が登壇いたしました。上映後の舞台挨拶では、榮倉さんが司会を担当し、岡田さんをはじめキャスト陣がざっくばらんなトークを展開! 大きな盛り上がりを見せたイベントの様子をレポートいたします!
【完成記念トークショー(挨拶順)】
岡田准一さん(堂上篤役) |
こうして「図書館戦争」が、ドラマも含めて完成したことを報告できることを嬉しく思います。また、この作品を愛しているキャストとスタッフが変わらず監督のもとに集まってきてくれたこともすごく嬉しく思っています。たくさんの方に広めてもらえるように、宣伝をよろしくお願いします。 |
榮倉奈々さん(笠原郁役) |

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今日は初の一般公開ということで、皆さんからどんな反応が返ってくるのか少し緊張もあるのですが、やっとこの日が来たかと、楽しみでもあります。 |
田中圭さん(小牧幹久役) |

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僕も今日を迎えられることがとても幸せです。こうして皆さんと集まれる機会が、あと何回あるのかなと思うと少し寂しい気持ちもあります。胸を張れるような作品になっていると思いますので、よろしくお願いします。 |
福士蒼汰さん(手塚光役) |

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僕は「図書館戦争」という作品がすごく好きなので、ドラマと映画に出演できたことがすごく嬉しいです。手塚光という役を、これからもやりたいという気持ちがあるので、皆さんに応援してもらえたら嬉しいなと思います。 |
松坂桃李さん(手塚慧(さとし)役) |

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僕は初参加ですけれども、本当に愛情のこもった現場で、早く皆さんにこの作品が届けばいいなと思います。なので、今日は皆さんの力をお借りできればと思います。 |
西田尚美さん(折口マキ役) |

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また折口を演じることができて本当に嬉しいです。今日ここで初めて公開されるということで、みんながどんな感想を持つのか、私もとても楽しみにしています。また続きがあってもいいな、また折口になれるといいなと思います。 |
橋本じゅんさん(玄田竜助役) |

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1作目から変わらずして、全員同じ方と(映画、ドラマと)3作やれたということを本当に嬉しく思います。今日この日を迎えられて、一人でも多くの方に観てもらいたいと思います。表現の自由がどうなっていくのか、ちょうど今とリンクする部分の多いこの作品が、メッセージとして多くの方に伝わっていければと思います。 |
石坂浩二さん(仁科巌役) |

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野球の、ホームランを打った後の会見だといいんですが...。私じゃなくて監督がホームランを打ち、あとの選手は苦労はしたけど2塁でタッチアウトというような感じですね。そういう人たちと1作、2作と続けて一緒にいられたのが僕はすごく嬉しくて、何か子どもが育つのを見たような2作目でございました。とにかく素晴らしい作品で、1作目よりも細かいところまでみんながきちんと芝居をしているなという気がしましたし、こんなに口うるさい感じで見るようになったなんて僕も歳をとったんだなと思っております。先ほど、2作目のあとは3作目をというお話もありましたが、残念ながら私は2作目で引退いたしました...(会場笑)。 |
佐藤信介監督 |

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1作目を作った時に、この世界を皆さんに楽しんでもらえればという気持ちで作っていました。そこからの続きが観たいという声をたくさんもらいました。僕らも、続きがあれば面白いなと思いながら作っていたんですけれども、本当にこうしてまたスタッフ・キャストと、さらに新たに加わったキャストの方々と、続編だけでなく、ドラマも一緒にやり、3作も作れたということが本当に信じられないです。「本当に実現するんだ」とワクワクされているお客さんもいると思うんですけれど、僕らもこれを届けられるということにワクワクしています。 |
MC:2010年に1作目の「図書館戦争 LIBRARY WARS」が公開されましたが、この「WARS」という複数形のタイトルがつけられたのは「続編を作れたら」という希望を込めてのことでした。そして、実際に多くの方から続編を望む声が寄せられ、今回、ドラマ「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」、そして映画「図書館戦争 THE LAST MISSION」が作られました。今まさに完成披露試写会が行われており、「図書館戦争 THE LAST MISSION」を一般のお客様が初めて鑑賞しています。この後には舞台挨拶も控えておりますが、今、どんな心境ですか?
岡田さん:
完成披露の日というのは、ドキドキしますよね...(笑)。監督もそうだと思いますし、みんなもそうだと思います。この作品は、原作は小説ですけれども、アニメにもなったり、漫画にもなったりと影響力が大きいのですが、「実写にするとこうなるんですよ」というのを満足してもらえると信じて監督のもとに集まって作りました。どう観てもらえて、どういう反応が返ってくるのかは、今日が初めての機会なので、監督と震え上がりながら、肩を寄せ合って向かいます(笑)。ドキドキします。
佐藤監督:
バクバクしていますね(笑)。
岡田さん:
(監督は)今日、誕生日なんですよ。
MC:そうなんですよね。佐藤監督は今日で45歳ということなんですが、お誕生日と完成披露試写会が重なったというのはどうでしょうか?
佐藤監督:
いい日にしたいなと思います。
MC:榮倉さんはどんなお気持ちですか?
榮倉さん:
ドラマと続編ができたのも1作目のお客様の声が多かったからですし、それだけすごく期待されているんだなと感じて、2作目の方がよりプレッシャーもありました。楽しんでもらえたらいいなと願うだけですね。
MC:ひと足早く作品をご覧になったと思いますが、ご覧になった感想はいかがでしたか?
岡田さん:
この中で最初に観たのは福士くんなので、福士くんがみんなにメールを送ってくれました。
福士さん:
僕は午前中の試写会で観たんですけれど、最高に良かったんですよ! 最高に良かったので、「まだみんな観ていないけれど、これはみんなに伝えたいな」と思って、みんなに連絡をさせてもらいました。試写会では周りにキャストがいなかったので、最後に一人で大号泣しちゃいました。
MC:ということは、熱いメールが届いたと?
田中さん:
タスクフォースのみんなのグループLINEがあって、そこに朝イチで福士くんから「すごく良かったよ! すごく泣きました!」とLINEがきたので、みんな楽しみに試写会に行きました。最初は「泣きました」なんて大げさだよと思っていたんですが、泣きました(笑)。
MC:では、皆さん同じ手ごたえを感じられたのでしょうか?
岡田さん:
そうですね。榮倉さんと一緒に観ました。2作目というのはハードルが高いですから、それを作るというのはとてもチャレンジングなことなんですよね。そこにチャレンジしようという企画だったんですが、1作目をしっかり超えて、どの面もスケールアップできたと思います。榮倉さんともガッチリ握手をして、監督とも握手をした覚えがありますね。
MC:見どころの一つはなんといってもアクションだと思うんですが、今回の役作りはいかがでしたか?
榮倉さん:
すごかったですよね。1作目よりも大変でした。何かあると、岡田さんにみんなが「どうしよう」と相談している光景が思い出深いです。岡田さんは現場のみんなにとっても教官のような存在だったと思いますね。
岡田さん:
ありがとうございます(笑)。みんなでコミュニケーションを取りながらやっていたよね。
田中さん:
はい、やっていました(笑)。
MC:岡田メソッドというものがあって、それに沿って皆さんでトレーニングをされたそうですね。
岡田さん:
身体をうまく使おうということもそうなんですが、今回は「タスクフォースの壊滅」というのもテーマになっているので、1作目の時よりもみんなでチームワークを良くしようと集まって訓練したりとか、食事に行ったりしましたね。「ダイヤモンド」という陣形があるんですけれど、僕が「ダイヤモンド」と言うとみんなでその陣形を組んだり、1日7時間ぐらいタスクフォースのみんなで一緒に訓練したりというのを何日間もやりましたね。
MC:岡田先生のトレーニングはいかがでしたか?
田中さん:
しんどいですよ。岡田くんはもうトレーニング大好きで...(笑)。
岡田さん:
なんですかね(笑)。(ロケ先の)仙台で、田中くんと福士くんが夜、僕の部屋に「トレーニングさせてくれ」と来たんですよ。なのに、途中から「やらされてる」みたいな感じになりました(会場笑)。あれは何だったの?(笑)。「やりたい」って来たのに、二人で「やらされてるんですよね」って帰っていったことがあって...。
榮倉さん:
次の日の感想が愚痴に近かったですよ(会場笑)。
福士さん:
いや、想像以上にきつかったんですよ。自分たちがやりたい範囲を超えて、「え、そこまで?」というぐらいガチなやつでした(会場笑)。でも、いいトレーニングになりました。
MC:松坂さんは一緒にアクションをする機会はなかったですが、今回初めて「図書館戦争」のメンバーに加わり、皆さんと共演していかがでしたか?
松坂さん:
いやあ、羨ましいとしか思えないです。さっきから皆さんが「みんな」「岡田メソッド」「ご飯食べた」「岡田さんの部屋に乗り込んでトレーニング」とか言っていますが、僕はその中に一切入っていないんです...(笑)。グループLINEにも入っていないです...(会場笑)。今皆さんが話していた話は全部、初耳ぐらいな感じでした...。切ないですね(会場笑)。それぐらいの孤独感を持って、僕は手塚を演じました。
MC:7月に完成報告会見がありましたが、その時に岡田さんが「福士さんの壁ドンが素晴らしかった」というお話をされたんですが、それを聞きつけた松坂さんが岡田さんに「壁ドンをしたい」と直訴したもののそれを断ったという話を聞いたのですが...。
岡田さん:
それについては深く謝罪をさせていただきます。
松坂さん:
僕は、壁ドンしました。間違いなくしましたね。
岡田さん:
僕...されていたんですよ。うっかりしていたんです。
松坂さん:
その日は岡田さんと榮倉さんのクランクアップの日で、僕はお二人が終わるのを待っていたんですね。それで「お疲れ様でした」と言った後に、岡田さんに「すみません。最後なので壁ドンしてもいいですか?」と言って壁ドンをしたんですよ。
岡田さん:
それ、何なんだって話だよね(笑)。「どういう状況でそうなったんだ?」って...。
松坂さん:
それで(壁ドンを)させていただいて...。
榮倉さん:
させていただいて(笑)。
松坂さん:
写真も撮ったんですけれども、後日、イベントで「(福士さんの壁ドンは最高で)松坂桃李のは断った」とニュースになっていて、それを見て「どういうことだ?! 僕はしているぞ!」と思いました...(会場笑)。やっぱり印象に残ったのは福士くんだったんだなと思いました...。
榮倉さん:
しかも、朝の5時のクランクアップまで5時間ぐらい待っていたんですよ。
岡田さん:
今回、敵対する役だったので一緒のシーンがあまりなかったんですけれど、以前、共演した時が親子役だったので僕のことを「父上」と呼んでくれていました。敵対するシーンなのに前日から「明日、会えますね。楽しみです」みたいな連絡をくれるんですよ(会場笑)。最終日も彼だけ来て、深夜から朝の5時、6時ぐらいまでずっと待ってもらったんです。でも、(僕は)疲れ切っていて...。
榮倉さん:
あ、言い訳タイムだ(笑)。
岡田さん:
言い訳タイム(笑)。(榮倉さんと)二人でずっと走っているシーンを撮っていたので、疲れ切った後に「壁ドンさせてくれ」と言われてちょっと忘れていました...すみません(笑)。
松坂さん:
いやいや、これはタイミングを間違えましたね。そんな疲れ切った中じゃ覚えていないですよね。
MC:ただ、松坂さんにとっても最後のチャンスだった訳ですよね?
松坂さん:
そうなんですよ。タスクフォースの皆さんの絆はすごいので、本当に羨ましくて、ちょっとでも入りたいという気持ちがありました。(役柄上では)敵対していますけれど、僕個人としては「いいな」と思っていたんです...それだけなんです。
MC:タスクフォースとの共演シーンはありませんでしたが、石坂さんとの頭脳戦がありましたよね。石坂さんは、共演されていかがでしたか? また、仁科は原作にはない役柄ですけれども、演じられていかがでしたか?
石坂さん:
私も松坂さんとまったく同じ感想を持っておりまして、今の話、初めて聞きました(会場笑)。こちらの連中(タスクフォース)が一体何をやっているのか、まったく分からないんですよ。一緒になっていないんですよ。榮倉さんにも今回会っていないんですよ。
榮倉さん:
今回はそうなんです。
石坂さん:
一生懸命、練習したんだね。でも、今作は本当に素晴らしいですよ。やっぱり彼(岡田さん)が一年間、NHKで苦労したのが良かったのでしょうね(会場笑)。みんなをまとめるのがうまいこと、うまいこと。
岡田さん:
そこは(石坂さんからも)いろいろとアドバイスをもらいました(笑)。
石坂さん:
目がずいぶん変わりましたよ。そんな彼が疲れてそんなことをしているとも思わなかったですが(会場笑)。
MC:そして、「図書館戦争」のもう一つの見どころといえば"ラブ"がありますよね。この世界観の中で4組のカップルができました。ちょっと驚きなのは、橋本さんと西田さんのお二人も、ドラマの中で「実は昔...」というのが明かされるんですよね。お二人はその設定はご存知でしたか?
橋本さん:
そうですね。ただ、本当に昔のことなので(会場笑)。まあ、若干、そういう訳ありの空気感が出ればいいなと思いましたけれど、それはそれで難しいなと思いましたね。
西田さん:
そうですね。1作目ではあんまり会えなかったですものね。2作目でようやく会えてコミュニケーションを取れたような形でしたが、なんとなく昔から一緒にいた空気感が出せればいいなと思いました。この3人(石坂さん、西田さん、橋本さん)はよく会うんですけれど、タスクフォースの皆さんとは本当に会わなかったです...。
橋本さん:
この3人(石坂さん、西田さん、橋本さん)はLINEのグループに入っています(会場笑)。
西田さん:
知らない(笑)。
MC:入りたいという気持ちはありますか(笑)?
橋本さん:
羨ましかったですね(笑)。
MC:改めて岡田さん、1作目からドラマ、そして映画へと続いていきますが、今作にかける意気込みというのはいかがでしょうか?
岡田さん:
今回は説得力にすごくこだわって、社会派な部分もあるし、アクションもあるし、ラブもあります。エンターテインメント作品をどれだけ説得力を持ってこの世界で観せていくのかというのが、1作目よりパワーアップしています。10月5日にドラマが放送されますけれども、(1作目がテレビ放送される)10月4日、5日と「図書館戦争」を楽しんでもらえれば、これから公開される映画もより楽しんでもらえると思います。そして劇場で観てもらえれば、より泣ける、よりドラマチックな話になっていると思います。映画としてレベルアップしたと、自分たちとしては自信を持ってお薦めしたいです。ぜひ劇場で観てもらえたら嬉しいなと思っています。
MC:堂上とのラブもいっぱいありますよね?
榮倉さん:
たくさんありますね。どのキャラクターも1作目よりも人間味のある描かれ方をしているので...ラブもね、いっぱいありますよね(笑)?
岡田さん:
はい(笑)。恥ずかしいですね(笑)。
榮倉さん:
恥ずかしいですね(笑)。

田中さん:
耳が赤くなっているよ(笑)。
榮倉さん:
現場でも本当に恥ずかしいんですよ(笑)。岡田さんが恥ずかしがるから、私、余計に恥ずかしくて(会場笑)!
MC:岡田さんの耳がちょっと赤いですが?
岡田さん:
大丈夫です(笑)。もうここは大丈夫です(会場笑)。
MC:では、大きなスクリーンでということでよろしいですか(笑)?
岡田さん:
1作目の時から関係も変わっていきますから...。
榮倉さん:
へえ~(会場笑)。
岡田さん:
「へえ~」って(笑)。
榮倉さん:
それで、それで(笑)?
岡田さん:
どうなるんでしょうね(笑)。
【舞台挨拶】
■登場前に岡田さんらが役柄でトークを展開!
堂上篤(岡田准一さん):
時間だ、そろそろ行くか。
笠原郁(榮倉奈々さん):
えー? もっとゆっくりお茶したかったなぁ...。
小松幹久(田中圭さん):
また今度2人で来ればいいじゃない?
手塚光(福士蒼汰さん):
笠原が言えばまた次もあるんじゃないか?
笠原:
えー? 自信ないよぉ!
堂上:
笠原、何をやっている?
笠原:
すみません!
堂上:
みんな待っているんだ。行くぞ!
笠原:
はい!
岡田さん:
この大歓声は「面白かった」と受け取っていいのでしょうか? 本当にドキドキしながら、監督と一緒に裏で震えながら、皆さんの感想がどうなのかな、と気にした一日でした。1作目を超えるものを目指そうと、佐藤監督の下に集まってチャレンジをした作品です。皆さんが好きでいてくれたら嬉しいなと思います。面白いと思った方はたくさんの方に勧めてください。
MC:通常はここからお一人ずつの挨拶ですが、上映後ということで少しでも長くキャストの皆さんの声を聞いてもらうため、皆さんのチームワークで舞台挨拶を進行してもらいます。榮倉さん、このミッションは簡単ですよね?
榮倉さん:
簡単ですけれど手が震えています...。でもみんな、優しいので楽しく会話しましょう。よろしくお願いします。
岡田さん:
榮倉さんが司会をやってくださいます。
榮倉さん:
がんばりますのでよろしくお願いします。無茶ぶりは封印ですよ! 早速ですけれど、幕が上がる前にみんなでセリフを読んでいたんですけれど、この新しい試みはどうでしたか?(会場拍手) ありがとうございます。
岡田さん:
緊張しましたよね? 榮倉さんがずっと「緊張する! 怖い!」って言っていました。
榮倉さん:
本当の「LAST MISSION」みたいな感じで手が震えていました。
岡田さん:
こういう時、福士くんはすごいよね。全然、動じずにサラッとできるもんね。
榮倉さん:
さすがです。
福士さん:
そんなことないですよ。僕も緊張しましたよ。ドキドキで...。
榮倉さん:
今ですか?
福士さん:
今? 今はしていないけれど...。
岡田さん:
1作目から何年か経ったけれど、どうなの? 1作目の時は19歳で、石坂さんが(福士さんは)前は子どもだったって言っていましたよ。
石坂さん:
身長が2センチ伸びただろ?
福士さん:
伸びていないです。
石坂さん:
本人は「伸びていない」って言っているけれど、絶対伸びているよ。
福士さん:
前回は19歳で未成年だったので(周りを)何となく大人だなって見ていたんですけれど、僕も22歳になって少しは近づけたのかなって思っています。
岡田さん:
たくさん主演をこなされていますけれど、その中で「図書館戦争」はどういう存在ですか?
福士さん:
眼力がすごいインタビュアーだなぁ...。
岡田さん:
どうなのかなぁ?
福士さん:
本当に大好きな作品です。手塚という役も一番と言っていいくらい大好きな役です...。
石坂さん:
他の映画はどうでもよかったの?
福士さん:
いや他の映画も一番ですけれど、これが一番と言っても過言ではないです。
松坂さん:
あまり弟を責めないでください!
岡田さん:
優しいね。すごい兄弟ですよね。
田中さん:
イケメン過ぎますよ!
岡田さん:
田中くんの感想がすごかったね。
田中さん:
映画を観て感動して泣いたのに、ラストシーンで福士くんと松坂くんが出てきて、「イケメン兄弟かっ!」ってつっこんじゃいました。
岡田さん:
なかなかないよね。映画観て「イケメンかっ!」ってつっこむことって...。
松坂さん:
もう大好きな弟と一緒にいられて幸せです!
田中さん:
どうなの? 突然の参戦じゃない?
松坂さん:
突然ですよ。緊張しています。
榮倉さん:
緊張しているんですか?
松坂さん:
いや、まあ、でも弟がいますから。
榮倉さん:
仲良しですね。手塚慧、カッコよかったですよね。
松坂さん:
ありがとうございます。
田中さん:
なんか言い方がいやらしい!
榮倉さん:
何なんですか?
岡田さん:
(松坂さんに)父上って呼ばれているからね。うまいよねぇ。
松坂さん:
(監督を指して)ここが一番、緊張されていますね。(佐藤監督は)今日、誕生日なんですよね。
佐藤監督:
たまたまですけれどね。
榮倉さん:
おめでとうございます。
岡田さん:
いい日になりそうでよかったです。今日の舞台挨拶の司会は、榮倉さんですから。
榮倉さん:
いや、そんなことないです。皆さん好きに喋ってもらって大丈夫ですから。
田中さん:
じゅんさんが一言もしゃべっていないです。
橋本さん:
端にいて、みんなの背中が見えるんでね...。誰かの顔がこっちに向いたら喋ろうかなと思っていたんですけれど、今みんなの顔が一気にこっちを向いて...。
岡田さん:
映画を観てのご感想などを...。
橋本さん:
2年経って、「成長した」というと良い言い方になりますが、2年なりに年をとったというか、大人になりました。そして堂上は玄田の後を継ぎ、「図書館戦争」の世界は続いていくんだなと思いました。役者としても大人になっていました。
岡田さん:
榮倉さんはいかがでしたか?
榮倉さん:
笠原郁を演じて、自分で観ていても「がんばれ!」と思っちゃいました。パート1があって、今回の「LAST MISSION」につながっていくというのを、なんか複雑な思いで見てしまいました。何だろう? 言葉で説明するのはすごく難しかったです。
橋本さん:
奈々ちゃん、腕立て伏せが1回もできなかったっていうのは本当?
榮倉さん:
そうなんです。1作目の時は1回もできなかったんですけれど、今は10回くらいできるようになりました。
岡田さん:
体のバランスとかも変わられていて、タスクフォースのみんなでも「すごい!」と言っていました。
佐藤監督:
撮影の準備をされて、スタミナがものすごくついていましたよね。走るシーンとか何回も撮ったんですけれど、ずっと笑って走っているんですよ。
榮倉さん:
笑って...?
佐藤監督:
つらい時も笑顔を絶やさず。
西田さん:
すごかった! 監督がすごく粘りましたね。
佐藤監督:
すみません。
西田さん:
最後の緩やかな坂がすごくつらかったんですよ。私はずっと待っていたんですけれど、奈々ちゃんはずっと行ったりきたり、走っていたからすごいなと思いました。感動しました!
橋本さん:
笑っていました?
西田さん:
苦しそうな笑顔です。
岡田さん:
お2人は今回、恋愛関係という...。元々、付き合っていたという設定ですよね?
MC:ドラマの中で、昔いろいろあったということが判明するんですね。
岡田さん:
ネタバレですね...(苦笑)。
西田さん:
ちょっと!
田中さん:
岡田くんはただカンペを読んだだけですよ。
橋本さん:
空気感を感じてもらえればと思います。深く言うつもりはありません。
西田さん:
元彼だったみたいですけれど、今は関係ないみたいです。
橋本さん:
信頼関係ですね。
西田さん:
玄田さんに一目は置いているみたいですけれどね。今はよき理解者?
橋本さん:
同志ですよね?
西田さん:
そんな感じで観てもらいたいですね。
榮倉さん:
今回はドラマも含めてカップルが4組ほど出てくるんですかね。1作目でもカップルは出てきたんですけれど進展していて、人間味あふれるドラマになっています。石坂さん、何かありますか?
石坂さん:
大丈夫です!
榮倉さん:
ラブストーリーの話をすると岡田さんが喋ってくれないんですよ。
田中さん:
まだ照れているんですか?
橋本さん:
耳が赤くなっている。裏から見ると真っ赤になっている!
榮倉さん:
早いですよね。
岡田さん:
そうですよね。ちょっと進展したシーンがたくさん...ありましたけれど...。
松坂さん:
どこが進展しているんですか?
岡田さん:
なんだよ! 今日もね、(榮倉さんは)背中が開き過ぎなんだよね。
榮倉さん:
見ますか?(くるりと背中を見せる)
岡田さん:
(カメラマンに)すごい撮ったね。そりゃ撮るよね。
榮倉さん:
スタッフの皆さんが作品のファンだったからこそできた2作目だったんです。だからこそ現場にいるスタッフさんがラブシーンを撮る時に、楽しそうに見ていて、やる側はすごく恥ずかしかったです。それに気づかないふりして淡々とやりたいところなのに、岡田さんはすごく素直に照れて、耳を真っ赤にしているんです。だから本当に恥ずかしくて...!
岡田さん:
ラブシーンを撮っていると、監督が近くまで来て見ているんですよ! すごくニコニコしながら「どうやるの?」「どうやって頭触るの?」って感じで、近くで嬉しそうに見ていました。
佐藤監督:
そこは確認しないといけないんでね...。
橋本さん:
モニターでいいんじゃないですか?
佐藤監督:
ディティールを見ないとね。
岡田さん:
監督をはじめスタッフさんがみんな、「図書館戦争」を愛してくれていました。楽しそうに見てくださっていました。感じなかったですか、手塚は?
松坂さん:
いや、そうなんですよ。今回はさらにスケープアップして...。
榮倉さん:
スケープアップ?
松坂さん:
スケールアップしています。なのでもっと広めてもらえればいいなと思います。無茶ぶりなんですよ!
榮倉さん:
(手塚兄は)すごく喋っていましたよね?
松坂さん:
僕の役どころは、前線ではなく離れたところでひたすら喋るという感じで、いかに榮倉さんをハンティングできるかと考えていましたね。
榮倉さん:
私ではなく、笠原をね。
岡田さん:
誤解されるからね。
松坂さん:
そこに堂上がやって来るんですよね。
橋本さん:
(松坂さんは)実際に現場で会った人は少ないんですよね?
松坂さん:
少ないんですよ。榮倉さん、岡田さん、石坂さん、福士くんと栗山さん。それくらいですね。
榮倉さん:
そうなると意外と会っていますね。
松坂さん:
意外と会っていたね(笑)。
田中さん:
僕とは会っていなかったね。
岡田さん:
ワンシーンだけとかね。「いつでも来い」ってやつでしょ?
松坂さん:
「いつでも来い」ですね。
岡田さん:
その前日に(松坂さんが)「やっと会えますね、父上」ってメールをくれたんですよ。
松坂さん:
それ言わなくていいんじゃないですか?
MC:実は今日、ここに来られなかった栗山千明さんからお手紙を預かっていますので代読いたしますね。
栗山千明さん(柴崎麻子役)の手紙:
会場の皆さん、キャストの皆さん、佐藤監督、お披露目おめでとうございます。今日私はそちらに行かれませんが、気持ちは一緒にお祭り騒ぎしています。お客様の感想、ドキドキしますね。初日に向かって、まだまだ盛り上げていきましょう。
そして手塚へ。あとは任せたわよ。
柴崎こと栗山千明より。
福士さん:
なにそれ? なんか照れる!
岡田さん:
任されていますから、それについて何か一言。
福士さん:
栗山さんとのエピソードですか? クールビューティなイメージがあるんですけれど、意外とカジュアルというかフランクで話しやすい方でした。イメージと全然違って...。ダメかな? 任されきれてないかな、これ?
岡田さん:
2人の仲も進展していきますね。
福士さん:
そうですね。柴崎と手塚の距離が徐々に徐々に縮まっていく過程が、「手塚、可愛いな。柴崎も可愛いな。」と思いながら演じていました。
榮倉さん:
手塚、不器用だよね?
福士さん:
僕は、手塚の恋愛は可愛いなと思いながら観ています。エリートとして育ってきているのに恋愛になると赤ちゃんレベルで不器用なんです。そこが全然育っていないんだな、可愛いなと思いながら演じました。
MC:さらにアクションシーンも加わりますね。岡田さん、今回ドラマと合わせて3作目ですが、意気込みや作品にかける思いをお願いします。
岡田さん:
映画の世界で続編や2作目は難しくハードルが高いと言われています。そこにどうチャレンジしていくかというのを、タスクフォースのメンバーでたくさん訓練して、監督とも細かくお話ししましたね。
佐藤監督:
細かく話しましたね。
岡田さん:
僕、細かいんですよ。特に今回は僕のシーンもそうですし、手塚のスナイパー対決とか、いろんなパターンのアクションがありました。連係プレイもあれば一人で戦うところもバディの部分もあり、いろんなアクションを監督が詰め込んでいます。
佐藤監督:
アクションシーンは吹き替えなしで全部岡田さんがやっていて、それもなかなかないですよね。
岡田さん:
もう当たり前になっていて、僕が全部アクションをやっているとなっても「そりゃそうでしょう」くらいになっていますね。
田中さん:
前回はアクションはキレイでカッコいい見せ方だったけれど、今回は生っぽさにこだわってやっていますよね。壁をのぼる時もね、あれ壁蹴らなくてものぼれただろうって思ったけれど...。
岡田さん:
生っぽくしていけばいくほどいろいろあるんですよね。たまにアクションチームに喜んでもらえることをすると、「それっすよ、岡田さん」と言われるんです。本当のものをやっていくとだんだん地味になっていくのでね。それをどうするか?...という戦いですよね。
橋本さん:
1作目で日本中が岡田くんのアクションにびっくりしたと思いますよ。今回「図書館戦争 THE LAST MISSION」がこれで、岡田くんもいろいろ思うところがあると思うけれど、ハリウッドに行って勝負してほしいなって本当に思います。
岡田さん:
急に何を言い出すんですか?
橋本さん:
いや、君しかいない!
岡田さん:
僕の思いを受けて福士くんがきっとね...英語話せるもんね?
福士さん:
(岡田さんに)先にハリウッド行ってもらって、僕が後に続くんで...(笑)。
岡田さん:
(松坂さんに)さ、先に行ってもらって...。
松坂さん:
もちろん岡田さんに続きますよ!
岡田さん:
じゃあみんなで頑張ろう!
MC:最後に岡田さん、締めのご挨拶をお願いします。
岡田さん:
今日は本当にありがとうございます。本当にこうして監督と皆さんと一緒に続編というチャレンジができたことを嬉しく思います。それが皆さんの胸に届く作品であったらすごく幸せなことです。面白いと思った方はぜひいろんなところで勧めてもらいたいです。10月10日に公開となりますので皆さん、「図書館戦争 THE LAST MISSION」をよろしくお願いいたします。

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