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長瀬智也"赤鬼"役に絶対の自信!「演じられるのは、僕しかいない」
「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」クランクアップ会見

2015年07月08日

「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」クランクアップ会見

<左から、宮藤官九郎監督、清野菜名さん、神木隆之介さん、森川葵さん>

人気脚本家として幅広く活躍する宮藤官九郎さんが脚本・監督を務めるファン待望の新作「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」のクランクアップ会見が7月8日、東映東京撮影所で行われ、宮藤監督をはじめ、主演の長瀬智也さん、神木隆之介さん、森川葵さん、清野菜名さんがお揃いのロックTシャツに身を包み、出席いたしました。

7年ぶりの映画出演を果たした長瀬さんが演じるのは、ロックバンドを率いる"赤鬼"という役どころで「ほかの俳優さんが演じたら、嫉妬します!」「演じられるのは、僕しかいない」と絶対の自信を示しました。今回の映画の舞台はなんと地獄! というわけで、会場には地獄の入り口である鳥居や、不気味なドクロや死体の模型が横たわり...。普段の記者会見とは一線を画する雰囲気だった当日の模様をレポートいたします。

長瀬智也さん(地獄農業高校の軽音楽部顧問でバンド地獄図を率いる"赤鬼"キラーK役)
宮藤監督とは何度かご一緒させてもらって、映画では約10年ぶり、2本目になります。ご一緒する中で、好きな音楽や映画の話などで意気投合していって、いつか音楽を題材にした映画が作れたらいいなと思っていました。
今回の映画は舞台が地獄ということで、特に日本のカルチャーとしての地獄、例えば閻魔様、鬼のビジュアルが、しっかりと具現化されています。「地獄ってこんな場所だな」と思わせてくれるセットも素晴らしいんです。鬼の特殊メイクにも90分くらいかかるのですが、鬼のメイクをしているとだんだん自分の顔を忘れてしまうんですね(笑)。
面白いけれど、カッコ良かったり、でもどこか切なかったり...。教科書がない状態で、みんなで思いっきりやったことが"答え"として一本の映画になった感覚です。宮藤監督でなければ、こんな作品が作れないと思いました。今後、二度とないんじゃないかと思うほど、いろいろな要素が盛り込まれたエンターテインメント作品です。皆さんの心に残る作品だと思いますので、ぜひ公開を楽しみにしていてください。
神木隆之介さん(修学旅行中、不慮の事故で地獄に落ちた高校生・大助役)

今回の撮影では、普段経験できないことをたくさん経験できました。音楽を題材にした作品も初めてですし、自分なりに成長できたなと思える作品でした。台本も、笑えて泣けて、観てくださった方に「本当に楽しかった」と言ってもらえる内容です。
森川葵さん(大助が思いを寄せるヒロイン・手塚ひろ美役)

私は現世に生きる役柄だったので、観客として、地獄の世界がどうなっているか、完成がすごく楽しみです。
清野菜名さん(地獄のロックバンド地獄図の紅一点、ベース担当の邪子役)

今回、人生で初めてベースを弾きました。最初は全く音が出なくて、絶望的な毎日だったんですけれど、皆さんと一緒にバンド練習をして、自分の中でもモチベーションがあがっていきました。さらに撮影初日は地獄のセットでの撮影で、テンションがあがりました。充実の日々でした。とにかく現場が楽しくて、こんなに公開が待ち遠しい映画は初めてだったので、ぜひ皆さんにも楽しみにしてもらえればと思います。
宮藤官九郎監督

約40日間の撮影中、30日間くらいは地獄で撮影を行っておりました。朝9時から夜11時まで、毎日地獄通いしたせいか、その後、クランクアップ直前に天国のシーンの撮影をしたら、地獄慣れしたスタッフの具合が悪くなりまして...(笑)。僕も風邪をひいてしまって、体調が良くないんですけれど...今日はよろしくお願いします。


MC:今回、完全オリジナルの脚本を手がけられましたが、なぜ「舞台が地獄、主人公が地獄の鬼」という物語を書こうと思われたのですか?

宮藤監督:
理由はいくつかあるんですけれど、自分もだんだんと年を重ねて、「ああ僕もいつか死ぬんだな」と感じるようになってきました。今まで、なんとなく地獄って悪い奴が行く怖い場所って教えられて育ってきました。でも、ヘビメタの曲を聴くと、"Hell! Hell!!"って地獄を明るく肯定している歌詞がよくあるじゃないですか。だったら、地獄でロックバンドしたいなあと思って...。それに長瀬さんと一緒に、いつかジャック・ブラック主演の「スクール・オブ・ロック」みたいな映画を撮りたいとも思っていました。日本にはあまりないタイプのコメディです。今回は長瀬さんの"顔芸"も活かしたかったんです。

長瀬さん:
地獄で、鬼で、ロックバンドって、(この役を演じられるのは)僕しかいないでしょ(笑)。自画自賛で申し訳ないです。僕が好きな映画や音楽にも、例えばデビルとか、地獄的な要素が出てくるんですね。怖いという気持ちとは裏腹に、どこかカッコいいなというイメージがありました。監督からアイデアを聞いて、すぐに世界観はイメージできました。嘘をついたら舌を抜かれるとか、誰もが「地獄=怖い」というイメージを持っていると思いますが、映画を撮影しながら、「こんな地獄なら悪くないかも」と思えるほど、宮藤監督の描く地獄は最高にカッコいいですね。

MC:長瀬さんが演じたキラーKは、超ハイテンションな地獄の鬼で、ロックバンドのボーカル・ギター、かつ地獄農業高校の先生という大変な役柄でした。何か役作りをされましたか? また、演じてみていかがでしたか?

長瀬さん:
マイクも衣装も楽器も素晴らしいですよ。

宮藤監督:
ギターは高見沢さん(THE ALFEEの高見沢俊彦)のエンジェルギターを作った方にお願いしました。

長瀬さん:
エンジェルから地獄ですよ(笑)。ギターだけで8キロくらいあって、衣装も含めると10キロくらいですかね。大変でした。ライブシーンもあります。角とか牙とか、子どもの頃に憧れた要素が詰まっていて、怖いというより、カッコいい、ですよね。右腕がジミヘン(1970年に亡くなった名ギタリストのジミ・ヘンドリックス)、左腕がカート・コバーン(1994年に亡くなったニルヴァーナのメンバー)、下半身はマイケルジャクソン、声は忌野清志郎さんなんです。カッコ良すぎて、地獄に落ちた皆さんの要素がキラーKに結集していますね。

MC:一方、神木さんは悪いことをしたわけでもないのに、地獄に落ちるという残念すぎる高校生役で、かなり三枚目なキャラクターですが、演じてみていかがでしたか?

神木さん:
無自覚なんだけれど、「こいつ地獄に落ちそう」っていう要素がいっぱいある役です(笑)。「こいつ、地獄に落ちそうだな」とイラつきを覚えさせるようなキャラクターにしたかったですね。いかにイライラさせるかが勝負でした(笑)。監督から「今のはイラついた」と言われるのが目標になっていました。

長瀬さん:
僕もイラついたよ。

神木さん:
良かったです!

MC:長瀬さんとの共演は15年ぶりとなりますが、改めて共演した印象は?

長瀬さん:
(神木くんは)当時はまだ、小さかったんですよ。

神木さん:
そうですね、小学3年生でした。

長瀬さん:
こんなにたくましくなっちゃって...。

神木さん:
当時の長瀬さんと同い年(22歳)になりました。

長瀬さん:
次の共演も15年後かな...。そしたら僕は51歳になっているけれど...(笑)。

神木さん:
そんなこと言わず、もっと共演させてください! 長瀬さんには休憩中に、ギターを教えてもらいました。

長瀬さん:
でも、バンドメンバーみんなの楽器の演奏が素晴らしかったですよね!

MC:森川さんは、宮藤監督とは初めてのお仕事でしたが、印象に残っていることはありますか?

森川さん:
普段は私が「大丈夫ですか?」と聞くと、「うん、大丈夫、大丈夫」という感じなんですが、大助に対する「へえ」という一言のセリフには、ものすごくこだわっていらっしゃいましたね。

宮藤監督:
確かに何度もやってもらいました。大助が「好きだ」みたいな気持ちを伝えているのに、ピンときていない「へえ」なんですよ。撮影中は僕も大助になっているので、「もっと冷たい感じで」「いや、違う。もっと優しい感じで」と...。たぶん、僕自身がひろ美のことを好きになっていたんでしょうね(笑)。だから、いろんな「へえ」を聞きたかったんだと思います。

MC:清野さんは長瀬さん、神木さん、桐谷さんと一緒に地獄のシーンが多かったと思いますが、雰囲気はいかがでしたか?

清野さん:
毎日、楽し過ぎましたよね!

長瀬さん:
楽しかった!

清野さん:
皆さんそれぞれがムードメーカーになって、現場を盛り上げてくださったので、終始楽しんだまま撮影を終えることができました。


【マスコミによる質疑応答】

Q:撮影中、これは地獄だった! と感じたエピソードはありますか?

長瀬さん:
スタジオそのものが、地獄でしたけれどね(笑)。

宮藤監督:
富士山から持ってきた砂利をつめたり、血の池を作ったり...。そんな中、風を思い切り吹かせてライブシーンを撮ったので、みんなの目がしばしばしていたのは、ある意味地獄でしたね。特殊メイクやカラーコンタクトしているキャストの方々が、一番大変だったかと思います。すべては私の責任です。

長瀬さん:
でも、地獄で撮影を続けていると、別の仕事をしている間も「また、あそこに戻らなきゃ...」という気持ちになるんですね。撮影を終えた直後に「地獄みたいに大変な日々でした。けれど、天国みたいな平凡な日常に戻ったら、またあの地獄の現場に戻りたくなりますか?」って宮藤監督にメールしました。もちろん、それは「最高でした」という意味ですし、今、本当にそんな気持ちです。また、キラーKの衣装が着たいですね。やみつきになります。地獄も悪くないですよ。

Q:神木さんを、地獄に落ちる高校生役に起用した理由を教えてください。

宮藤監督:
実は、神木くんに対してだけ、なぜかサディスティックになってしまう自分がいるんです(笑)。地獄で拷問を受ける高校生をイメージしたら、神木くんしか思い浮かびませんでした。実際、いじめると、役者としていい表情をするんですよ。丸一日、宙吊りになるシーンもあったもんね?

神木さん:
ありましたね...。

宮藤監督:
僕はすごく楽しいけれど、この楽しさをみんなで共有したいなと思って...。

神木さん:
ちょ、ちょっと! 共有って...。

Q:宮藤監督の演出で印象に残っていること、面白かったことはありますか?

神木さん:
自分では思いつかない細かな演出や、セリフの言い回しを毎回アドバイスしてもらいました。具体的には、「人をイラつかせる方法」ですね(笑)。先ほども言いましたが、大助は地獄に落ちる要素があるキャラクターなんですよ。自分だけが得するような、ずる賢さというか...そういうものを引き出してもらいました。

長瀬さん:
映画のなかにキーポイントになる曲が出てくるんですけれど、その曲の途中でギターソロがあるんですね。で、演奏シーンで「長瀬くん、ギターソロは顔で弾いてください」って言われたんですが...、一発で理解できましたね。

宮藤監督:
長瀬さんのギターソロシーン、ほとんど弾かずに踊っているので、それもいいかなって思いました。楽しみにしてください。

MC:最後に代表した長瀬さんから、来年2月の公開を楽しみにしているファンの皆さんに一言お願いします。

長瀬さん:
とんでもない作品ができると思います。個人的には、これは伝説になるんじゃないかなと思っています。お芝居も音楽もハンパじゃないです。お子さんからご年配の方まで、どなたが観ても、きっと何かが心に残る作品になると思います。僕らも早く観たいです。観てもらった方のリアクションも楽しみです。2016年2月、「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」。どうぞ、よろしくお願いします!

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