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秋篠宮妃殿下と佳子内親王殿下「風に立つライオン」をご高覧

2015年03月23日

「風に立つライオン」ロイヤル試写会

<左から、さだまさしさん、大沢たかおさん、三池崇史監督>

秋篠宮妃殿下と佳子内親王殿下が3月23日、東京・TOHOシネマズ スカラ座で映画「風に立つライオン」をご高覧されました。この上映に同席した主演の大沢たかおさん、原作者で主題歌を手がけるさだまさしさん、三池崇史監督が取材に応じ、大沢さんは「緊張で頭が真っ白」、さださんは「ずっと背筋を伸ばしていたから、背中が痛いですよ」とそれぞれコメントしました。また、映画を鑑賞される秋篠宮妃殿下と佳子内親王殿下のご様子も明かしました。

さだまさしさんによる同名の人気曲に感銘を受けた大沢たかおさんが、さださん本人に小説化を依頼し、映画化を企画。自身が主演を務め、「藁の楯 わらのたて」以来となる三池崇史監督とのタッグが実現した本作。国際医療活動のため、アフリカ・ケニアに赴任した日本人医師・航一郎が現地で奮闘する姿を、大規模なケニアでのロケで描き出す感動のヒューマンドラマです。

大沢たかおさん(島田航一郎役)

Q:本日、秋篠宮妃殿下と佳子内親王殿下が映画を鑑賞されたことについて、感想をお聞かせください。

大沢さん:
自分の映画なのに、緊張しっ放しでほとんど覚えていない2時間半でした。本当に感謝しています。俳優としてすごく幸せを感じました。秋篠宮妃殿下の隣で観させてもらいましたが、緊張だけじゃなくて、喜びや自分がつくった作品をどうご覧になるのかというドキドキなど、過去にあまり味わったことのない気持ちでした。

Q:上映前に秋篠宮妃殿下と会話されていましたが、どういうお話をされましたか?

大沢さん:
映画のパンフレットを「よろしければ」とお渡ししたんですが、映画についてよくお調べになっていて、「長いこと、音楽から望まれて映画化されたんですよね。思いが詰まった作品なのですね」と声をかけてもらい、こちらがちょっと驚いてしまいました。それでも「8年かけて、映画化させてもらった」とお伝えすることができました。
さだまさしさん(原作)

ご公務がお忙しい中、お時間を割いてもらい、鑑賞してくださったことがまずは光栄ですね。お楽しみいただいているご様子でしたので、背中を押してもらうような励ましを頂戴した気持ちがいたします。お隣が佳子内親王殿下でしたから、そりゃ緊張しましたよ。2時間半ずっと背筋伸ばしていたから、背中痛いもん(苦笑)。でも、素敵なお嬢様ですね。こういう言い方は不遜ですけれど。素晴らしい方だと思いました。

Q:佳子内親王殿下とはどんなお話をされましたか?

さださん:
佳子内親王殿下から「実際にケニアに行かれたんですか?」とご質問をいただいたり、私からは「普段、映画はご覧になるんですか?」と伺いました。「はい」とお答えいただいたので、日頃から映画をご覧になる機会はおありのようですね。
三池崇史監督

私としても...、緊張しました。私もずっと背筋を伸ばしていたので、身長が2センチくらい伸びました(笑)。お二人とも映画をきちんとご覧いただき、作り手の思いをくみ取ってくださいました。この映画は世代や性別、職業によってそれぞれ見え方、感じ方が違うと思います。お二人の言葉からも、そう感じることができました。なにしろ、しゃべりながら、頭の中が真っ白になる感覚でした。秋篠宮妃殿下はご公務でケニアに行かれた経験があるそうで、現地の空気や風を、身を持って体験されているので「撮影は大変だったでしょうね」とお言葉をいただきました。


さださん:
監督の口からは照れくさくて言いにくいのかもしれませんが、秋篠宮妃殿下は「平和について難しい時代だからこそ生まれた作品」だと強く感じていらっしゃるご様子でした。そして私たちがこの映画を通じて強く訴えたかった命の重さを、同じ思いで感動してくださったようにお見受けしました。今頃お二人で映画について、どんなお話をされているのかなと思います。

Q:佳子内親王殿下はどんな感想を述べられていましたか?

さださん:
あんなに映画に没入されて、一生懸命観てくださるとは...。島の診療所で暮らす女性が、幼なじみと結婚したらどうだと勧められるシーンは特に反応されていました。それと、航一郎の手紙がどんな手紙なのか考えていらしたようでした。

大沢さん:
「次の世代に届くように...と思っているんです」とお伝えすると、佳子内親王殿下は深くうなずいていらっしゃいました。僕らの気持ちが伝わったんだなと感じました。本当に素敵な方ですし、とても集中してご覧いただき、後半では涙をぬぐわれているようなご様子もあり、私たちも感動してしまいました。こちらがしゃべれなくなってしまい、心が震えましたね。



さださん:
特に佳子内親王殿下には、私たちの「若い人たちに観てほしい」という思いに賛同してもらい、嬉しかったですね。自分で観てもすごいいい映画で、毎回観るたびに"泣きどころ"が違うんですよ。でも佳子内親王殿下の隣で、原作者が泣くわけにはいかないじゃないですか。これが一番つらかったですね(笑)。

Q:お二人が鑑賞されることを知って、どのような気持ちでしたか?

大沢さん:
簡単な言葉で言えば、「こんなことがあるんだ」という気持ちで信じられなかったですね。同じ空間で、同席させてもらうなんて、と驚きました。嬉しい反面、どう受け取ってもらえるか不安もありました。ここ最近はそんなことを考えながら過ごしていました。

さださん:
お二人で一緒に来てくださったことに感動しました。一生懸命に集中して観てくださいました。

三池監督:
スタッフとキャストが一丸となり、作り手として胸を張って観てもらいたい映画なので、喜びを感じますし、光栄ですね。

さださん:
監督にこんなこと聞くのもなんですが、この映画を観て、泣きますか?

三池監督:
泣きますね。

さださん:
泣きますよね! 良かったあ。毎回、泣きどころが違うでしょ?

三池監督:
確かに違いますね。編集しながらも、泣いちゃうので、編集のスタッフが「この人、大丈夫かな? 自分が撮った映画で、自分が泣くなんて」って驚いていました。

さださん:
それを聞いて安心しました。不思議な映画だなあ。じゃあ、原作者も泣いていいですね。

Q:主題歌については...?

さださん:
歌がねえ...、邪魔ですよね(笑)。歌手にとって楽曲は反省材料なので、せっかくの感動も、自分の曲が流れるとスーッと消えてしまって...。他の人の歌だったら、良かったね。まあ、あの歌からこの映画が始まったのですが...。長い歌なので、映画のために再録したんですが、フルオーケストラだったので、テンポが遅くなりまして、結果45秒長くなりました(笑)。

Q:秋篠宮妃殿下と佳子内親王殿下からのお言葉で、一番印象に残っていることは何ですか?

大沢さん:
先ほどもお話が出ましたが、何かと難しい今の時代だからこそ、作れた作品だし、秋篠宮妃殿下から「若い世代に思いが届くことを願っています」と言ってもらえたことはすごく嬉しいことです。佳子内親王殿下に関しては、主人公がどんな気持ちで好きだった相手に手紙を書くのかを気にされていました。手紙は一行ですが、佳子内親王殿下は「そこにすべてが込められていることが、すごく伝わりました」とおっしゃってくださいました。

Q:過去に出演作と比べても、思い入れが強いのでは?

大沢さん:
そうですね。以前、美智子皇后陛下に、さださん原作の「眉山 びざん」という作品をご覧になってもらいました。そのときは僕が出席できなかったのですが、今回は自分の主演作ということもあり、幸せを感じます。
今日はこうした機会をもらい、本当に光栄に思います。感謝しております。「風に立つライオン」という作品にとっても、大きな転機を迎えたような気がします。ここから自分たちが生んだ子どもが、遠くへ羽ばたき、別世界の生き物になったような感じがします。その気持ちを世代や性別を超えて、これからも感じ取ってもらえれば嬉しいです。本日はありがとうございました。