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ハリウッドも注目! 2014年最大の衝撃作を世界最速上映!! 完成報告会見にて、主題歌アーティスト発表!!

2014年10月30日

「寄生獣」ワールドプレミア(第27回東京国際映画祭クロージング上映)
完成報告会見&上映舞台挨拶

<左から、東出昌大さん、橋本愛さん、染谷将太さん、深津絵里さん、山崎貴監督>

一度はハリウッドで映画化という話も上がりながら、ついぞ実現することなく、約20年の時を経てようやく日本で実写映画化されることになった「寄生獣」がついに完成いたしました。そして、第27回東京国際映画祭のクロージング作品として10月30日、東京・六本木のTOHOシネマズ 六本木ヒルズにてワールドプレミアならびに記者会見が行われ、主演の染谷将太さん、深津絵里さん、橋本愛さん、東出昌大さん、山崎貴監督が舞台挨拶に登壇し、主題歌「パレード」を歌うBUMP OF CHICKENが駆けつけました。

謎の生物に寄生され、人間を捕食するパラサイトになってしまった者が溢れる世の中で、右腕に寄生したミギーと共生する高校生の新一がパラサイトたちと戦う姿を通し、人類とは、母性とは何なのかを問う本作。その壮大な物語ゆえ二部作で描かれる本作の魅力、そして「寄生獣」への熱い思い入れなどが存分に語られました。撮影の裏側や、CGによって寄生獣となった自身の姿の感想では笑いも巻き起こったワールドプレミア、ならびに記者会見の模様をレポートいたします。

【記者会見(挨拶順)】

山崎貴監督

すごく長い間、念願だったというか、VFXの仕事を始めた頃から、いつかこの作品が映画化されたらVFXのスタッフとして参加したいと思っていた作品でした。いろいろな経緯があって、今自分が監督できたということにすごく喜びを感じています。大事に大事に、このメンバーと時間をかけて一緒に作った映画ですので、ぜひいろいろな方に観てもらいたいと思いますし、作品を広げてもらえるのは、ここに座っている皆さんにかかっていると思いますので、よろしくお願いします。
染谷将太さん(泉新一役)

ついに「寄生獣」が完成しました。本当に長い道のりで、ミギーと共に歩んできた訳ですけれど、自分もやっとこうやってミギーと出会うことができて、ちょっと涙が出そうになりました。映画としてもすごく楽しめるので、たくさんの方々に楽しんでほしいです。
深津絵里さん(田宮良子役)

この「寄生獣」が今回の映画祭のクロージング作品に選ばれたこと、そして、岩明さんの描かれた素晴らしい原作の映画化に関わることができて、とても光栄に思っております。
橋本愛さん(村野里美役)

この作品に参加させてもらって、本当に光栄に思っております。観終わった後に周りの人と感想を言い合って、興奮を分かち合えるような作品になればいいなと思っています。
東出昌大さん(島田秀雄役)

今回の役どころは、説明してしまうとストーリーを話すことになってしまうので言えないのですが、ミステリアスな役をやらせてもらっています。この作品に参加できて良かったと心から思っております。


MC:一時は映画化権がハリウッドに渡っていたこともありました。山崎監督が映画化することになった経緯、映画化する際に意識した点を教えていただけますか?

山崎監督:
原作を読んだ時に、日本の土壌に合った作品だという気がしていたので、いつかこの作品に関われるような仕事がしたいなと思っていました。アメリカに嫁に行ったという話を聞いて、VFXが必要になる作品ですし、当時の日本ではVFX技術を使うのは難しかったですから、アメリカで幸せに暮らすといいなと思ったんですが、なかなか映画化されませんでした。数年前から日本に戻ってくるらしいという話を聞いて、だったらうちにお嫁に来てほしいという気持ちでいっぱいになって、プロデューサーたちに「企画が日本に戻ってくるようだったら僕がぜひやりたいです」とアピールしていました。激しい争奪戦があった中で自分のところに来てくれて、若い頃にものすごく刺激を受け、そういうことがしたいなと思いながらこの業界に入ってきた身としては、本丸のものが自分のところに来てくれたことがすごく嬉しかったです。でも、きちんとやらなきゃいけないなということで、プレッシャーもすごくありましたが、技術的な進化もあって当時できなかったことがいろいろできるようになったので、それは映画にとっても良かったのかなと思います。
最後には「地球に住んでいる人類とは」ということにも関わってくる話なので、「3.11以降の今の日本でこそ語られる物語だったんだ、実は」と思いましたし、運命のようなものを感じている次第です。今の時期に語るべき物語だったなと思っています。

MC:キャスティングにも相当なこだわりがあったと思うのですが、理由をお聞かせいただけますか?

山崎監督:
漫画の映画化ですし、単純な内容に観られちゃうとイヤだなというのがありました。そもそも原作の持っているパワーはすごく奥深いものがあるので、これは上手な人を口説き落としてやってもらうのがいいなと思い、こういうキャスティングにさせてもらいました。染谷に関しては、これまでいくつかの作品で仕事をして実力も分かっていました。主人公が高校生なので、若い世代でお芝居ができて、しかも寄生獣と同化する前と同化した後の両方のお芝居をしなければいけないので、それができる人というのは、僕が知っている限りでは染谷しかいないんじゃないかなと思ってお願いしました。難しい役だし相当大変だったと思うんですけれど、見事に演じてくれたと思います。

染谷さん:
山崎監督が「寄生獣」を実写化するという話は聞いて知っていたんです。「すごいな、楽しみだな」と他人事に思っていたんですけれど、自分のところに新一役のお話が来てビックリしました。でも、こんなに魅力的なプロジェクトはないと思って、「ぜひ」と答えました。いろいろな人に「これだけ大きい原作であり、大きい映画でもあるので、プレッシャーじゃないですか?」と聞かれるんですけれど、本当に魅力的な原作をお借りして映画化できるというのは強みであり、こんなに強い武器はないと思っていたので、大船に乗った気持ちで頑張りました。

山崎監督:
深津さんは役をお願いしに行くのがおっかなかったですね...。顔が割れる役なので(笑)。でも、これもすごく難しい役で、表に出さずに内に秘めたエネルギーをすごく感じてもらわないといけないし、かつ、母性に目覚めてすごく変化していく役なので、「深津さんにやってもらいたいんだけれどな...」と思いながら、「怒られたらどうしよう」と思っていました。深津さんには原作を読んでもらって、原作のすごさに気づいてもらってやってもらえることになりました。深津さんと最初にお会いしてミーティングした時に、パラサイトになぜ個性があるのかという話になって、「おそらく首から上はパラサイトになってしまっているんだけれど、体の中にはその人の生前の意識が残っているんだ」と深津さんは言っていました。田宮という深津さんが演じてくださったキャラクターは、子供を作って、それを生むことで変化していくんですけれど、「その脊椎には田宮の意思が残っていたので、子供をすごく生みたかった人なんじゃないかと思います」と言われた時には、すごいなと思いました。それをそのままシナリオに落とし込んで、完全に深津さんの意見を参考にさせてもらいました(笑)。原作の読み込み方がものすごく素晴らしいですし、お芝居に関してももちろん文句のつけようがない素晴らしい田宮を演じてもらって、本当にちゃんと奥深く読んでもらえて、受けてもらえて良かったなと思っています。

深津さん:
褒め殺しですか(会場笑)? そんなにハードルを上げられると、実際に観てもらってガッカリされると困るんですけれど...(笑)。
この話をもらってから原作を読ませてもらいました。最初はなぜ私がオファーされたのか分からなかったんですけれど、いろいろとお話を聞くと、「いかにもパラサイトみたいな顔の方でやる気はないんです」と、私よりもこの原作を何十倍も何百倍も深く愛している監督が私にと言ってくださったところに何か力を感じました。そして染谷さんをはじめ素晴らしい共演者の皆さんとこの映画で一緒にお芝居をしたいなと思い、覚悟を決めて参加しました。

山崎監督:
ありがとうございます(笑)。やってもらえて良かったです。深津さんは、かわいらしい優しい女性というのがパブリックイメージだと思うんですけれど、舞台などをたまに観させてもらうと黒深津もいるんです。それを世の中に紹介したかったというのもあって、ダークな深津さんもピタッとくるんじゃないかなと思ってお願いしたんですけれど、本当に現場では怖くて、深津さんが座っているともう田宮良子なんですよ(笑)。話しかけたいのに話しかけられないという日々が続いて、終わってから「あ、深津さんって実はこういう人だったんだ」と思ったぐらいでした。本当に役に入ってしまう人なんだなと思いました。終わったらすごくにこやかな人だったので、そのギャップはすごいなと思いました。

MC:橋本愛さんはいかがでしたか?

山崎監督:
橋本愛さんは「あまちゃん」を観ていて、なんか面白い生き物だなと思っていました(笑)。いろいろな監督さんが橋本さんと仕事をしたがるんですけれど、橋本さんには一筋縄ではいかない面白さがあるんですよね。球が変なところに飛んできても、ちゃんとキャッチできる。投げた球を普通と全然違う返し方をしてくる。球がすごく面白い軌跡を描いて僕のところに戻ってくるという感じですごく面白い人だなと思います。彼女もクールビューティーな役が多いんですけれど、本当は違うんじゃないかなと思っていました。今回はいつもとはちょっと違う明るい女の子で、新一を人間側に留める重要な役だったので、この子をそこに入れると面白いんじゃないかなと思ってオファーしたんですけれど、面白い効果が出ていてすごく良かったなと思っています。

橋本さん:
良いように言ってもらえて、とても嬉しいです(笑)。原作を読んだことがなくて、お話をもらってから読んだんですけれど、とんでもない力、面白さでした。プレッシャーみたいなものはあまり感じず、いつも通り台本や監督の求めるものに対して忠実に応えていくことを、緊張しながら必死にやっていました。山崎監督とは初めてだったんですけれど、撮影や照明などのチームが以前も何度かご一緒したことのある方々でした。(スタッフの組み合わせが)新しい組み合わせだなと思って現場に興味があったというか、自分もそこに参加したいなという思いもあったし、単純に原作を読んでファンになったということもあって、本当にご一緒できて良かったなと思っています。

山崎監督:
東出くんが演じた役というのは、パラサイトなので顔を自由にできるんですよね。なので、ここは人知を超えたイケメンにやってもらいたいなと(笑)。染谷と対立する構造になるので、明らかにイケてる、とてもかなわない、という奴がやってくるといいなと思って、東出くんにやってもらえないかとオファーを出したところ、引き受けてくださるということになりました。(東出くんは)現場ではものすごく真面目にきっちり取り組んでいて、ホテルに戻っては気持ち悪い笑顔をずっと練習していたというのを聞いて、それは外から見たら相当面白い光景だったろうなと思いました(笑)。それだけ真面目な彼が一生懸命に気持ち悪い笑顔だったり、人に近いけれど人ではない部分をすごく表現して、ある種典型的なパラサイトの一人、そのモデルケースをやってくれました。学校中の女の子がキャーキャー言っている人がそんなパラサイトになるというのは映画の力になったと思います。東出くんも普段だったら爽やかなイケてる人をやっていますけれど、そのおかげでパラサイトであるという恐ろしさ、本人の存在自体がオチになっている感じを表現できたので、ピタッとくるキャスティングをできたなと思っています。

東出さん:
複雑な思いです(会場笑)。でも、もともと原作が好きでしたし、島田という転校生の役どころを脚本を読んで理解するところもありました。気持ち悪いと思われたいと思ったので、撮影が終わって、一緒にお芝居をした染谷くんに「気持ち悪かったよ」と言われた時は嬉しかったですし、おいしかったなと思います(会場笑)。

MC:気持ち悪い笑顔は練習を重ねたんですか?

東出さん:
理想とするところは不気味の谷現象で、CGだったりアンドロイドを作るとどうしても人間に見えない、というところに行きたかったんですけれど、そればっかりは技術だなと思ったので、ずっと(不自然な笑顔で)「やあ」「やあ」というのを部屋でやっていました(会場笑)。

MC:染谷さん、深津さん、東出さんが完成した映画をご覧になったんですよね。感想をぜひ聞かせてください。

染谷さん:
素直に楽しめました。あっという間に終わってしまって、「早く完結編観せろよ」という気分でした(会場笑)。素直にエンターテイメントとして楽しめて、「寄生獣」という原作の持っているテーマが根底にしっかり流れていました。それは決して説教臭く言われている訳ではなく、普通に映画を楽しむ中で、観終わったらちゃんと自分の中に残っていたんですね。それってすごいことだなと思いました。まだ完結編があるので、そこに繋がってまたどんどん壮大になっていくというのが、楽しみでなりません。

深津さん:
現場ではミギーの存在もなく、また、自分の顔が一体どのようなことになるのかも分からないままお芝居をしていましたので、実際にスクリーンで観た時には大変興奮して「わーっ! すごいな!」と単純に楽しめました(笑)。そして、「ああ、監督はこのことを想像しながら撮影現場にいて、いろいろなことをジャッジしていたんだ」と思うと、本当にすごいなと思いました。染谷くんも言っていたように早く次を観せてほしいと思うほどスピード感のある作品になっているなと思いました。

東出さん:
迫力がすごかったですし、自分が関わった映画で言うのも恥ずかしいんですけれど、超大作だなと思いました。すごく面白かったです。(橋本さんに)笑わないで(会場笑)。完結編に僕は出るのかどうか分からないんですけれど、本当に観たいです(会場笑)。

橋本さん:
私は未完成の作品を観させてもらったんですけれど、自分が関わっているシーンは新一くんとの日常のシーンが多かったので、寄生生物との戦いのシーンを観た時には「こんなことやっていたんだ!」とすごく興奮しました。

MC:完成品を観るのが楽しみですね!

橋本さん:
そうですね。一人のお客さんの気持ちになったし、あれだけエンターテイメントに徹しているのに、とても重いものが心に残って、すごいなと思いました。

山崎監督:
良かったですね。ここで「微妙な作品だ」という言葉が出なくて(笑)。

MC:さて、ここで一つ発表があります。BUMP OF CHICKENが「寄生獣」の主題歌「パレード」を書き下ろしました。これは監督がもともと彼らのファンということで、熱烈オファーをして実現したんですよね? どのようなリクエストをされたのですか?

山崎監督:
BUMP OF CHICKENは「ALWAYS 続・三丁目の夕日」「ALWAYS 三丁目の夕日'64」の主題歌をやってもらったり、僕もBUMP OF CHICKENのコンサート用の映像を作ったり、仲が良いんです。「ALWAYS」の時はBUMPの意外な一面を大事にしてもらってBUMP OF CHICKENの中ではやわらかい曲にしてもらったんですけれど、今回はもろBUMP OF CHICKENという曲にしてもらいたかったんですね。というのも、「寄生獣」をヒリヒリした生々しい映画にしたかったので。そこは、彼らの本流の楽曲はヒリヒリして生々しいものなので、そこを出してもらえればいいなと思いました。あんまりこういう曲にしてほしいということを言わないで投げた時のフジくん(藤原基央さん)の曲ってすごく面白いんですよね。映画にピッタリ寄り添っているんだけれど、別の角度から照射している感じが、映画自体を膨らませるというか、映画がものすごく立体になる。「ALWAYS」の時もそれでBUMP OF CHICKENに助けられたので、今回もせっかくなのでBUMP OF CHICKENにお願いしたら、彼らもやってくれるということだったので、自分としては嬉しい気持ちでいっぱいです。

■ここで、BUMP OF CHICKENのメッセージが届けられました!

BUMP OF CHICKEN:
だいぶ前になりますが、山崎監督から「寄生獣」を撮っていると聞いた際には、「あの「寄生獣」を山崎監督が撮るなんて」とメンバー一同大興奮でした。後日、その主題歌のオファーをもらい、急な話で驚きましたがとても嬉しかったです。一足先に映画を観させてもらいましたが、すごく怖かったです。完結編も早く観たいです。

MC:主題歌を聞いてどう思われましたか?

染谷さん:
試写会の時に初めて聞かせてもらったのですが、音としてすごくソワソワしたんですよね。映画を観終わってソワソワしたのが、またよりソワソワさせられて、ドキドキしたんですよね。うまく完結編に繋いでくださったなと、すごく嬉しかったですね。

【マスコミによる質疑応答】


Q:ミギーはCGですので、撮影の時にはミギーが全くいない状態だったと思うのですが、演じる上で大変だったこと、苦労したことを教えてください。

染谷さん:
阿部サダヲさんがミギーを演じられたんですけれど、モーションキャプチャー・スタジオでミギーの動きとセリフを作ったんですね。阿部さんの動きがそのままミギーの動きにコンピューターグラフィックで変換されて作られているんですけれど、阿部さんが本当に魅力的なミギーを作ってくださったので、自分の手に合成される時にその魅力を失わないようにしようということに気を付けました。実際に現場で演じる際にミギーはいないのでパントマイムに近いんですけれど、ミギーが動くことでの自分の体に対する影響であるとか、自分の芝居がミギーに影響することで相乗効果が出ればいいなと思いました。自分がミギーをより魅力的にして、ミギーが自分をより魅力的にしてくれる、そういう関係性を作りたかったので、すごく細かいところまで気にして「こういう魅せ方がいいんじゃないか」と、アクションも含め監督と相談してやりました。アクションの時も、自分の触手も敵の触手も見えないですし、右手から先しか戦っていない、かなり特殊なアクションなので、自分は棒立ちでも事は行われる訳なんです。きっと棒立ちだとCG感が増してしまうと思ったので、みんなでどういう風に作っていったらいいのかを話し合いながら作っていきました。ミギーとの感動的なシーンで芝居をした時に、思わず感極まって監督に「ミギーが見えた気がしたんですよね」と言ったら、「お前、頭大丈夫か?」と言われました(会場笑)。こっちは真面目にやっているのに(笑)。大変でしたけれど、頑張りました。

Q:ちなみにミギーが見えたのは、最後のシーンですか?

染谷さん:
完結編の最後の方の重要なシーンなんですけれど、(ミギーが)見えたというか...。まあ、(実際には)見えていないんですけれどね(会場笑)。見えるぐらいのやりとりができたような気になったんですよね(笑)。それは観てみてください。

MC:阿部さんのモーションキャプチャーでミギーが作られた訳ですが、どうやって、どんなところにこだわられて作られていったのでしょうか?

山崎監督:
CGというのは人間の動きに手をつけてしまったりするんですけれども、ミギーは重要なキャラクターなので役者さんが持っているスキルをできるだけ活かしたかったんですよね。阿部さんにお願いしたというのもその部分を期待してのことだったし、阿部さんの持っている声だけじゃなくて、動きや口回りの表情をできるだけ取りこんで魅力的なキャラクターを作りたいと思いました。阿部さんには立派なモーションキャプチャースタジオでヘッドカメラをつけてもらって、阿部さんのスキルを100%映画に活かせるようにいろいろな技を使ってやりました。

Q:顔が割れるということへの抵抗感はありましたか? 実際に顔が割れるところを観た感想はいかがでしたか?

深津さん:
抵抗はまったくなかったです。むしろ、もっと割れろというか、もっともっと...と(会場笑)。人間ってイヤですね、欲が...(笑)。

山崎監督:
「パート2」でもっとすごいことになりますから(笑)。

深津さん:
ああ、そうなんですか(笑)。映像でしかできないことですし、楽しかったですね。

Q:気持ち悪いとか、そのようには思わなかったですか?

深津さん:
本当に気持ち悪いですけれど、意外と似合っていたんじゃないかなと、自分では自画自賛しています(笑)。

MC:東出さんはいかがでしたか?

東出さん:
やっぱり現場ではイメージしきれないところがあったので、割れる寸前に目がちょっと白く濁るんですけれど、それに「ああっ」と思いました(笑)。嬉しかったです。

山崎監督:
染谷が、「俺も割れたい」と言っていました(笑)。

染谷さん:
右手にミギーがいるのはとても自慢なんです。世界中で右手にミギーがいるのは自分しかいないので、これは一生の自慢なんですけれど、一回ぐらい割れてみたかったなあ(会場笑)。

山崎監督:
新一が割れたら、映画として台無しになっちゃう(笑)。

染谷さん:
元も子もないですね(笑)。

Q:山崎監督から、深津さんの母性に対する考察を参考にしたという話がありましたが、もう少し深く、母性についての考えを聞かせてください。

深津さん:
監督とそんな話しましたっけ(笑)? かなり昔のことで記憶が定かではないんですが、たぶん自分の中で、演じる上で「なぜパラサイトである彼女が人間と共存したいのかとか、人間をもっと知りたいと思うのだろう」ということを考えたんだと思います。挙句の果てには人間の子供を産んでみるというところまで至る何かヒントのようなことが監督とお話できたらいいなと思って、「こういう側面もあるんですかね?」と雑談したんだと思うんです。でも、岩明さんの解釈とは全然違うかもしれません。それでも作る上で、間違ってるかもしれないけれどアイデアや意見を交換できて、すごく貴重なことだったと思います。

山崎監督:
「脳は食われていますけれど、脊椎はあるんですよね」という話だったんですよね。だから、体に本人の感情が残っている、身体的な記憶みたいなことなんですけれど、すごく面白いことを言うなと思いました。原作を読んだ時にはそこまで感じていなかったので、「ああ、それでパラサイトたちには個性があるんだ」と、すごく腑に落ちたんですね。人に教えられるというのも情けない話なんですけれど、それを聞いた時にすごく納得するものがあったので、余貴美子さんが演じるお母さんにもその図式はそのまま使わせてもらいました。あれはすごく実になるミーティングだったなと思います。まだ引き受けてくださるか分からない時だったんですけれど、かなり突っ込んだ話ができました。最初から深津さんでお願いしたいと思っていたんですけれど、その話を聞いて「これは絶対に深津さんでやりたい」と思って、かなりしつこく「深津さん次第ですから」とずっと言って嫌がられた覚えがあります(笑)。

Q:一度はアメリカに嫁入りしたものが自分のもとにやってきて、それが東京国際映画祭で上映されるということで、これを世界にどう観せていきたいと思っていますか?

山崎監督:
ハリウッドの超大作で作ると、どうしても広い人たちに観せなくてはいけなくなりますよね。「パート2」では「人類とはなんぞや」という話に向かっていくんですけれど、そういう話ってあんまり大きい映画では作れないんですよね。日本で「寄生獣」という作品を作るのがちょうど良かった理由は、大きめの作品ではあってもそういうテーマを潜ませてもそんなに怒られないし、日本人はそういう話が好きですし、基本的には日本国内で勝負すればいい話なので、そういうサイズで作れたというのは「寄生獣」という作品にとってもすごく良かったんじゃないかなと思います。また、海外の人がこれを観て「ああ、こういう手もあるな」と思って、また海外で再映画化されたらそれはそれで面白い出来事だと思います。リメイクも含めて「寄生獣」というコンテンツはまだまだいろいろなことに耐えられるすごく強靭なコンテンツだと思いますので、この場で海外の方に観てもらって「俺たちがやったらこうなるよ」というものをリメイクなどで観せてもらえたら面白いなと思いますし、もっと広がっていけばいいなと思います。

Q:リメイクではなく、ご自身が作ったものが海外にという想いはないですか?

山崎監督:
映画祭的なところで限定的にやるというのはあると思いますけれど、表通りでドーンとやるというものではないような気がしています。アジア内ではいけるかもしれないけれど、ハリウッドにドーンといくものではないような気がします。日本という国で公開することを意識して作っている作品ですから。根底に流れているものは世界共通で感じられることだと思いますし、こういうやり方もあるという一つのアイデアとして世界に流れていくのは構わないので、そうやって広がっていけばいいなとは思います。

【舞台挨拶(挨拶順)】

山崎貴監督

本日はお忙しい中、この「寄生獣」のワールドプレミアにお越しいただきまして、ありがとうございます。長い間撮影していましたし、CG作業もいつになくハードでした。ようやく皆さんに観てもらえるというのは感無量です。エンターテイメントに徹して作っていますので、ぜひ楽しんでいってもらいたいなと思います。
染谷将太さん(泉新一役)

「寄生獣」がついに完成しました。やっと皆さんのもとにお届けすることができます。本当に長い道のりだったので、こんなに長く一つの作品に携わることも初めてでしたし、たくさんの壁がありましたが、なんとか皆さんと乗り越えてここまで来られました。
深津絵里さん(田宮良子役)

本日はこんなにたくさんお越しくださり、本当に嬉しいです。そして、クロージング作品ということで、とても光栄に思っています。さらにワールドプレミアということで、緊張しない方がおかしいぐらいで、いつになく緊張しています(笑)。初めて皆さんにお届けできるということで、この作品が少しでも多くの方に観てもらえたらいいなという思いで、今ここにいます。気に入っていただけたら嬉しいです。
橋本愛さん(村野里美役)

ワールドプレミアということで、いち早くここに駆けつけてくださってありがとうございます。ぜひ堪能してください。よろしくお願いします。
東出昌大さん(島田秀雄役)

自分が出ている映画やドラマを、なかなか最初は客観的に観られないんですけれど、この「寄生獣」はまだ完成してから1回しか観ていないんですが、観終わった後に「ああ、楽しかった!」と心の底から思いました。今日は楽しんでいってください。ありがとうございます。


MC:原作は世界的に人気の作品で、ハリウッドでの映画化という話もありました。それをご自分が監督することになって、どんなところにこだわろうと思いましたか?

山崎監督:
皆さんもご存知かなと思いますが、しばらくアメリカの方に権利がありました。日本の映画人としては、「あれ、やりたいな」と思いながらも、ハリウッドで映画化されるというのはそれはそれですごいことなので、楽しみに待っていました。けれども、なかなか作っているという話が聞こえてこなくて、ある日、そろそろ日本に戻ってくるらしいよという話を聞いて、だったら我々で迎えたいということで、「うちのチームでやりたいです」とアピールしました。ありがたいことにやらせてもらうことになって、すごく力のある深い作品ですし、やれることが決まった瞬間から「本当にやれることになっちゃったよ」というプレッシャーがありました。原作は、顔が割れるクリーチャーが出てくるエンターテイメントで、見栄えもするし面白いしというところから入っていくんですが、最後には「人類とはなんぞや」「母性とはどういうことか」という哲学の世界にたどり着くような、すごく奥行のある、レイヤーを持った作品なので、その部分は大事にしながら作りたいなと思いました。エンターテイメントなので、軽い気持ちで観に来てくださったお客さんが、思わぬところに連れて行かれたなと思う。でもそこは、すごく面白い場所だったなと思ってもらえればいいなと思いながら作りました。

MC:衝撃的なストーリーと役どころですが、本作のオファーを受けてどう演じようと思われましたか?

染谷さん:
山崎監督が「寄生獣」を監督するという噂を聞いて、「うわ、すごいな。『寄生獣』を実写化するなんて」と思っていたんですね。そして、山崎監督とはこれまでも何度か組ませてもらっていたので、もしお声をかけてくださるなら、きっとパラサイト役だろうと思っていたんです。そうしたら、まさかの新一役だったのでとても驚きました。こんなに魅力的で膨大なプロジェクトはないと思うので、話を聞いただけでも興奮しましたし、幸せでした。新一を演じるにあたっては、ただピュアにやっていけばいいというものではないなと思いました。なにせ現場にはミギーがいらっしゃらないので(会場笑)。あれはCGなんです。阿部サダヲさんが演じられたとても魅力的なミギーと合成される訳なんですけれど、実際に存在しないところに向かってひたすら演技をし続けるということで、いろいろ模索して、いろいろ試して、監督や皆さんとよく相談しながら作り上げていきました。

MC:アクションシーンもありましたし、いろいろなチャレンジがあったのではないですか?

染谷さん:
そうですね。アクションもトレーニングしました。なにせ普通のアクションと違って、自分の攻撃する触手と相手が攻撃してくる触手が現場にはいないので、だいぶシュールな感じでしたけれども、パントマイムで戦っていました。でも逆にいろいろな可能性があると思ったので、いろいろ遊べると思いましたし、こうやったらどうだろうと、完成を想像しながらいろいろ試していくのがとても楽しかったです。

MC:深津さんも今までにない役でしたよね。

深津さん:
はい、人間しか演じたことがなかったので(会場笑)。私は映画化されると聞いて、オファーを受けてから初めて原作を読ませてもらったんですけれども、あまりに素晴らしく、強烈で衝撃的だったので、とにかく魅せられてしまいました。ただ、なぜ田宮良子が私なのかという疑問もあり、監督に一度お話を伺いたいなと思って会わせてもらいました。その時に、とにかくこの「寄生獣」という作品を本当に深く愛しているんだなということを強く感じましたし、その監督が私に田宮を演じほしいと思ってくださるのなら、ぜひやらせてもらいたいと思いました。人間がある日突然、獣になってしまうという過程を染谷さんがどんな風に演じるのか自分の目で見たかったので、やりたいなと思って参加させてもらいました。人間ではない、難しくそして面白いキャラクターをどうやって作り上げていったのかは、自分でもよく覚えていません(笑)。自分でもその時の記憶がまったくないぐらい、とにかく集中して、パラサイトになろうとしないように心がけて、嘘くさくならないように、リアルにリアルに、なるべく湿度を感じるように演じました。

MC:監督は、深津さんが入り込んでいて怖かったそうですね。

山崎監督:
怖かったですね(笑)。話しかけに行こうとするんですけれど、ピシッとした人がそこにいるんですよ。「これは深津さんじゃなくて、田宮良子だ」と思って、「失礼します」と帰ってきました(笑)。すごく役に入られていて、現場でも田宮良子になっていて話しかけづらかったですけれど、深津さんとは初めてのお仕事だったのでこういう方なのかなと思っていたんです。でも、終わったらすごく気のいいお姉さんがいたのでビックリしました(笑)。

MC:橋本さんも山崎監督とは初めてですが、お仕事することになってどう思いましたか?

橋本さん:
私もお話をもらってから原作を読ませてもらったんですけれど、本当に面白くて、すごく感動したし、原作のファンになりました。山崎監督とは初めてなんですけれども、以前ご一緒したことのあるチームが監督と組むということで、とても面白い組み合わせの現場だなと思って、参加させてもらえるのならぜひという気持ちでした。新一くんと私のシーンはすごく平穏なシーンで、とても貴重な時間なので、短いシーンの中で今までの二人の関係性や日常をしっかり伝えなければならないということと、どんどん変化していく新一くんに対しての里美の距離感を意識しながら演じていました。

MC:ということは、作品や現場の雰囲気を客観視することができたんじゃないですか?

橋本さん:
作品自体を客観的に観ることができました。アクションシーンも東出さんとのシーンしかなかったので、作品を観て「こんなことやっていたんだ...」と、観客の目線で観てしまいました。

MC:東出さんも今までにない新しい役どころでしたが。

東出さん:
もともと「寄生獣」という原作が大好きでして、オファーをもらった時は「ぜひ」と答えたんですが、実際にやってみるととても難しかったです。普段は観客に受ける芝居だったり、感情の芝居というのを目標としてやっているんですが、この役は観客に受けるところもないし、感情もないので、ロケ先のホテルでずっと鏡に向かって表情を作ったり、下準備をしてから現場に行きました。でも、とても楽しかったです。

MC:現場の雰囲気はどんな感じでしたか?

東出さん:
パラサイトの人たちと、パラサイト同士でいる時があったんですけれど、皆さん、パラサイトのようでした(会場笑)。誰が喋るとか冗談言うとかじゃなく、無表情で瞬きもしないんじゃないかという感じで、深津さんは本当に怖かったです(会場笑)。

MC:皆さん、それだけ入り込んでいたということですよね。監督の想い通りのキャスティングになったんですね。

山崎監督:
すごくうまくいきましたね、キャスティングに関しては。仕事をしてみたい人に集まってもらって、難しいお芝居を競演している。それだけで胸が高鳴りました。若い頃に夢中になって読んでいた漫画が今、目の前で実写で演じられていると思うと、時間の流れも感じつつ、すごく幸せな時間でした。

MC:染谷さん、深津さん、東出さんは完成した作品をご覧になったということですが、いかがでしたか?

染谷さん:
本当に楽しめました。面白かったです。あっという間に終わってしまいました。エンターテイメントとして存分に楽しめた上に、原作にもあるテーマが映画でもきちんと血が通っていて、それが面白いと思いました。終わった後にきちんとその興奮は体に残っていたんですね。それってすごいなと思うんですよね。そして、「早く完結編を観せてくれ」と素直に思えました。あと、初めてミギーを見られたので、そこがまず個人的にすごく感動しました(会場笑)。涙が出そうになりました。

MC:今までミギーがいない状態で、パントマイムのように演じていたんですよね。

染谷さん:
そうです。ミギーを想像しながらやっていました。でも、すごく感動的なシーンがあって、熱いお芝居をワーッとした時に、自分の中でミギーがいたような気がしたんですね。それで監督のところに行って「ちょっと今、ミギーが見えた気がします」と言ったら、「お前、頭おかしいんじゃないか」と言われました(会場笑)。それぐらい頑張りました(笑)。

山崎監督:
そんな酷い言い方していないぞ(笑)。「頭大丈夫か?」という感じですよ。

深津さん:
私も現場ではミギーを見られていなかったので、「あ、ミギーに会えた」という喜びと、あと岩明さんが描かれている言葉が本当に心の刺さるというか、残るというか。本当に不思議な物語なんだなというのを映画を観ても感じました。染谷さんもおっしゃったように早く次を観たいと思って、完結編の公開日を早くできないんだろうかと...(笑)。

山崎監督:
まだ何にもできていないです(笑)。これからCGを作りますので。

深津さん:
それぐらい先へ先へと気持ちを動かすスピード感のある作品になっていると思います(笑)。

東出さん:
あまり自分が出ているものを大きく言いたくないんですけれど、超大作だと思いました。迫力もすごいです。楽しんでいってください。

MC:橋本さんもラッシュ(編集作業の完了していない状態)はご覧になったんですよね?

橋本さん:
まだ未完成のものしか観ることができていないんですけれど、それでもすごく満足感があって面白いなと思いましたし、原作にも書かれていたセリフを実写でミギーが喋っていたり、寄生生物の皆さんがふと発する言葉がすごく自分の中で引っ掛かっていって、すごい映画だなと思いました。これはすごく面白いなと感動しました。

MC:山崎監督といえば、昨年公開の「永遠の0」も、現在公開中の「STAND BY ME ドラえもん」も興行収入80億円を突破する大ヒットを記録しています。ずばり「寄生獣」は何億を目指しますか?

山崎監督:
何のプレッシャーなんですか(笑)。映画の興行というのは本当に時の運ですから、その2作はいろいろな人たちの尽力でたまたまうまくいった訳で、「寄生獣」がどうなるかはまったくわかりません。ただ、たくさんの人に観てもらいたいですし、いろいろな技を駆使してPG-12にしました。聞いたところによるとPG-12というのは、親の許可、指導があれば、12歳以下の人が観てもいいというレーティングらしいので、あんまり小さい子は夜トイレに行けなくなるといけないですけれど、ちゃんと物事が分かる年齢になっていれば、残酷な描写はありますけれど、残酷なことではなくて、生き物が生き物を捕食する、ライオンがインパラを食べているのと同じだと分かってもらえると思います。12歳ぐらいになったら観てもらいたいなと思います。最初は怖いなとか面白いなというところから始まって、深い世界に入っていける作品なので、たくさんの人に観てもらえるといいなと思います。

MC:世界に共通する普遍的なテーマが「寄生獣」にはありますよね。

山崎監督:
そうですね。原作が持っている力だと思うんですけれど、人間というのはすごく特別な種族で地球に君臨していると思い込んでいると思いますけれど、生物の一つと捉えたら、生き物としてはとても脆弱なものだし、そこに捕食者が現れたら大変なことになってしまうと思うんですよ。その先には、人間が存在していいのかということが見えてくると思いますので、ぜひ軽い気持ちで入ってもらって、深いところに一緒に行きましょう。

■ここで、本作のために主題歌「パレード」を書き下ろしたBUMP OF CHICKENの皆さんが登場!

藤原基央さん(BUMP OF CHICKEN/主題歌担当)

主題歌を担当させていただきましたBUMP OF CHICKENと申します。本日はよろしくお願いします。


山崎監督:
この並びにBUMP OF CHICKENがいるのはすごい不思議な感じですね(笑)。

MC:東京国際映画祭の舞台に登壇されたご感想はいかがですか?

直井由文さん(BUMP OF CHICKEN/主題歌担当):
このような舞台に立たせてもらって本当に光栄です。昨日も山崎監督と一緒に仕事をしていたんですけれども、山崎監督は「緊張してるBUMP OF CHICKENが見られるぞ~!」と、すごく楽しそうにしていました(笑)。

山崎監督:
あんまり緊張していないね(笑)。

藤原さん:
手汗がすごいです(会場笑)。

山崎監督:
楽器を持っていれば無敵なんですけれど、今はないのでやや表情が硬いですね(笑)。

MC:BUMP OF CHICKENファンを公言する山崎監督からの熱烈オファーに応えて、映画のラストを飾る楽曲を書き下ろしたということなんですが、オファーを受けた時はどんなお気持ちでしたか?

藤原さん:
もともと別の件で山崎監督とご飯を食べている時に「今、『寄生獣』を撮っているんだよね」と監督から伺いまして、「えっ、あの『寄生獣』を山崎監督が撮っているんだって」と、メンバーみんなでワクワクしながら話していたんです。それからしばらく経ってから主題歌のオファーをもらいまして、すごくビックリしたのと、時間足りるのかなという思いが...(笑)。

直井さん:
時間なかったですよね、監督(笑)。

山崎監督:
結構ギリギリで(笑)。いろいろ政治的なやりとりを超えてBUMP OF CHICKENにお願いしたかったので、交渉事などがあって、本当にギリギリな状況になってしまって。しかも、いろいろなプロジェクトを抱えているところに無理やりの押し込みで、友達枠でやってもらいました(笑)。本当にすみません。よくあの時間でここまでかっこいい曲を書いていただいたなと、本当に感謝しています。

BUMP OF CHICKENの皆さん:
ありがとうございます!

藤原さん:
原作も僕たち10代の頃から語り合った作品だったし、監督の大ファンなので、お話をもらった時はビックリしましたけれど、すごく嬉しかったです。ありがとうございます。

MC:改めて映像と楽曲が一つになったものを観た時にはどう思われましたか?

山崎監督:
疾走感が半端ないなと思いました。これは「パート1」なので、ここから「パート2」に繋げていかなきゃいけないんですけれど、その部分をすごくBUMP OF CHICKENのメンバーがやってくれたなと思いました。すごく走っている感じなんですよね。僕は新一の曲だと感じたんですけれど、すごい状況の中で、それでもがむしゃらに走っている新一の姿が浮かんで、そのまま「パート2」まで走っていくんだなという感じがすごく伝わってきたので、「パート2」への橋渡しという意味でもすごくいい仕事をしてくれたと思います。それにまず何よりかっこよかったですね、曲が。終わりを締める曲としてすごく素晴らしくて、いい感じに終わって嬉しかったです。頼んで良かったなと思いました。

■最後に、染谷さんたちからメッセージが送られました!

染谷さん:
とてつもないものが映っています。とてつもないものを受け取ってください。素直に面白いです。楽しんでください。素直に身に染み込ませて帰ってください。しかし、これはただの始まりに過ぎないので、ここから「寄生獣」を追いかけていってください。よろしくお願いします。

深津さん:
本日はこんなにありがとうございます。日常の嫌なことを忘れて、この2時間弱、存分に楽しんでいってください。ありがとうございました。

橋本さん:
このとても大きな作品を、こんなに大きな劇場のスクリーンで観られるというのが、すごく羨ましいです。存分に楽しんでいってください。

東出さん:
「早く観せろ」と怒られそうなので...。楽しいと思います。楽しんでください。

山崎監督:
いよいよ「寄生獣」が船出します。本当にいろいろな人たちが、いろいろな想いで精魂込めて作った作品ですので、100%受け止めてもらいたいなと思いますし、もし気に入ってもらえたら周りの方たちに「寄生獣」イケてるぜという話をしてもらえたらと思います。BUMP OF CHICKENのすごくかっこいい曲もありますし、いろいろなことが満載の作品ですので、端から端まで瞬きせずに、パラサイトのような顔で観てもらえたらと思います。今日は本当にどうもありがとうございました。