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♫周防正行監督最新作「舞妓はレディ」遂に完成♪
おもてなし完成披露試写会にようこそおこしやす!!

2014年08月21日

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「舞妓はレディ」完成披露試写会

<左から、周防正行監督、、田畑智子さん、長谷川博己さん、
上白石萌音さん、富司純子さん、草刈民代さん>

この度、周防正行監督の最新作「舞妓はレディ」が完成いたしました。これを記念して、8月21日、東京・大手町のよみうり大手町ホールにて完成披露試写会が行われ、主演の上白石萌音さん、長谷川博己さん、富司純子さん、田畑智子さん、草刈民代さん、周防正行監督が着物姿で舞台挨拶に登壇いたしました。

この日は"おもてなし試写会"とあって、上白石さんたち女優陣がロビーでお客様をお迎え。さらに、舞台挨拶は芸者さんによる三味線、太鼓、笛の演奏という粋な演出で始まり、お茶屋をイメージした舞台で上白石さんたちがおもてなしやお茶屋について語りました。上白石さんの初々しさに温かい拍手が送られた舞台挨拶の模様をレポートいたします。

【舞台挨拶(挨拶順)】


上白石さんたち女優陣がロビーでお客様をお迎え。
 
芸者さんによる三味線、太鼓、笛の演奏

上白石萌音さん(西郷春子役)

MC:オーディションに受かった時は14歳の中学2年生だったのが、高校2年生になってついに映画が完成しました。今のお気持ちはいかがですか?

上白石さん:
あまり実感が沸かなくて。やっと大好きな映画を皆さんに観てもらえるのですごく嬉しいんですけれど、これからどうなっちゃうんだろうって......。


MC:「どうなっちゃうんだろう?」というのは?

上白石さん:
これからのこと全然想像ができないので、ちょっと混乱しています。


MC:映画を観て、スクリーンに映る自分を確認して、どう思いましたか?

上白石さん:
監督やスタッフの皆さんや共演した周りの俳優さん方に本当に申し訳ないと思うのですけれど、正直、よくわからなくて......。初めて一つ一つのシーンが繋がった映画や自分のお芝居を観ると冷静になれなくて、頭が混乱してしまいました。観終わった後に監督に「どうだった?」と聞かれたのですが、「ごめんなさい。わかりません」と言ってしまいました(会場笑)。なので、早く冷静に観たいです。

長谷川博己さん(京野法嗣役)

とうとういろいろなものを披露しなくてはならない日が来てしまったなと思うと、ワクワクと不安でいっぱいです(笑)。


MC:長谷川さんが歌って踊っているシーンでは新たな驚きがありました。ご自分でそのシーンを観てどう思われましたか?

長谷川さん:
早くこのシーンが終わってくれないかなと思っていました(会場笑)。

富司純子さん(小島千春役)

かわいい萌音さんが一人前の舞妓さんになっていく日々の撮影を、とても楽しく拝見いたしました。映画もとっても素敵ですので、どうぞ楽しんでご覧ください。


MC:今回の撮影は、どんなことが楽しかったですか?

富司さん:
皆さんとの毎日がとっても楽しかったです。ただ、私、歌が本当にダメなんです。今日、皆さんがどんな感想をお持ちになるのか怖くてしょうがないです......(笑)。

田畑智子さん(百春役)

実際には、30歳ぐらいの舞妓さんは実在していないはずです(笑)。今回、演じるにあたって、いろいろな不安と複雑な気持ちがありました。というのも、私の小学生の時の卒業文集の将来の夢には、「舞妓さん」と書いたんです。こういう形で実現したというか、役として演じて、とても財産になる作品に出られたと思っています。


MC:「舞妓さん」と書いたのは、ご実家は祇園の料亭で、お母さんも舞妓さんだったからなんですよね?

田畑さん:
はい。お母さんは祇園で舞妓をやっていました。


MC:実際に舞妓をやってみていかがでしたか?

田畑さん:
「いいのかな?」という気持ちと、京都の人たちや祇園の人たちに「笑われないかな?」という複雑な気持ちがたくさんありました。今回は覚えなければならないことがたくさんあったので、いろいろと母に聞いて指導してもらいました。映画を観てもらうのは怖いという気持ちと、ちょっとした期待と、複雑な想いがあります(笑)。

草刈民代さん(里春)

萌音さんのお姉さん芸妓を演じました。


MC:バレエ人生の長かった草刈さんにとって、パパイヤ鈴木さんの振付によるダンスはいかがでしたか?

草刈さん:
今まで踊ってきたものとは違うものでした。パパイヤさんの踊りもいろいろと踊りましたし、日本舞踊も練習し、今までにない経験ができて楽しみました。けれども、皆さんと一緒で、ご覧になった方々がどう思うのか、どんな感想をお持ちになるのか私もちょっと不安です。

周防正行監督

今の話を聞いて、ものすごく不安になりました。明日の新聞の見出しは「全員、不安な映画」になるんじゃないかと(会場笑)。ただ一人、私はまったく不安に思っていません(笑)。楽しくてこんなに幸福感に溢れた映画ができたということでとっても満足しているのと同時に、自分で「満足しています」と言える瞬間があることを非常に幸せに思っています。


MC:撮影現場では、毎日のように萌音さんに「かわいい」と連発していたそうですが、それは本当ですか?

周防監督:
自覚していなかったんですけれど、モニターを見ながら「かわいい」とつぶやいていたらしいんですよ。それで、スタッフに「次、『かわいい』と言ったら罰金ですよ」と言われたんです。思わず言っていたんでしょうね(笑)。でも、そのスタッフも「かわいい」言っていましたから、お互い様だと思いながらやっていました。

MC:どんなところが萌音さんの魅力ですか?

周防監督:
これから映画を観ていただければ分かると思うのですが、素直な気持ちという部分かと。歌っている時の彼女の存在感。歌声はもちろんですけれど、素直に歌っていることが楽しいという気持ちが伝わってくるんです。それが本当に気持ち良かったんですね。オーディションでの彼女の最終的な決め手もそこでした。
今は2年経ってずいぶんお綺麗に......いや、前は綺麗じゃなかったという意味じゃないですよ(笑)。...今はずいぶん垢抜けちゃったなと思うんです。垢抜けていない頃の彼女の、喜びにあふれた素直な歌がとても印象的でした。撮影を通して歌もどんどん上手くなって、最初の頃の歌っていることが楽しいというピュアな気持ちも伝わってくるのが一番でしたね。

MC:今日はお茶屋さんをイメージした舞台をご用意しました。そこで、皆さんには「私のお茶屋さん体験」を語っていただこうと思います。長谷川さん、あくまでも役作りのためにお茶屋遊びを体験されたとお聞きしていますが、印象に残っていることはありますか?

長谷川さん:
監督から「勉強のために行ってきてくれ」と言われまして、クランクインする3日ぐらい前に初めて行ったんですが、緊張しっぱなしでずっと正座しておりました(笑)。足を崩していいのかも分からないですし、いろいろと舞を見せてもらったんですがどこで拍手をしたらいいのかも分からず、言われるがままに飲んでいました。2軒目にも連れていっていただきまして、そこに雑誌でしか見たことがないような超高級シャンパンがあったんです。「これはあの高級なシャンパンですよね?」と言ったら、「そうどす」と答えてもらった時点には、ポンとふたが開いておりました(会場笑)。お会計がどのぐらいになったのか不安でしょうがなかったです(笑)。

MC:富司さんはお茶屋のおかみさんの役でしたが、ご自分でお茶屋遊びをされたことは?

富司さん:
東映におりました娘時代に、芸者さんの役をいくつもしましたので、よくお茶屋さんには連れていっていただきました。

MC:印象に残っているのはどんなことですか?

富司さん:
五花街がありますけれども、それぞれ雰囲気が違うんですね。お茶屋遊びを一度お試しいただきたいなと思います。

MC:映画の中には知らなかったことがたくさん描かれていますが、それは監督が相当お茶屋に通われたからではないかと思うのですが?

周防監督:
いや、そんなことないんですけれど......。22年前に始めた企画だったので、その頃はそれこそ私は一見さんでした。知り合いに頼んで紹介していただいて、その頃は長谷川さんじゃないですがかなり緊張して楽しむ以前の問題だったんです。ですが、そのうち遊びに誘ってくださる方もいて、花街に知り合いができてからはがぜん楽しくなりました。

MC:あまり飲まなくても楽しめるんですか?

周防監督:
僕はまったく飲めないです。とにかく話術、京都的批評精神...まあ、悪口ですよね(笑)...これが楽しいですね。ただ気を付けなければいけないのは、その席を離れた瞬間、自分の悪口も言われているのだろうなと(会場笑)。そういう緊張感もあって楽しい、不思議な世界ですね。

MC:草刈さんも監督と一緒に楽しまれているのでしょうね。

草刈さん:
そうですね。何回も連れていっていただきました。私もクランクインする前に、芸妓さんの役ということでお座敷の練習に2回ほど行きました。京都のプロの芸妓さんは、飲むのも本気なんです。一緒にいると飲まなきゃいけない雰囲気になって、2回とも久しぶりにものすごい二日酔いになりました(笑)。

MC:その昔、誕生日会もお茶屋でやったとお聞きしたんですが。

草刈さん:
結婚して初めてのお誕生会を祇園で過ごさせてもらって、その時も飲みすぎて痛い目にあいましたね(笑)。

MC:それは監督もご覧になっていたんですね?

周防監督:
もうその時の芸妓さんとの盛り上がりぶりを見て、「キャスティングは決まった」と思いました(会場笑)。芸妓さんと飲み比べをなさっていたので、その後が大変でした(笑)。

MC:本日は「おもてなし試写会」ということですが、皆さんの印象に残っているおもてなしはありますか? おもてなしされたこと、おもてなししたこと、どちらでも構いません。

上白石さん:
この映画のキャンペーンでいろいろな地域に行ったんですけれど、その先々の劇場さんに本当に温かく迎えてもらいました。控室に入ったら「おこしやす」と書いてあったりとか、スタッフさんたちからメッセージをいただいたりとか、いろいろな場所で毎回感激して、おもてなしで心がこんなに温かくなるんだなと改めて思いました。

長谷川さん:
僕はこの作品ですね。僕は京ことばも鹿児島弁も踊りもなにもかも、皆さんに楽しんでいただくために、渾身のおもてなしを込めてこの作品に出演しましたので。先ほど「不安」と言いましたが、実は自信があります(会場笑)。

富司さん:
本当に長谷川さんは努力なさいましたよ(会場笑)。いくつもの言葉を話さなきゃいけないし、京都弁なんか特に長かったんですよ。監督のOKが出たらみんなが拍手したぐらい。彼はイヤホンで聴いて練習したり、ボイストレーニングに行かれたり、もう全力で皆さんをおもてなしするために頑張られたので、ぜひそこを観ていただきたいと思います。

長谷川さん:
ありがとうございます。

MC:母親のようなコメントでした(会場笑)。

富司さん:
はい(笑)!

田畑さん:
この作品は今まで描かれてこなかった花街のことがすごく分かりやすく伝わる映画だと思いますし、スタッフさんもキャストも何カ月も前から努力して稽古をしてきたので、それが伝わる作品です。ぜひこれを観て京都に行っていただければ、もっと違う感じで京都を楽しんでいただけるのかなと思います。それがおもてなしに繋がるのかなと思います。

草刈さん:
やはりこの映画は観た後に心が温まるというか、たくさんの気持ちがいろいろな形で描かれていています。「観ている人をおもてなしする映画だ」と監督も言っていますが、その意図がとっても分かると思います。なので、観た後にほっこりするものを感じていただけたらいいなと思っています。

MC:皆さん、非常にこの作品に寄せてきましたので、監督は個人的なことをお願いします(笑)。

周防監督:
舞妓さんがお座敷でいきなり「しゃちほこ」という芸を見せてくれたんです。それまであった京都のアイコンとしてのかわいい舞妓さんが、お座敷の流れの中ではこんな芸まで見せてくれるのかとたまげました。それから僕はこの「舞妓はレディ」という映画は京都の楽しさ、お茶屋さんや花街の楽しさをきちんと伝える映画にすればいいんだと割り切れました。あの「しゃちほこ」を見せてくれた元・舞妓さん、今・出戻り芸妓さんのことは、草刈も私も「師匠」と呼んでおります(笑)。

MC:バレリーナの草刈さんから見てもすごかったですか?

草刈さん:
誕生日で調子に乗って飲みすぎてしまった時に、すごく盛り上がって「しゃちほこ」を見せていただいたんです。私も本当にびっくりしました(笑)。

MC:皆さんも「しゃちほこ」はぜひ楽しみにしてください。映画が公開されたら、「私のしゃちほこ見て!」と、YouTubeにUPする人がたくさん出るんじゃないですか? しゃちほこ大会とかになったらいいですよね! 企画してほしいです(会場笑)。

■最後に、上白石さんからメッセージが送られました!

上白石さん:
本当にたくさんの方々に支えていただきながら、そして楽しみながら撮影した作品です。その楽しさが皆様に伝わるといいなと思います。下八軒の人々のおもてなしを心ゆくまでお楽しみください。終いまでどうぞ楽しんでおくれやす。今日はほんまにおおきに。

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