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標高3000メートルで繰り広げられる"家族"の物語!
日本映画界の至宝・木村大作監督第2弾作品ついに公開!!

2014年06月14日

「春を背負って」初日舞台挨拶

<左から、木村大作監督、檀ふみさん、蒼井優さん、松山ケンイチさん、豊川悦司さん、新井浩文さん>

日本を代表する名キャメラマン(撮影監督)であり、さらには監督デビュー作「劔岳 点の記」で監督としても高い評価を受けた木村大作監督が再び山を舞台に撮った「春を背負って」が、6月14日に公開初日を迎えました。東京・有楽町のTOHOシネマズ 日劇では、木村監督ほか、主演の松山ケンイチさん、蒼井優さん、豊川悦司さん、檀ふみさん、新井浩文さんによる舞台挨拶が行われ、初日を迎えた喜びが語られました。

松山さん、蒼井さんが、「緊張する」と口にした舞台挨拶。47都道府県を自家用車で回るというキャンペーンを行ってきた木村監督は、感無量の涙を流し、感動を誘いました。そんな監督の姿を受け、松山さんたちも監督への思い、監督の人柄を披露。3000メートルを超える山での撮影を経て築かれた監督との絆の強さを感じさせました。その模様をレポートいたします。

【記者会見(挨拶順)】

松山ケンイチさん(長嶺亨役)

皆さん、初日から足を運んでいただき、ありがとうございます。こういう気持ちになるのは久しぶりなんですけれど、この舞台挨拶をするにあたって、今日、腹を下しました(会場笑)。あんまり緊張することはないんですが、今回のこの作品はお客さんにどういう風に観てもらえるのか、ものすごく緊張しています。なぜかというと、僕自身、この作品は挑戦するという気持ちで臨んでいたので、できあがった作品を観て新しい自分を発見できましたし、それがお客さんの目にどう映るのか、緊張しました。楽しんでもらえたらありがたいです。今日はよろしくお願いします。

蒼井優さん(高澤愛役)

今日、初日を迎えるにあたって、私もすごく緊張していました。私も松山さんと同じであまり緊張することはないんですけれども、公開日が近づくにつれてこの作品をどう受け止めてもらえるのかというのと、私たちの挑戦がどういう風に皆さんに届くのか、昨日はとても不安になりました。今日、観てもらえたことをとても感謝しています。ありがとうございます。

豊川悦司さん(多田悟郎役)

本日は初日ということで、足を運んでくださいまして本当に嬉しく思います。撮影からほぼ一年経ちまして、僕もすごく感慨深いです。多田悟郎という素晴らしい役をもらいまして、それを皆さんの前に披露できるというのが大変嬉しいです。今日はどうぞよろしくお願いします。

檀ふみさん(長嶺菫役)

山を登りました。一番元気だったのは蒼井さんだったということですが、二番目ぐらいに元気だったんじゃないかなと思います(笑)。皆さん緊張しているとおっしゃっていますが、一番緊張しているのはこちら(監督)じゃないかなと思います。皆さんにはまだ先がありますけれども、こちらにはもうそんなに先がないので、なるべく大ヒットして次につなげてもらいたいと思います(会場笑)。今日は監督、あまりそういうことをおっしゃらないと思いますが...。皆様のお力が大事だと思います。敬老の精神を持って、次につなげてもらえるようにご協力いただけたらありがたいと思います(会場笑)。よろしくお願いいたします。

MC:監督、今の檀さんのお言葉はいかがですか?

木村監督:
その通りです(会場笑)。

新井浩文さん(中川聡史役)

たまには犯罪者役じゃなくいい人役もやります(会場笑)。毎回思うんですが、映画はお客さんに観てもらって初めて完成するので、今日やっと完成したと思います。これからたくさんの人に観てもらいたいと思いますので、皆さんの良質な口コミをよろしくお願いします。今日は映画館に観に来てくれてありがとうございます。

木村大作監督

今まで47都道府県の試写会を自家用車で回りましたが、それはあくまで試写会です。今日は僕にとっては...(言葉にならず涙)。今日は本当にありがとうございました。


MC:監督、こうしてお金を払って観に来てくれる人への想いが、ひときわ強いようですね。

木村監督:
そうですね。もう先がないですから(会場笑)。

MC:こみあげてきたのはどんな想いでしたか?

木村監督:
ただちょっと気になっているのは、あそこに2つ、あそこに4つ、空いている席があるんです(会場笑)。

MC:涙目でそういうのを確認しないでください(会場笑)!

木村監督:
前の作品の時より、今回はずいぶん若い方が多いなと。そのことも嬉しいことです。

MC:蒼井さん、今の監督をどうご覧になりましたか?

蒼井さん:
この方についてきて良かったなと思いました。

松山さん:
悔しいですけれど、感動します。皆さん観た後なので言いますけれども、菫小屋のお客さんとして、監督がちょろっとだけ映っているんですよね。あ、気づかなかったですか?

MC:市毛良枝さんのところですよね。

松山さん:
そうです。僕は、そのちょっとしかない出番の中の監督の笑顔にものすごくやられたんですよね。監督がどういう人間かもわかっていますし、真っ直ぐな人は真っ直ぐ心に刺さってくるということをその時に感じたので、役者としてすごく悔しかったです。今、この瞬間も、大作さんが真っ直ぐに映画と人と向き合ってきたからこそ涙が出てきたんだと思いますし、そういう姿を見てこちらもすごく心が震えました。

MC:監督は47都道府県を回るプロモーション活動を行いましたが、そんな自分をどう思いますか?

木村監督:
馬鹿です(会場笑)。

MC:その原動力はどこにありますか?

木村監督:
この映画で豊川さんが「亨ちゃん、徒労っていう言葉知ってる? 無駄な骨折り。人生、徒労の連続だよ。それが生きていくってことだよね」と語っていますが、自分の人生です。こうやって皆さんが観に来てくれることで、松山さんのセリフ「自分で歩いた距離だけが、本物の宝になるんですよね」の通り、僕の本物の宝になるんです。皆さん、宣伝をよろしくお願いします(会場笑)。

MC:「宣伝マン任命証」と書かれた名刺は何枚お配りになりましたか?

木村監督:
1万5000枚です。

MC:ここでキャストの皆さんに質問です。時間が許せば、監督と一緒に47都道府県を回りたかったという方、挙手をお願いします。あ、檀さん以外は挙がりましたよ(会場笑)。

檀さん:
監督とずっと一緒に回っていると大変なことになりますので、できれば私は失礼させてもらって...(笑)。

MC:そんな監督のことをどう思われますか?

豊川さん:
素直にすごいなと。僕もそれなりに映画の世界にいるんですけれど、自分はそこまで自分の仕事、映画というものを愛しているのだろうかと、監督と一緒の間は常に自問自答していました。

新井さん:
さっきの松山くんの話の付け足しみたいになるんですけれど、撮影時にいなかったので大作さんが出ているのを知らなくて、「あら、出ている!」と思ったのと同時に、「あれ? 誰が撮っているんだろう?」と、すごく不思議になりました(会場笑)。あれは誰が撮っているんですか?

木村監督:
宮村が「よーい、スタート」で、坂上が撮っている。僕の助手です。

松山さん:
間違いなく、日本には(そういう監督は)大作さん一人しかいないと思います。大作さんの姿を見ていると、演じるだけが役者じゃないとつくづく思わされます。

蒼井さん:
ラストシーンは台本を読んでいた時はどういう風にやればいいのかそこまでの流れが見えなかったんですけれど、監督に「山に行けばわかる」と言われて、山に行ったら本当に何の恥ずかしさもなく演じることができたんです。それで、こういう台本を書かれたのは木村大作さんという方の純粋な心からなんだなと思いました。今、こういう映画を撮れるのは木村大作さんしかいないと思うので、これからの木村大作監督の作品を観たいです。

松山さん:
出たいんじゃないんだ(笑)。

蒼井さん:
役者は雇われの身ですから、なかなか出たいと思っても出られないので(笑)。

木村監督:
(司会者に)さっきの打ち合わせと全然違うじゃない。僕の話ばかりで...。

MC:それは監督が涙を流されたからですよ。流れが変わっちゃいました。

木村監督:
もう流してないよ(会場笑)。

MC:ラストシーンも、監督が若い頃に体験したことからひっぱり出したんですか?

木村監督:
僕は自分が体験したことしか映画の中でやっていません。僕だって、若い時があったんですよ(会場笑)。

MC:さて、菫小屋は大汝山(おおなんじやま)という3015メートルの山の山頂に建っています。キャストの皆さん、監督は何度も登っていますが、「もう一回登ってください」と言われたら、もう一回登りますか? もういいですか?

■結果
登りたい:松山さん、豊川さん
登りたくない:蒼井さん、檀さん、新井さん、木村監督

木村監督:
これからこの映画を多くの人に観てもらえたらまた登ると思いますが、こけたら二度と行きません(会場笑)。撮りたいものがあれば行くんですが、個人的には山は大変です。

MC:あ、客席から「頑張ってください」という声もあがっておりますが。

木村監督:
これがヒットしなけりゃダメだよ(会場笑)。

MC:豊川さんが意外ですね。

豊川さん:
もう一回、悟郎さんに会いに登りたいですね。

MC:豊川さんは何回登られましたか?

豊川さん:
4往復ですね。

MC:松山さんは?

松山さん:
僕は5往復です。

MC:まだ登りたいですか?

松山さん:
まだ登りたいです。もう一回、この撮影をしたいですもん(会場笑)。それだけ楽しかったんです。楽しかったはずなのに、なんでですか? 檀さん、すごく楽しんでいたじゃないですか! 誰よりも元気だった気がするんですけれど...。

檀さん:
だから行きたいけれど...(笑)。

新井さん:
やっぱり危ないですよね(会場笑)。

蒼井さん:
楽しかったですけれど、登りたくなったらこの映画を観ればいいかなって(笑)。

MC:さて、明朝には2014 FIFA ワールドカップ 日本対コートジボワール戦が行われますが、皆さん、ご覧になりますか?

木村監督:
僕は観ないよ。明日、僕は富山に行っているんだよ。本当は観たいけれど。

MC:監督、サッカーはお好きじゃなかったですか?

木村監督:
大好きです(会場笑)。

MC:皆さん、サッカーへの興味はいかがですか?

松山さん:
そんなに詳しくないんですけれど、長友選手は知っているのでぜひ頑張ってほしいなと思っています。

MC:何点取ると思いますか?

松山さん:
10-0で(会場笑)!

蒼井さん:
私もそんなに詳しい訳ではないんですけれども、スポーツは好きです。応援したいと思います。10-0だと思います(会場笑)。

檀さん:
私は開幕戦も観ていたんですけれども、観ていたらその後に監督が出てきたのでびっくりしました(会場笑)。明日は2-0で勝ってほしいですね。

新井さん:
サッカーに詳しくない方は何のことだかわからないかもしれないんですが、コートジボワールのエース、ディディエ・ドログバ選手が同い年でびっくりしたんです(会場笑)。その選手が出てきたら、「あの人と同い年なんだな」と思ってください(笑)。

MC:監督から「寝不足だろう」と言われていましたよね。明日はどうなると思いますか?

新井さん:
今朝もずっと観ていて(笑)。明日は2-0とか2-1で勝ってくれたらベストですね。

豊川さん:
たぶん観ると思います。

MC:明日を前にどんなお気持ちですか?

豊川さん:
朝からビールを飲んじゃおうかな(会場笑)。

MC:スコアの予想は?

豊川さん:
10-0で(笑)。

木村監督:
今の心境は、勝ってほしいという気持ちと同時に、それどころではないという(笑)。コートジボワール戦は朝10時からです。その次のギリシャ戦、コロンビア戦も朝早いですから、観終わった後に「春を背負って」を観に来てほしいと訴えたいです。

■最後に、松山さん、木村監督からメッセージが送られました!

松山さん :
皆さん、今日は本当にどうもありがとうございました。この作品は、自分の居場所をテーマにしています。きっと僕より若い方も、僕より年上の方も、自分の居場所というものを日々意識していると思います。この作品にはいろいろなセリフ、そして人の美しさ、自然の美しさが描かれていますので、皆さんの心には必ず何かが残っているし、届いていると思います。これを機に山登りを始めるといいと思いますし、自分自身、山に登っている時に山からもらったものがものすごく大きかったです。また友達や家族を誘って観に来るのもいいと思います。この作品は、たくさんの方に観てもらえることで、本当の意味で宝物になると思います。どうぞよろしくお願いします。

木村監督 :
(マイクを通さずに)皆さん、今日は怒鳴るまいと思っていたんですが、感動したので最後に怒鳴ります。僕もこの仕事が長いですが、この映画でほど、スタッフと俳優さんと山の人たちが家族のように撮影した経験を知りません。それと、皆さんはこの映画をちょっと先に観ました。この映画を観た人たちはその輪の中に入れます。ぜひファミリーとして宣伝してください!

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