
◆イントロダクション One was delegated 一人は派遣された One was compelled 一人は強制された These men's friendship 二人の友情が accomplished a perfect comedy 完璧なコメディーを創り上げた ●三谷幸喜傑作舞台の映画化 三谷ファンの間でも特に高い人気を博している、96年読売演劇大賞最優秀作品賞受賞作。98年の再演後、99年〜ロシアでもリメイク上演され続けている、あの傑作舞台の映画化です。 世界でもウケる理由は、いつの時代にも、どんな場所にも通じるテーマを持つということ。映画化においても必要な要素がここにはあります。そして、映画化に際しては、映画ならではのキャスト、そして新たなシーンも加わります。これは舞台ファンに対しても贈りものになることでしょう。 ●主演は役所広司+稲垣吾郎 映画化に際しては、映像的、そして華のあるキャスティングになります。検閲官には、日本映画に欠かせない存在、役所広司。そして、座付作家には、喜劇の演技力と作家の佇まいを併せ持つ稲垣吾郎。初顔合せの2人の、攻防戦と融合、どんなドラマになるのか、期待されます。 ●「僕の生きる道」の星 護、長編映画デビュー 03年1〜3月放送の『僕の生きる道』の演出もいまだ記憶に新しい星護の長編映画デビュー。星護は「古畑任三郎」のファーストシリーズのメイン監督でもあり、「古畑」の世界観を三谷幸喜と共に作った監督です。これまで三谷以外による三谷舞台の映画化は2度ありますが、三谷幸喜が初指名、それが星護です。 ●実話のもつ強さ 稲垣吾郎演じる椿一には、モデルとなった人物がいます。 戦前の浅草で、榎本健一の座付き(附属)作家を務め、昭和の喜劇の繁栄に大きな足跡を残した菊谷 栄。それが椿一のモデルです。 同世代の作家菊田一夫がその実力に唸り、また晩年のエノケンが紫綬褒章を胸に「この勲章を本当にもらったのは菊谷栄だ」と語ったほどの作家です。しかし、菊谷は、公安による弾圧で一時期は本名で作品を発表することも許されませんでした。そして、実名が使えるようになった後も、台本の検閲に泣かされた作家でした。 菊谷は昭和12年召集され、芝居への想いを抱いたまま北支の戦線で戦死しました。享年35歳。 この話の強さは実在の人物がモデルということにもあります。 ●密室2人芝居に映画が挑む これまでの映画が極力避けてきた密室劇、そして2人芝居。今回の映画化はひとつの大きな挑戦です。楽な挑戦ではありませんが、話題になる、語り継がれる作品になることは間違いないでしょう。 |
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