
◆イントロダクション 『Shall we ダンス?』周防監督が描く"ニッポンの裁判"。 全世界衝撃の"とことん社会派"ムービー、ついに開廷! 日本から世界へ羽ばたいた、あの『Shall we ダンス?』から11年......全世界注目の周防正行監督最新作のテーマは「裁判」。 周防流・まったく新しい社会派エンターテインメント="とことん社会派"ムービーが誕生しました! 『ファンシイダンス』(89)→"仏門修行" 『シコふんじゃった。』(92)→"学生相撲" 『Shall we ダンス?』(96)→"ボールルームダンス" これまで意外な切り口のエンタテインメント作品を発表してきた周防正行監督が11年ぶりの映画に選んだテーマは、"裁判"。 司法改革の一環として、裁判員制度の導入が決まり(09年実施)、社会的にも裁判への関心が高まってきています。 しかし本当の裁判がどのようなものなのか、あなたはご存知ですか?そして現在、深刻な社会問題となっている"痴漢冤罪事件"。 この映画では、痴漢に間違えられたひとりの青年の裁判を通して、日本の刑事裁判制度の問題点をも明らかにしていきます。 通勤電車で痴漢に間違えられた青年の裁判を描く『それでもボクはやってない』。あなたの知らない"ニッポンの刑事裁判" ......その、おそるべき現実が明らかに! あなたの判決は、有罪?無罪? 周防正行監督コメント これまでの映画もそうであったように、普段の生活の中で、僕が驚き興味を持ったことを皆に伝えたい、というのが映画を発想する出発点です。 今回は、ある新聞記事に興味を持ったことが発端でした。それは一審で有罪判決を受けた痴漢事件の被告人が二審で逆転無罪を勝ち取ったことを伝えていました。そこから取材が始まったのですが、取材を進めるうちに、「被告人がどう闘ったか」というばかりでなく、裁判そのもののあり方について多くの疑問が涌いてきました。 疑わしきは罰せず、という言葉を聞いたことがあると思います。犯人であるという確かな証拠がない限り、無罪である(NOT GUILTY)ということです。ところが現実には、疑わしきは罰せよ、としか思っていないような判決があることを知りました。しかし、それはもしかすると、今現実に日本に生きている多くの人たちの気持ちの反映かもしれません。多くの人にとって、「疑わしきは罰せず」よりも「疑わしきは捕まえといて」の方が本音に近いのかもしれません。 しかし、疑われるのが自分自身だったらどうでしょう。 『十人の真犯人を逃すとも一人の無辜(むこ)を罰するなかれ』 人が人を裁いてきた歴史の中から生まれた法格言です。この刑事裁判の原則について今一度考えてみたい。そう思ってこの映画を作りました。 |
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