監督------樋口真嗣 1965年東京都生まれ。 高校卒業後に東宝撮影所にアルバイトとして入り、「ゴジラ」(85)では造形助手として参加。その後、大阪の自主制作映画団体DAICON-FILMに加わり、「八岐之大蛇の逆襲」(86)で特殊技術を担当。 1988年には香港のゴールデンハーベストに招聘され、「老猫」の特撮を担当。帰国後、GAINAX初のテレビシリーズ「ふしぎの海のナディア」で絵コンテ、後半では監督として参加。 1992年の東京消防庁の防災映画「太陽が引き裂かれた日〜東京大地震」でマルチメディアグランプリ・展示映像部門に入賞。 1995年、「ガメラ 大怪獣空中決戦」で特技監督を担当、日本映画の特撮の限界を超えた精密かつ大胆な演出で注目を集め、日本アカデミー賞特別賞をはじめ、数々の賞を獲得する。翌1996年、続編の「ガメラ2 レギオン襲来」と並行してテレビシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」に絵コンテ、脚本で参加。翌年の劇場版にも絵コンテ、予告演出、実写パートの監督を担当する。 1999年、「ガメラ3 邪神覚醒」では、飛躍的進歩を遂げたデジタル映像処理技術を駆使して、さらに高密度の映像を描出した。同年、故・黒澤明監督の遺稿をもとに短編デジタルアニメーション映画「飛ぶ〜こんな夢を見た」を演出、この作品は2000年シーグラフ・アニメーションフェスティバルに入賞した。 2000年、盟友・原口智生監督の特撮時代劇「さくや 妖怪伝」では女優・松坂慶子を巨大化させながらも、情感あふれるクライマックスを完成させた。 2001年には、鈴木清順監督「殺しの烙印 ピストルオペラ」では特撮・タイトルバック、佐藤信介監督「修羅雪姫」では特技監督、2003年の「ドラゴンヘッド」では視覚効果デザインを担当、あらゆるジャンルで活躍する姿は、もはや新時代のビジュアルクリエーターリーダーと言っても過言ではない。 |