Movie Movie

Return Page
ホームレス中学生
ホームレス中学生 公開終了
イントロダクション ストーリー キャスト&スタッフ プロフィール 劇場一覧

←作品情報トップへ

◆ストーリー

中学2年の夏休み、僕のホームレス生活はいきなり始まった

大阪のベッドタウン。"たむちん"こと田村裕(小池徹平)は、明るいクラスの人気者だ。一学期が終わるこの日も、親友のよしや(柄本時生)たちとふざけてばかり。夏休みのことで頭がいっぱいで、通信簿を配る工藤先生(黒谷友香)の声も耳に入らない。しかも帰り道には、前から気になってた同級生の女の子から映画に誘われた。「初デート!! 俺の人生、前向きやーっ」。これから最高の夏が始まるはず──だったのに!?

これからは各々頑張って生きてください......「解散!」

学校から帰宅した裕を待っていたのは、玄関の前に並べられた家具と、"差し押さえ"と書かれた黄色いテープだった。大学に通う兄・研一(西野亮廣)も茫然自失。高校生の姉・幸子(池脇千鶴)は「どうすりゃええんよぉ」と泣き出してしまう。やがて自転車に乗って、田村家の父親・一朗(イッセー尾形)が登場。まるでバスガイドのように自宅の扉を差し、信じられない言葉を口にした。
「まことに残念ではございますが、家の方には入れなくなりました。これからは各々頑張って生きてください......解散!」。あっけに取られる子供たちを後に、全力でペダルを漕いで去っていく父。借金のせいで親戚とは音信不通で、ふと気が付けば、今夜泊まる場所もない。なすすべなくオロオロする兄と姉を前に裕は思いきって立ち上がり、「俺、一人で大丈夫やから!」と笑顔を残して一人駆けていく。
辿りついたのは夜の公園だった。巨大なウンコのような色形をした滑り台を見つけて、静かに体を横たえる。裕の公園暮らしがこうして始まった。

巨大滑り台「まきふん」をねぐらにサバイバル暮らし

所持金はほとんどなし。話し相手は野良犬だけ。自販機の下の小銭を集め、水道水で空腹を紛らわすサバイバル生活だ。巨大なウンコ型滑り台、通称「まきふん」に住みついた裕は、近所の子供たちから「ウンコのオバケ」と勘違いされて、毎日激しい縄張り争いを繰り広げるはめになる。ある夜、思いきって研一がバイトするコンビニを訪ねるが、心配をかけまいと「友だちの家に泊まっている」と嘘をついてしまう。どんどん落ちていく体力。空腹に耐えかねて、ついスーパーでコロッケパンに手を伸ばしかけた裕は、すんでのところで思い止まる。そして「あかん、あかん...」と呟くのだった。電話ボックスの中で風雨をやりすごした翌朝。濡れた段ボールを拾い、そのちぎった一片をそっと口に入れてみる。脳裏に浮かぶのは、7年前になくした母親・京子(古手川祐子)の面影と、夕食の湯豆腐を「熱くて食べられへん・・・」と甘える自分の記憶だった──。

子供を幸せにしたるんは、大人の仕事。当たり前のことや

うつろな表情で路上にしゃがみこんでる裕に「...たむちん?」と声をかけて、自宅へと連れ帰ってくれたのは、親友のよしやだった。母親の川井道代(田中裕子)は、全身ドロドロになった裕を見るなり、何も聞かずに「たむちん、ご飯の前に風呂入り!」と受け入れてくれる。久しぶりの入浴! 全身艶々になって上がってきた裕を、コワモテの父親・正光(宇崎竜童)がギロリと睨みつける。やがて道代がご馳走を運んでくる。炊きたてのご飯と揚げたてのメンチカツに食らいつく裕に、正光は「お代わりせえよ」と優しく声をかけてくれた。
そのまま川井家で面倒を見てもらうことになった裕は、正光・道代夫妻のはからいで、久しぶりに研一、幸子とも再会。ボロボロと涙を流す幸子と裕を前に、正光は「毎週一回、兄ちゃんも姉ちゃんもウチにご飯食べに来ること。三人で暮らせるようになるまでそれで決まりや」と請け負うのだった。 ようやく寝場所が見つかり、部活動も再開した裕。そんな夕方、偶然帰り道で出会った父・一朗は、田村家の荷物はすべて売り払ったと言い放ち、またしても「解散!」の一言を残して自転車で去っていく。
もう家族一緒には住めないのかと意気消沈する裕。その姿を見た川井夫妻と、地域の民生委員をしている気のいい西村スミ子(いしだあゆみ)が協力して、三人のためにボロアパートを借りてくれた。家賃は働きだしてから返せばいいという。「何でみんな、こんな親切にしてくれはるんやろ」と呟く裕に、スミ子たちは"子供たちを幸せにしたるんは大人の仕事だから"とあたかも家族のように三人の世話を事もなげにするのだった。

人間って、何で生きていかなあかんねやろ...

三人で力を合わせた、新しい耐乏生活がスタートした。二学期も深まり、進路を決める時期も迫っていた。一家離散、父の失踪、ホームレス生活、そして失恋。短期間にいろんなことがありすぎて、気持ちがエアポケットのように真っ白になってしまう裕。「人間って、なんで生きていかなあかんねやろ...?」。そんなとき親切にしてくれたスミ子が脳溢血で倒れて急逝してしまう。初めて人の死を正面から見つめ、言葉にできない喪失感にとらわれた裕は自分が一体何をしたいのかが、ますます分からなくなってしまう──。  それでも兄弟、街の人々、友人、そして恩師らの温かい愛に支えられて、やがて裕は人生の大きな選択をすることになる。その選択とは...?
←作品情報トップへ

東宝トップページへ
        IDとパスワードが必要となります

copyright