Movie Movie

Return Page
ホーム > 映画 > BALLAD 名もなき恋のうた

LINE UP

BALLAD 名もなき恋のうた

公開終了

劇場一覧

イントロダクション

戦国時代でさえなければ―
身分が違ってさえいなければ―
生きてさえいれば―

戦国の世に奏でられた侍と姫の儚い恋のうた
それは、誰もが涙する究極の悲恋

2002年、ある1本の映画が日本映画界に衝撃を走らせました。泣けるはずがない映画なのに泣けて泣けて仕方がない、と話題になったその映画には普段はこの手の映画には来そうもない観客が駆け付け、劇場には多くの涙が溢れました。更には、その映画は観客だけでなく国をも動かし、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門の大賞を受賞するまでに至りました。

その映画の名は『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』。

え?と思った方もいるかもしれません。クレヨンしんちゃんと言えば、お尻を出したり、変な言葉を使ったり、きれいなおねいさんが好きだったりと、とかくお笑いの印象が強いのが普通です。ところが、実はクレヨンしんちゃんの映画は大の大人が泣かされることが多い傑作だらけなのです。そんな中でもシリーズ10作目の『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』(原恵一監督)は、いわゆるファミリーピクチャーにはありえないストーリー展開と戦国時代を舞台にした一介の侍と一国の姫の美しくも儚い恋の物語で、子供はもちろん大人もボロボロになるくらいの涙を流しました。

そして、『ALWAYS 三丁目の夕日』『ALWAYS 続・三丁目の夕日』で立て続けに日本中を笑いと感動でつつんだ、日本映画界のトップクリエイター・山崎貴監督もそんなクレヨンしんちゃんに泣かされた一人でした。まさかクレヨンしんちゃんに泣かされるとは、と驚きを覚えつつも、戦国時代の緻密な時代考証と心を揺さぶる感動的なストーリーに心を大きく動かされた山崎監督は、今まで持っていた「名作はリメイクしない」というモットーをかなぐり捨てて本作の映画化に挑みました。そして、山崎監督が映画のタイトルとして付けたのは

BALLAD 名もなき恋のうた

というタイトルでした。BALLAD(バラッド)とは英語で物語的・叙事的な内容の伝統歌謡のことで、その内容には武勇伝・ロマンスなど様々なものがあるのですが、その殆どが悲劇的な結末をむかえるというもので、その志向が本作のテーマに近いということで山崎監督自らが命名しました。(ちなみに、BALLADE(バラード)とは仏語で感傷的な大衆歌謡のこと)

そして、本作の主人公・戦国時代の名もなき小国の強き武将「井尻又兵衛」を演じるのは、国民的グループSMAPで活躍しながら『黄泉がえり』『日本沈没』などいずれの出演作でも常に大きな感動を提供し続けてきている草なぎ剛。これまでにイメージを覆すかのように、“鬼の井尻”と呼ばれた戦国時代の武将「井尻又兵衛」をまさに鬼神の如く演じきっています。また、又兵衛が守り続ける小国の美しき姫「廉姫」を演じるのは、『恋空』で同世代の女性の涙を涸れさせた今最も輝いている女優、新垣結衣。時代劇初挑戦ながら原案アニメの廉姫さながらに凛とした姫を演じています。さらには、夏川結衣、筒井道隆、武井証、吹越満、斉藤由貴、香川京子、小澤征悦、中村敦夫、大沢たかおといった豪華キャストが脇を固め、絶妙なアンサンブルを奏でています。

「歴女」といった言葉に代表されるように、今戦国時代がちょっとしたブームになっています。その背景には未来が不透明な現代に生きる私達にとって、きっと同じように先が見えなかったであろう戦国時代でも果敢に生きようとしていた生き様がとても魅力的に映るということがあるからではないでしょうか。織田信長、豊臣秀吉、武田信玄、上杉謙信、徳川家康といった戦国武将達の個性豊かな生き様もリーダー不在の現代には魅力的な存在に見えるのでしょう。本作に出てくる春日の国は実在の国ではありませんが、又兵衛や廉姫のような人達はきっといたことでしょう。戦国時代ゆえにお互いの想いを告げられなかった人々。自分の大切なものをただひたすらに守ろうとした人々。そして、ただ必死に生きようとした人々。そんな人々の切なる想いが本作には込められています。

本作では現代から少年が舞い降りてくることによって、二人の運命が大きく変えられていきます。又兵衛は少年によって命を救われ、廉姫は少年によって未来の恋の姿を知り、二人には「奇蹟の時間」とでもいうべき時間が与えられます。その時間の中で、又兵衛はただひたすらに守ることで、廉姫はただひたすらに無事を祈ることで、お互いの想いを届けようとします。その懸命な姿は、携帯電話やメールで簡単に想いを伝えられる時代に生きている私達の心にこそ、より大きな感動を響かせることでしょう。また、映画の中で現代から戦国時代にやってきた少年・真一は又兵衛や廉姫と出会い、戦国時代を生きることで大きく成長していきます。真一の人生が変わったように、この映画もあなたの人生を変える1本になるかもしれません。

(本作の最後が原案の映画の最後と同じかどうかは観てのお楽しみですが)本作の最後に待っている感動は現代では体験することのできない深く大きく、そして美しい感動です。今だからこそこの物語を、この美しい恋のうたを、見届けて下さい。戦国の世に散っていった名もなき人々の姿は、きっとあなたの心の中に何かを残すことでしょう。

 
toho-ipk.net

IDとパスワードが必要となります