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赤い月
赤い月 公開終了
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◆イントロダクション

●「この映画こそ、私が今日まで生きてきた証だ」――――なかにし礼
 直木賞作家・なかにし礼の実際の体験を下に、激動の時代を生き抜いた彼の母の姿を描いた小説「赤い月」。2001年5月に刊行されるや、各方面から絶賛を浴び20万部を越えるベストセラーになった。「この小説を書く為に生きてきた」と断言するほど原作者の強い思いが込められているとともに、「すべては本当に起こったこと」と言うように彼の実体験に基づいた真実の物語である。第二次世界大戦終末期。舞台は政府・軍部が一体となって喧伝した偽りの夢の大地=満州(現中国東北部)。「五族協和」「王道楽士」のスローガンに魅せられ、一攫千金を求めて大陸に渡った多くの日本人たちのなかでも主人公・波子は桁外れな成功を夫・勇太郎とともに築きあげ、輝かしい栄華の日々を謳歌する。しかし、そんな日々もつかの間、日本の敗戦と同時に一瞬にして築き上げたすべてを失う。牡丹江(ぼたんこう)からの逃亡の旅、ハルビンでの困窮の日々を強じんな意思力で愛に生き、子供を守り抜いた1人の女性・波子。彼女の波瀾の半生を描いたこの渾身の書は読む者に圧倒的な迫力で迫ってくる。「今回の小説を書いて、僕はついに小説家になれたんだと思う。このテーマこそがぼくの書きたかったことだったのです」


●主人公・波子に常盤貴子。そして彼女を巡る3人の男たち。
 人生の果実をすべて手に入れようとする女・波子。結婚もし、仕事もし、子供も生み、しっかり遊び、恋もする。時代に先駆けて自立を目指した女性であるとともに、全身全霊で子供達を、そして愛する男を守り抜く型破りな女性。この波子を演じるのは映画・ドラマ・CM・など幅広い分野で活躍を続ける常盤貴子。「気絶しそうになるほど感動した」と述べるほど波子の生き方に惚れ込んだ彼女が、並々ならぬ決意で21世紀の新しいヒロイン像に挑む。原作者・なかにし礼は言う。「常盤貴子によって、"波子"は今再び激しく、美しく生きはじめる」
 波子をめぐる3人の男には日本映画最高かつバラエティに富んだキャスティングが 実現した。商社マンを装う関東軍情報部秘密情報機関の諜報員・氷室啓介役にモデル出身で「ワンダフルライフ」(98)でスクリーンデビューを飾った伊勢谷友介。最新作「カクト」(03公開予定)では監督デビューも果した多才な若手クリエイターが時代の波に翻弄される哀しきスパイを演じる。波子の夫・森田勇太郎役には大河ドラマ「利家とまつ・加賀百万石物語」で豊臣秀吉役を圧倒的な存在感で演じきった香川照之。2000年のカンヌ映画祭でグランプリを受賞した「鬼が来た!」では主人公・花屋小三郎を演じ、全世界から絶賛を浴びた演技派。そして、波子の初恋の相手である大日本帝国陸軍中佐・大杉寛治役には布袋寅泰が扮する。
 言わずと知れた日本ロック史に偉大な足跡を残し続けるロック・アーティストであり、俳優としても新感覚時代劇「SF(サムライフィクション)」(00年)で衝撃的なデビューを果し、コリアン実業家を強烈なインパクトで演じた「新・仁義なき戦い」(00年)では日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。伊勢谷友介、香川照之、そして布袋寅泰。苛烈なまでの個性を発し続けるこの3人の男たちが主人公・波子の壮絶なまでの人生を激しく、そして美しく彩る。

●名匠・降旗康男――日本最強のスタッフが、邦画初の中国東北部ロケ撮影に挑む!
 この映画のメガホンを取るのは「鉄道員(ぽっぽや)」(99年)、「ホタル」(01年)で幅広い観客層から絶大な支持を得た、日本映画が誇る名匠・降旗康男。撮影監督には「駅 STATION」(81年)以来数々の名作を降旗監督とのコンビで撮り続けてきた木村大作。脚本は「きらきらひかる」(CX)、「北条時宗」(NHK)「GOOD LUCK!!」(TBS)などで知られるテレビドラマ界のエース・井上由美子が降旗監督とともに手掛ける。激動の時代を生き抜いた一人の女性の強じんな生命力と圧倒的な愛を、繊細な演出と壮大な映像でドラマティックな感動大作に仕上げる。第二次世界大戦終末期の満州が舞台となる映画「赤い月」。降旗監督、木村キャメラマンは作品の圧倒的な世界観を表現する為、早い段階から極寒の中国大陸での撮影を決意。中国国内の撮影に必要な脚本審査を経て、電影事業管理局より撮影許可がおりたのが昨年末。現地撮影には製作協力として北京撮影所の中国電影集団公司第二制片公司が参加し、日中の最強スタッフが総力をあげてこの超大作に取り組むことになった。ロケハン、諸準備を経た2003年2月16日。黒龍江(こくりゅうこう)省の省都・ハルビン。日本映画史上初となる中国東北部での一大ロケーション撮影がスタートした。

映画「赤い月」製作にあたって (製作:富山省吾)

 小説「赤い月」を読んで思ったこと、それは時代の束縛から逃れて自由に生きたヒロイン・波子を多くの人に知らせたい、伝えたいという強い欲求でした。
 映画化にあたってはまず中国での撮影が必須条件と考えました。
 昨年夏より多くの方たちのご尽力をいただき、年末に中国電影事業管理局から撮影の許可がおりました。こうして始めた2月の冬ロケーションでは、厳しい自然環境の中で多くの成果を上げることができました。
 そして現在、日本国内の撮影をおこないながら、春5月に再び訪れる黒河(ヘイホー)・嫩江(ネンジャン)・ハルビンでの1ヶ月を越える撮影に向けて、日本スタッフ60名・中国スタッフ40名・総勢100名が撮影準備を始めています。
 この映画は政治的メッセージを前面に押し出す映画ではありませんが、20世紀に日本が犯した過ちへの反省と謝罪の心をこめて製作をおこなっています。
 今回の撮影を通して、今や日本と中国の映画スタッフの間には強い絆が生まれつつあります。このスタッフの絆を元に、映画『赤い月』が21世紀の日本と中国のさらなる友好関係を築く礎(いしずえ)となることを心から信じ、祈って止みません。
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