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有村架純の「平成が終わらないうちにしたいこと」は?
「コーヒーが冷めないうちに」大ヒット舞台挨拶

2018年10月01日

「コーヒーが冷めないうちに」大ヒット舞台挨拶

<左から、塚原あゆ子監督、有村架純さん>


ドラマ「アンナチュラル」で高い評価を得た塚原あゆ子さんが満を持して映画監督デビューしたヒューマンドラマ「コーヒーが冷めないうちに」は、9月21日より公開になりました。川口俊和さんのベストセラー小説「コーヒーが冷めないうちに」と、そのシリーズ続編「この嘘がばれないうちに」を合わせて、四話で一本の物語となる感動作。とある街のとある喫茶店「フニクリフニクラ」には、いくつかのルールを守れば過去の時間に遡れる特別な席があり、悔やむ想いを抱えた人々に人生のチャンスをもたらす様子を丁寧に描写します。
10月1日には、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて大ヒット御礼の舞台挨拶を実施し、主演の有村架純さん、塚原あゆ子監督が参加しました。本作のタイトル「コーヒーが冷めないうちに」にちなみ、登壇者の「平成(ヘーセー)が終わらないうちにしたいこと」について、話が繰り広げられました。こちらのイベントの模様を詳しくレポートします。


有村架純さん(時田 数役)

公開されてから10日ぐらい経ちました。たくさんの方々に観てもらえているようで、本当に嬉しく思います。リピーターの方もいらっしゃるので驚きました。今日は作品についてお話しできたらと思います。
塚原あゆ子監督

何度も観てくださる方がいらっしゃることは考えていませんでした。また足を運んでくださったことに感謝いたします。今日もお楽しみいただけるといいなと考えております。

MC:公開から10日間で、既に53万2千人の方が観てくださいました。本当にありがとうございます!  本当に多くの方にご覧いただいていますが、今のお気持ちはいかがですか。

有村さん:
正直ピンとこないところがあるのですが、たくさんの映画が公開されている中、しかもこの10日間のうちに「コーヒーが冷めないうちに」を選んでくださったことが嬉しいです。それに、「皆様の貴重なお時間」だと思うと感謝の気持ちでいっぱいです。

塚原監督:
(客席に)「大ヒット」のボードまで書いてくださり、ありがとうございます! いろいろな作品がある中で、何度も観るのはどういう気持ちなのかなと想像しております。私自身は(観客として)何度も観ることがあまりなかったので、そのあたりを聞いてみたいです。制作スタッフは何度も観るものなので、私も何十回と観ていますが、皆様の「ここがいいな」などの部分が私と同じような気持ちでいてくださるとすれば嬉しいです。

MC:本日10月1日は「コーヒーの日」ですので、この日に御礼イベントを行いました。まずは、「コーヒーの日」について簡単にご説明します。
国際協定によって、コーヒーの新年度は10月に始まります。これからの季節は温かいコーヒーの需要が高くなることから、1983年に全日本コーヒー協会により日本の「コーヒーの日」が定められました。
そして、この映画「コーヒーが冷めないうちに」は日本だけではなく、アジアでも話題になっております。原作小説が発売され、海外でも「泣ける」と大ヒットしていて、大きな話題です。そのため、台湾から映画制作が決定した段階から公開のオファーを受けており、異例のスピードで10月5日から大規模な公開が決定しています。ほかにも香港、韓国、シンガポールでも10月以降の公開が決まりました!(会場:拍手)


有村さん:
嬉しいですね。日本の皆さんと海外の皆さんとでは感じることが違うかもしれないので、どのような反応があるか声を聞いてみたいです。

塚原監督:
もしかしたら、日本の文化とはちょっと違うかもしれないので、(映画を観ても)分からないところがあるかもしれないですね。私は、海外の映画を観て「分からない」と思うことがあるのと同じでしょうかね。ちょっと緊張します。

MC:まずは有村さん、演じられた時田数は感情を控えめにしているので演じるのは難しかったと思います。監督とはどのようなお話をされたのか、またご自身で何か考えたことがあればお話しください。

有村さん:
衣装合わせの時に、塚原監督が「数を、物語の最初の方は義務的に淡々とお仕事をしていてミステリアスな人物に見せたい」とお話をされていました。私がなんとなくイメージした数もそのような人物像でしたので印象的でした。そして、喫茶店にお客様が来てくれるのは、数の人柄や、温かくどこか包み込むような母性のある人だからなのかなと考えるようになりました。ですから、ミステリアスと自分の中の母性を合わせて(笑)...それを思い切り出すのではなく、にじませるようにと表現しました。

MC:豪華な共演者の方々とのお芝居ですものね。

有村さん:
難しいですね。でも、だからこそ客観的に見ることができました。皆さんがセリフのやりとりをしているのを、ちょっと客観的に「エヘヘ」と思って見ていました。

塚原監督:
最初はちょっと、壁みたいに「いるのか、いないか状態になるのでは?」と思っていました。ところが、架純ちゃんがカウンターの中にいると、ある種の存在感や、この世界を引っ張っていく加減を架純ちゃんが分かっている感じがしました。こういう方が淹れるコーヒーだからこそ、そういうことが起こるのだなという説得力が私の中に自然と出来上がりました。

MC:完成披露の際には、登壇者の皆様に「戻りたい過去について」を伺いました。そこで今回は、あと半年で平成が終わるので、「平成(ヘーセー)が終わらないうちにやりたいこと」を聞いてみたいと思います。

有村さん:
「家族旅行」です。実は、まだ家族旅行に連れて行ったことがないんです。時間もなかなか取れないのですが、できれば平成のうちに行けたらいいなと思っています。一泊でも行ければいいですし、温泉もいいかなと密かに思っています。

塚原監督:
「架純ちゃんと祝杯をあげる」です。この映画の後に、彼女ともう一本連続ドラマ(TBS火曜10時「中学聖日記」)がスタートしたので、ちゃんと祝杯をあげていないのです。平成が終わる前に祝杯をあげたいです。

有村さん:
ありがとうございます!

MC:ぜひ叶えてください! 有村さん、何か食べたいものとかリクエストはありますか?

有村さん:
え、食べたい...? そうですね...やっぱり体力勝負なので「お肉」がいいです(笑)。

塚原監督:
じゃ、お肉を食べに行きましょう!

MC:本日お二人の後ろに置いてある「黒幕(の中身)はなんだろう」と思われていると思います。(スタッフが黒幕を取り去る)ご覧のようにバケツです。

有村さん:
どなたか、掃除をするのですか(笑)?

MC:こちらのバケツタワーですが、「観客の皆様の涙の総量」を表しております。 映画の公開前から「その思いが冷めないうちにTwitter感想キャンペーン」を行っており、「映画を観て何回泣いたか」をツイートしてもらっています。そこから、泣いた回数の平均値を出しますと、約4.4回でした。涙一粒は約0.2cc、一回5粒の涙が流れたと仮定しますと、0.2cc×5回×4.4回×観客動員数53万2千人となり、こちらの15リットルのバケツ156杯分となります。(会場:拍手)
実は、本日ステージ上にあるバケツは100個程だそうです。まさか156個も必要になるとは誰も予想していなかったからです。


有村さん:
用意して...?

MC:はい...用意していませんでした。50個足りませんがご容赦ください。

有村さん&塚原監督:
ありがとうございます。

MC:改めて、これだけの涙の量があることをどのように思われましたか?

有村さん:
一人の涙ではバケツは一杯にはならないですが、それが156杯分もあると考えたら本当にすごいことですね! それだけ「皆さんの心に届く作品」になっていたんだということがすごく嬉しいです。

塚原監督:
「泣ければいいのか」という声もあるかと思いますが、映画を観て楽しんでもらえたのだと捉えると、本当に嬉しくてしょうがないです。

MC:それに本作の涙は悲しい涙ではなく、気持ちが浄化されていく涙ですからね。

バケツとともにフォトセッション。

有村さん:
この写真だけ見た人には意味が伝わらないような気もします...(笑)。

MC:それでは塚原監督から有村さんにねぎらいのメッセージをお願いします。

塚原監督:
直接言うのはちょっと照れますね。
皆さんもエキストラなどで撮影現場を経験されたことがあるかもしれませんが、この二時間の作品を作るための撮影に一カ月ぐらいかかっています。「なぜそんなに時間がかかるのか?」と問われると、私も「なんでだろう」と思いますが、そういうものです。その間の有村さんは「数ちゃん」であり「有村架純」でもある状態で、いつも共にいなければなりません。すべての俳優さんがそういうことになりますが、架純ちゃんの中に「二つの人格」がずっと一緒にいる感じを維持しながら仕事するのは、すごく大変なことだと思います。端から見ていて苦しそうに頑張っているときには支えたいと思いますが、「本人だけが抱えている世界にいる」のだと感じました。私としてはお仕事をご一緒できて、「一緒に戦っている気持ち」でおりました。一緒に戦えて光栄でした、ありがとうございました。


有村さん:
嬉しいです。ありがとうございます。(会場:拍手) 塚原監督は、思っていることをその都度素直に伝えてくださいます。「言葉をすごく大切にされている」ので、ものすごく伝わってきます。それは、演出の言葉や日常会話でもそうですが、本当に真摯に「役」「作品」そして「人」に向き合ってくださる監督だと思います。塚原監督と一緒にいると幸せな気持ちになります。今は別の作品でもご一緒していますが、(私は)幸せです(笑)!

塚原監督:
泣くからやめて...(笑)。

MC:それでは、本日で「コーヒーが冷めないうちに」のイベントが最後となる、有村さんよりメッセージをお願いします。

有村さん:
本日はお越しくださいましてありがとうございます。毎回そうですが、自分が出演した作品を皆さまに観てもらえる日が来ることは「楽しみ」でもあり「不安」でもあります。自分の芝居や、作品の評価など、いろいろと考えながら作品に携わっています。でも、そういうことを考えずにお芝居ができたら「もっと今よりも楽しくなれるのかな」と考える時期に、私はいました。そんなときに、この「コーヒーが冷めないうちに」の"数"を演じることになりました。(劇中の)"数"自身が悩むので、私も一緒に悩み、役と作品に対して、いろいろな思いを込めました。そうして出来上がった作品です。ですから、こうして皆様に観ていただけることが本当に嬉しいです! この作品に携わるキャストとスタッフの方々の熱意が、少しでも皆さんに伝われば、みんな幸せだと思います。これから楽しく観てください! 

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