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歴史エンターテインメント超大作
「キングダム」製作発表記者会見

2018年10月09日

「キングダム」製作発表記者会見

<後列左から、満島真之介さん、髙嶋政宏さん、本郷奏多さん、要潤さん、
前列左から、佐藤信介監督、橋本環奈さん、吉沢亮さん、山﨑賢人さん、長澤まさみさん、大沢たかおさん>


原泰久による累計発行部数3,600万部突破の人気漫画を原作とする映画「キングダム」が2019年4月16日に公開されます! 10月9日、都内で製作報告会見を開催し、佐藤信介監督、主演の山﨑賢人さんをはじめ、吉沢亮さん、長澤まさみさん、橋本環奈さん、本郷奏多さん、満島真之介さん、髙嶋政宏さん、要潤さん、大沢たかおさん、そして製作を代表し、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、コロンビア・ピクチャーズの代表サンフォード・パニッチさんが一堂に会しました。こちらの会見の模様をレポートいたします。


ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、コロンビア・ピクチャーズ代表

本日はこのような場に参加でき、大変興奮しております。初めてこの企画を聞いて、これだけのスペクタクル映画に参加できることは素晴らしいことだと思いました。加えて、初めて佐藤監督にお会いした時には「この方だ!」と確信を持ちまして、今回お願いをいたしました。我々はこれからも日本映画をこのような形で製作していきたいと強く心から思っております。
佐藤信介監督

今日は皆さま、お集まりいただきありがとうございます。原先生の最高の原作を映像化、映画化することになりました。実は脚本の段階から何年か経っているのですが、今年、撮影と編集を終えて、現在はCGの合成などポストプロダクション作業を進めております。今、僕が考えられる最高のキャスト・スタッフの方々と、「キングダム」を撮影するのに一番ふさわしい場所である中国で撮影を行ないました。今はまだ製作中ですが、非常に大きな手応えを持ちながら、この作品を世に送り出すことを心待ちにしております。公開は来年ですが、最高の作品がお届けできように頑張っていこうと思います。今日は皆さま、少しの間ですが、お話を楽しんで帰ってください。よろしくお願いいたします。
山﨑賢人さん(信役)

「キングダム」では連載10周年の特別動画にも出演しました。それから二年を経て、また"信"をできることになり、非常に運命的なものを感じています。特別な、大好きな作品です。原作の持っている「熱さ」を胸に、死ぬ気で、そして自分の身を削る思いで撮影に挑みました。ここにいるキャストの皆さん、中国のスタッフ、佐藤組、全員で最高の作品になるように頑張りました。僕も完成をまだ観ていないのですが、楽しみです。早く皆さんに届けたいと思っています。
吉沢亮さん(嬴政/漂役)

四月から中国撮影が始まり、遂にこうして情報が解禁される日が来て、ホッとしてます。僕は、もともと原先生の原作の大ファンです。そんな大好きな作品に、素敵なスタッフ・キャストの皆さんと、身を削る思いで、全身全霊を懸けて一つになり挑むことができた、幸せな現場でした。
長澤まさみさん(楊端和役)

今回は、絶対的な強さを持つ王様の役でしたが、本格的アクションをやるのは初めてだったので、すごく不安もありました。ですが、山﨑さん、吉沢さんの本気で頑張っている姿に、私自身も良い影響をもらい、今出せる力を出せたかなと思っております。まだ、出来上がったものを私も観ていませんが楽しみにしています。たくさんの方に楽しみにしてもらいたいと思っています。
橋本環奈さん(河了貂役)

私も「キングダム」という漫画が大好きで、実写化の話を聞いた時には「実写化はできない!」と素直に思っていました。でも、本当に身を削って撮影をしたので、実写化の範疇を超えた、壮大で、「歴史絵巻」と言える作品になっていると思います。撮影を進めていく中で、中国ロケもすごかったのですが、日本のロケ地もすごく暑かったり、寒かったりしました。みんなが体調を崩さず、無事に終えられて良かったと思っています。撮影を終えて、河了貂は、そうそうたるキャストの皆さんの迫力の中では、マスコット的な役と言えます。衣裳も、意外に重たい蓑を背負って、ちょこちょこ歩いていたりするので、映画の中で、違った雰囲気になるのではないかと思います。出来上がりが楽しみです。皆さんにもぜひ楽しみにしてもらいたいと思います。
本郷奏多さん(成蟜役)

このような大きな作品に関わることできて嬉しいです。
満島真之介さん(壁役)

僕の役は「壁」と書いて「へき」と読みます。本郷くんがすごく短い挨拶で、「え?」って感じなのですが...。まず、オファーをもらったときに、僕も環奈ちゃんと同じで「これ、できるの? どうするんだろう?」と思いました。でも、撮影現場では、佐藤組のスタッフ、先輩キャストの皆さん、賢人くんと亮くんという新しいスターたちの力を借りて、思い切りやらせてもらいました。僕は隣にいる髙嶋先輩の副官なのですが、現場では僕らはめっちゃうるさかったと思います。でも、現場で疲れたみんなの体にエナジーを与えることができたんじゃないかと思っています。"壁"はすごく真面目で実直な役です。みんなは人間離れしている役が多いのですが、その分、"壁"はお客さんと近いキャラクターなので、"壁"を追いかけていくとストーリーがよりわかるんじゃないかと、勝手に主役気分でいます(笑)。これから「2」「3」と続いていく気でいますが、単行本の51巻で"壁"が表紙になっているので、「これから行くんじゃないか?」と楽しみにしています。皆さん、楽しみにしていてください。
髙嶋政宏さん(昌文君役)

いや、僕は現場ではうるさくなくて、終わった後の屋台での下ネタがうるさかったんです(笑)。そこは盛り上げました。「キングダム」はもちろん知っていましたが、「どんな映画ができるのかな?」という感じでした。自分がキャスティングされて感動しました。バブル以来、約30年ぶりに中国で撮影をしました。中国映画界のすごさ、セットの精度に感動しました! 日本映画、中国映画、これからも「ずっと競っていきたいな」と思いました。公開まで半年ですが、どうか皆さんのお力をお借りして大ヒットしますよう、よろしくお願いします。大ヒットしたら続編ができて、また昌文君も出られるんじゃないかと思います。
要潤さん(騰役)

皆さんおっしゃる通り、本当に壮大な映画になっていると思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。
大沢たかおさん(王騎役)

皆さんが話していたように、壮大な素晴らしい作品になると思います。最初に声をかけていただいた時から、これだけ世界中に愛されている漫画もなく、その映画化に挑戦するということ、その作品に自分が参加するという挑戦に不安を感じていました。さらに僕の演じる王騎は、漫画を見ている人はわかると思いますが、見た目もほとんど人間じゃないので、それをどう自分なりに演じるか不安でした。でも、佐藤監督をはじめとする佐藤組の皆さん、素晴らしい中国スタッフ、そして、素敵で、びっくりするくらいチャーミングで、情熱に満ちたキャストの皆さんと仕事をすることで、「できる限りはできたかな?」と思います。僕もまだ観てはいないのですが、観る日を楽しみにしています。「キングダム」のファンにもそうじゃない人にも応えられる作品になっていると確信しています。劇場に来られるのを楽しみにしていただければと思います。今日はよろしくお願いします。

MC:原作の原先生も脚本づくりに参加されたと聞きました。

パニッチさん:
これまでも、原作のある映画は作ってきましたが、原作者が脚本に参加することは不可欠だと思っています。今回も原先生が最初から携わっていただいたことを大変ありがたく思っておりますし、作品の良さがそこで活かされたと思います。もう一つ付け加えさせてください。先ほどからキャストの皆さんの話を聞いていてとても嬉しく思ったのは、「できない、無理だ」「インポッシブル(不可能)」だと思っていたのに「作れた」とおっしゃってくださいました。それが我々の一つの目標です。観客が「こんなの無理」と思う作品を作り上げるのが目標であり、そういう作品が出来上がったと思います。

MC:中国での撮影はいかがでしたか?

佐藤監督:
一番この映画の撮影で、メインとなる骨が折れる部分じゃないかということで、ものすごく時間をかけて準備をして、中国のプロダクションの方々にも協力していただいて優秀なスタッフと撮影ができました。中国での撮影、日本での撮影があり、CGもあって、日本映画としては最大規模の予算をかけてこの映画を作り上げているところです。中国での撮影は、日本とスタイルも習慣も違うので、どうなるかと思いました。僕自身、中国での撮影を非常に楽しみにしていましたが、やはり、日本のスタッフに負けることなく、学ぶべきところが非常に多く、助けていただきながら、ものすごくいいコラボレーションができたと思っています。この映画は、「秦の始皇帝の若き頃を描く作品」で、中国でもそういう部分を作品化するのは珍しいようです。歴史作品は多いけれど、日本のファンタジー色が入って、中国の人にも楽しんでいただけると思います。実際中国スタッフに現状の映像を観ていただいたら、面白がって興奮してもらえたので、これからもっとブラッシュアップして、可能ならば中国の観客の方々にも観て感動していただけたらと思います。

MC:アクションも素晴らしいものになっているのではないでしょうか?

佐藤監督:
この作品は、「紀元前200年の若き人々の渦巻く情念が、国をどう作っていったか」という情熱的な熱いストーリーです。同時に気持ちよくなるようなアクション映画でもあります。来年、生粋の「これぞエンターテインメント!」という作品が出来上がると思いますので楽しみにしていたければと思います。

MC:今回のキャストの皆さんとのお仕事はいかがでしたか?

佐藤監督:
先ほど「死ぬ気でやりました」と皆さん、おっしゃっていましたが、言葉で言うのは簡単ですが、撮影を見たら「本当に死ぬ気でやっているな」という過酷な日々でした。本当に情熱をぶつける――パッションが爆発する瞬間を演じていただいたので、あの時、あの瞬間でしかできない表情が撮れたと思っています。これは一つの寓話(ぐうわ)で、ファンタジーで、我々が解釈した歴史です。でも、「紀元前200年にこういう熱い人たちがいて、広大な土地を統一していくときに、いろんな思いで生きていた人たちがいたんじゃないか?」と思いを巡らせられる作品になっていると思います。キャストの皆さんのイマジネーション、空想力に助けられたと思います。普段は和気あいあいと軽い感じでいるんですが、撮影が始まった時の役者のパワー、スイッチの入り方に驚き感銘を受けました。

MC:過酷な撮影を終えて、今どんなお気持ちですか?

山﨑さん:
僕は、中国より日本での撮影の方が濃厚で過酷でした。"信"には熱さ、雑草魂があります。僕もこの仕事をやる上でとにかく上に行きたい気持ちがあり、"信"に共感する部分はたくさんありました。"信"は、戦災孤児でもともと奴隷なので、戦争に生きていて、何があっても過酷な状況でも、「つらいことがあっても乗り切る」という気持ちでやっていました。中国のセットはスケールがすごいです。行って良かったなって思います。中国ロケのことは、僕よりも話せる人がいるので任せます。僕は日本での撮影を特に頑張りました!

MC:アクションはどれくらい練習をされたんでしょうか?

山﨑さん:
アクションの練習と乗馬練習は半年間やりました。これだけのアクションと、"信"の野生的にぴょんぴょん動き回って戦っていく動きは、難しかったです。アクション部の人たちと話しながら、"信"ならではのアクションができたのは楽しかったです。すごく迫力あるシーンになったと思います。

MC:同年代の俳優さん、先輩との共演はいかがでしたか?

山﨑さん:
吉沢亮くんとは四回目の共演ですが、友達としても役者としても信頼しているので、その亮くんが、一緒に育った"漂"と、これから中国を統一していこうとする"政"をやってくれたので、"信"を生きる上で助けられたと思います。

MC:吉沢さんは"政"を演じられていかがでしたか?

吉沢さん:
王様ということで、立ち姿とかしゃべり方をすごく意識しながら、それだけじゃない内から出るオーラみたいなものをどう表現するか? まだ何の権力もない王様なのですが、とんでもない輝きを持っている役なので、「どうしたらそういうものが出るのか?」を試行錯誤しながらやっていました。「"政"という王様」と「"漂"という"信"と一緒に戦災孤児で奴隷の男の子」の両方を演じ分けというか、変化も意識しながらやっていました。

MC:中国ロケはいかがでしたか?

吉沢さん:
皆さんがおっしゃる通り、びっくりするくらいセットがデカくて、「一つの街なんじゃないか」というくらいでした。それでも、中国の中ではそこまで大きなセットではないらしいですが...。本当にとんでもない場所で、そんな景色を見ながらの芝居は自然と気持ちも入りました。文化の違いなど大変な部分もあったりしましたが、気持ちよく演じられました。

MC:山の民をたばねる楊端和役を演じた長澤さんはいかがでしたか?

長澤さん:
「絶対的な強さを持った超人」のような人なので、その空気感、佇まいをどう出したらいいかと苦労しました。でも、中国ロケで、とても広い撮影所で撮影する中で、エキストラの兵士をほぼ中国の方が演じられていて、やはり戦争のすごさ――「型にはまらない思い」みたいなものを感じました。言葉が通じない部分で、スタッフさんが苦労している部分は見ていましたが、思いは伝わっているようで、国も人種も違うけれど、一緒にお芝居する思いがその場でぶつかり合って、「迫力ある映像になっている」と現場で感じていました。私は山の王様で、("信"と"政"の)若い二人に心動かされて、戦に参戦することを決めるんです。最初に戦いのシーンを撮って、二カ月後くらいに戦に参加することを決めるシーンを撮るために現場に行ったら、二人が以前現場で会った二人とは違う風格をまとっていました。「二人の空気、本気の思いが映画を作っているんだな」と、感銘を受けました。二人の姿のおかげで、私自身も役と同化していけた感覚があって、すごく楽しく撮影できたし、面白い作品になるんじゃないかと感じました。

MC:長澤さんご自身のアクションはいかがでしたか?

長澤さん:
それは、どうなっているのか私にもわからないんです(笑)。皆さん「どうなってるんだ?」と気になっていると思いますが、私は精いっぱいやったつもりなので、楽しみにしております!

MC:橋本さんは人気キャラクターの河了貂役でしたがいかがでしたか?

橋本さん:
河了貂は他のキャストの皆さんの役とはちょっと立ち位置が違うというか、でも、生き抜く術をたくさん持っています。ちょっと吹矢の練習をしたくらいで、アクションもあまりないので、皆さんのアクションを見ておびえている感じでした(笑)。原作でもそうですが、女の子だけれど、生きていくために「少年っぽく見せたりするずる賢さ」があったり。私は、今まで、男の子っぽく見られることがなかったので、ショートカットでサバサバした男っぽさを出すことを心がけました。見た目も特徴的な蓑をかぶっていて、あれが意外に重くて大変でした(笑)。でも、楽しかったです。河了貂は、映画の中でちょっとした「クスッと笑えるポイント」を作っていて、それがメリハリになっているんじゃないかと思います。原作にもいる、マスコット的なコロっとしたかわいらしいキャラクターなので、笑っていただけたらと思います。壮絶なアクションはたくさんありますが、日常会話など笑えるシーンもたくさんあるので楽しみにしてもらえたらと思います。

MC:本郷さんは、"信"や"政"のエネルギーを受け止める役ですね。

本郷さん:
成蟜という役は"信"とか"政"とか皆さんが倒しに来る敵役で、部下や家臣を人間と思わないエゴイスティックな役です。そのへんの考え方は僕自身と似ていると思ったので、一切の役作りをしないで挑みました。中国ロケでは、皆さんが撮影している時にずっと王室にいたり、皆さんがアクションで大変な時もずっと休みだったのでヒマが多かったです。皆さんが「アクションが大変だった」とおっしゃっていますが、僕は「ヒマだったのが大変」で、そこで身を削ってヒマと戦っていました(笑)。

MC:満島さんは"壁"役はいかがでしたか?

満島さん:
"信"の兄貴的な存在で、髙嶋さんの昌文君の右腕的存在でもあり、特別な力やオーラを持っている人たちとは対照的で、地道に自分の地位や強さを努力してきた"壁"はいいなと思いました。日本の時代劇のちょんまげスタイルとも違い、また武器も日本刀は片刃ですが中国は両刃で、侍とは動きが違うので、アクション部と話をして、「真面目で実直に基本を大事に戦う人のアクションはどうなのか?」と、ちょっとしたところにそういうエッセンスを盛り込めたらと思って演じていました。みんな、"信"も"政"も出ずっぱりで動きっぱなしだったので、裏でエネルギーを渡したいなと思っていました。山の民が屈強な奴らで、その人たちと"信"と"政"が、裏で一緒にトレーニングをしていて、二カ月くらい経つと仲間になっていた感じがして良かったなと思いました。僕はとにかく髙嶋さんに付いていくだけでした!

髙嶋さん:
お世話になりました。

満島さん:
こちらこそ、朝から夜まで(笑)。

MC:その髙嶋さんは中国ロケはいかがでしたか?

髙嶋さん:
正直言いまして、鎧は革でできていて重さが40キロもあって、僕の俳優人生30年ちょっとの中で、最も過酷な衣装でした。中国ロケから始まったんですが、革の衣装の裏側が噛んじゃって腕が曲がらなかったり、粉をまぶしてみたり、まあ大変でした。日本に戻ってきてからは、宮崎と鹿児島の県境の土の渓谷で山の民と会うシーンがあったんですが、こういうときに限って雨が降るんですよ。ぬかるんで、足が埋まって放心状態です。でも佐藤組は異常に和やかで声を荒らげる人がいない。その中で、佐藤監督は妥協が一切なく、ものすごく長回しで何十人ものエキストラが動くシーンでも、気に入らないところが一カ所でもあると簡単に「じゃあもう一回お願いします」と言うんです(苦笑)。日本人ではあるけれど、「これがハリウッドスタイルか!」と思いました。早めに撮影が終わるし、前日にリハーサルもやるし、ハリウッドスタイルを垣間見ました。大変だったと言いつつ、最終日に昌文君の鎧を脱いだ時には、寂しくてしょうがなかったです。「終わらないでくれ!」という気持ちでした。「楽だった」という現場は大したことがないんですよ。この映画は、今から言うのもなんですが、本当の超大作、最高のエンターテインメント作品ができたんじゃないかと思います。プロデューサーが日本から中国に戻ってくるときに、お味噌汁とか持ってきてくれて嬉しかったです。きつかっただけに、体育会の部活もそうでしょうが、こんなに仲良くなれた現場もそうないですね。体力を使うので夜は、盛り上がるんですよね、ホルモンというかフェロモンというか...(笑)。

満島さん:
このへんで止めといた方がいいと思います(笑)。

MC:要さんはいかがでしたか?

要さん:
騰は原作でもそうなんですが、実は強い、もしかしたら一番強いんじゃないかって役で、重い鎧を着るので、ある程度は鍛えておかないといけないかと思って撮影に入ったんですが、初めて現場にプロテインの差し入れがありました。パッと周りを見ると、腕立てをしたりしていたので、慌てて僕もプロテインを飲んで、「身体を大きくしないといけないな」と頑張りました。クランクインの日にポスターにある馬に乗るシーンを撮影しまして、現場の端が見えない草原に、数えきれないほどの馬とエキストラがいて、見たことのないカメラ機材があって、この作品の広大さを感じました。

MC:大沢さんは、人気キャラの王騎役ですがいかがでしたか?

大沢さん:
みんなが言うように本当に壮大で、日本で経験したことのない人の数、馬の数で、そんな中で芝居ができたことに感謝しています。それが王騎という役に出ていればと思います。

MC:やはり中国は違いますか?

大沢さん:
中国がというより、このチームのエネルギー、この「キングダム」という作品に集まった人たちのエネルギーにパワーがあって、そういうものに後押しされたと思います。

MC:海外でも活躍している大沢さんから見て、世界に挑める映画になっていますか?

大沢さん:
そんなに活躍していないですが(笑)、そうなればいいなと思います。「命がけ」って言うと、言葉だけになっちゃいますが、本当にそれ以上に熱くて強い、若いスターたちとおじさんの共演もあり、層が厚くなって、見どころいっぱいだと思います。

MC:大沢さんもかなり鍛えて撮影に臨まれたそうですね?

大沢さん:
いや、僕は全然、普通に...。

髙嶋さん:
死ぬほどやっていたじゃない!

大沢さん:
プロテインの差し入れがあって、プロテインシェーカーもあったけれど、僕が行ったときには一個も残っていなくて「こんなものなのかな」といじけて帰りました。

【記者からの質問】

Q:撮影の中で、印象に残っている瞬間を教えてください。

山﨑さん:
印象に残っていることは...全部! とにかく濃厚だったんですが...。まだCGとか音もちゃんと入っていない状態の映像を観せていただいたんですが、エネルギーというか、本当に観たくなる映像でした。すごいエネルギーでできたなと思います。原作の原先生とは何度かお会いして、「映画化する上で、大事にすべき場所はどこなのか?」という話をしてから撮影に挑んだシーンがあるんですが、そこがすごく良かったなと思いました。

吉沢さん:
僕も全部と言ったら全部ですが、一番現場で「うわっ!」と思った瞬間は、大沢さんが演じている王騎と対峙するシーンです。大沢さんは先ほど「僕はそんなに...」とおっしゃっていましたが、身体の大きさが尋常でなかったです。王騎は作品の中で最強の男ですが、目の前で対峙した時、お芝居の素晴らしさもそうですが、立っているだけで説得力がハンパなく圧倒的なものがありました。この王騎を納得させなきゃいけないのか...というプレッシャー、圧を感じました。あのシーンの緊張感はお芝居をやる空間として、いいものにしてくれたというか...今思い出しても鳥肌が立つくらいの説得力を感じました。

長澤さん:
"政"と一緒に戦うシーンが多いんですが吉沢くんの剣術がすごくキレイで優雅でした。剣道をもともとやられているので、所作が全然違って、秦の始皇帝らしい育ちが見えて、それも相まってとてもキレイだなと、見惚れました。

橋本さん:
日本でのセットですが成蟜のところに乗り込むシーンのセットがものすごく大きくて、最初に見た時「デカッ!」と思いました。急いで行かなきゃいけないシーンなんですが、"信"がとにかく強い相手と対峙しないといけない。強い相手に勝ってもまた強い相手がいるというアクションで、見ていてすごく迫力ありました。それぞれ戦い方が全然違うアクションを私は間近で見ていましたが、すごい迫力でした。

本郷さん:
僕のいる玉座だけでも何百万円もすると聞いて、確かに精巧ですごいなと思いました。でも、僕の役は生意気で、足を上げてドンっと座ったりするんです。テストでその態勢で撮ろうとしたら「ちょっと足の裏、拭いてください!」って汚い物扱いされました。確かに何百万円もする玉座ですが、「王様なのにな...」ってショックだった記憶が印象に残っています。

満島さん:
中国での移動ですね。撮影のことは皆さん、話していますが、中国って広いじゃないですか。上海に着いてからバスで約六時間あるんです。車の椅子にサスペンションがなかったので、結構な戦いでした。一度大きなバスで、高速道路を走行中にみんな寝ていたんですが、下の荷物を入れているところが開いて、高速道路にみんなの荷物が落ちたことがありました。みんな「落ちた!!」って感じでしたが、中国の運転手さんは「いつもあることだよ」って感じでした。そういう裏のところから、力を合わせて互いに体を労りつつやっていました。よく生きて帰ってこられたと思います。

髙嶋さん:
中国の撮影所に毎日いたんですが、そこでジャッキー・チェンのスタントチームのマークをつけている人見つけたんですよ! その人に、トレーニングのことや心構えについて聞きましたが、それが本当にためになりましたね。それから、中国で泊まったホテルの目の前に一軒だけ屋台があって、日本の映画人はよく飲むので、通っている内に、「あそこは日本人が来る」ってどんどん屋台が集まってきました。一大屋台街みたいになって、毎晩そこの料理旨すぎて! 激辛も好きなんで、何でも食べて、日本に帰ったら逆流性食道炎になっていました(笑)。

要さん:
最初の質問は何でしたけ? なんか髙嶋さんを経てここに来るまでにだんだん意味合いが変わってきている気がして...(笑)。撮影で言うと、何頭もの馬がいて、旗を掲げているんですが、真正面から撮るとき、旗が被らないように指示があったんです。馬だから右に行ったり左に行ったりするんですが、ほとんどのテイクで旗が被らないように、みんな真っすぐ動くんです。それは「ここじゃないと撮れないだろう」と思いました。

大沢さん:
面白い話ですっけ? 印象に残ったこと? 中国では、最初の撮影の前の日に儀式をするんですが、賢人がそのために早く来るはずが、なんか飛行機に乗り遅れたらしく一本遅れて来たんです。「緊張し過ぎだろ!」って思ったんですが、到着した賢人は笑顔で謝っていました。でもそれがすごくチャーミングでした。でも、現場に入ったら別人のように目つきが変わって「山﨑賢人」という存在がいなくなっていました。それが見られたのは嬉しかったですし、刺激にもなりました。とはいえ、遅れるのはどうかな...と(笑)。

大沢さん:
面白いチャーミングなところと、現場では別人のところ、そういう役者魂を「若い山﨑賢人」から見られたのはいい経験でした。

Q:役作りで努力した部分を教えてください。また、共演者のキャラクターで、特にキャラクターに近づいているなと感じたのはどなたですか?

山﨑さん:
一番役のため何をやったかというと、アクションです。あと、"信"は戦災孤児で、ごはんをちゃんと食べていない役だったので、食事制限をして細い体にしました。役に近づいていたのは...みんなです。キャラクターに近づくっていうより、「その人」としていてくださったので、"信"として「キングダム」の世界で生きることができました。

吉沢さん:
姿勢とか、立ち姿も意識したり、長髪ということで、カツラ合わせを何回もやりました。「重くない方がいい」とか、アクションもあって髪がブワッとなるので、いろいろカツラ合わせで意見を言いました。役に近づいていたのは、本当に皆さんですね。誰一人、原作とイメージが違う人がいなくて、本当に漫画の世界の人がリアルにいるって感覚で、すごかったです。

長澤さん:
王様の役だったので、強く見せたくてあまり部下役の人たちとしゃべらないようにしました。でも、部下の人たちがすごくしゃべりかけてきて(苦笑)、なかなかうまくいかなかったというのはありました。役に近いのは、強いて言うならば河了貂は、橋本環奈ちゃんしかできなかったと思います!

橋本さん:
嬉しいです! 貂をやるにあたって、見た目はショートカットですが、何回もいろんなカツラをかぶって頭のサイズを測って、調整もシビアにやっていました。衣装チームの皆さんが、原作からどのように蓑を作るか? フクロウの蓑の大きさの調整、羽を一つ一つくっつけていて本当に大変な制作でした。撮影で羽が落ちるたびに拾って持っていたんですが、だんだん蓑がやせ細ってきしまうので、撮影の度に直して見た目にこだわっていました。原作から一番近いキャラは「選べない」というのが答えです。でも、撮影の時は"信"と"政"と三人でいること多かったし、近くで見ていて、二人の関係性や、それぞれの性格とか行動も「"信"だな」「"政"っぽいな」というのを間近で感じていました。

本郷さん:
衣装合わせ、カツラ合わせを何度も重ねていましたが、僕の場合は、冠を何十種類も試しました。四角いのか? 八角形か? 丸いのか? ピロピロがついていた方がいいのか? 「ピロピロとかどうでもよくないかな?」とか思いつつ、新しく作ったりして、ビジュアルにすごくこだわっていました。もちろん皆さん、再現性は高いですが、一番ハッとしたのは楊端和を見た時ですね。すごくおキレイな中に力強さ、王のカリスマ感が出ていて、カッコいいなと思いながら見ていました。

満島さん:
僕は役作りは何もしていません。一番人間らしいし、カツラ合わせも一回だけでした。鎧も二千体くらいの一つをいただいてやりました。皆さんが特別な装い、ヘアメイクをしている中、成り上がってきたのが伝わればいいなと思っています。あとは「みんな、素敵だな」と思いながら周りの人をずっと見ていました。漫画原作でここまで作りこんでも、とってつけた感じがなくて、肉体と心、ヘアメイク、衣装が同化している気がしました。不思議な格好をしていてもその人が人間に見えるのは、今までの漫画原作の中でなかったのではなかったと思うので出来上がりが楽しみです。

髙嶋さん:
中国の物語ですが、根底にあるのは武士道なのでは、と、心の中にずっとありました。馬、殺陣、鎧...これは肉体しかない! と思って、起床時にプロテインを飲み、トレーニングをし、大沢さんからいろいろ教えていただいて飲んだり、BCAという細胞を再生する科学的なテクノロジーに基づいて肉体を作らなきゃいけないと思っていました。疲れたら集中力が切れるので撮影は無理ですからね。あとはヒゲですね。ヒゲをはやすと他の撮影の障害になるかと思ったんですが、どの現場に行っても「ヒゲはやしているの? それでやって」と言われまして、目新しいんでしょうね...よかったです。誰が一番キャラに近いって、全員ですね。撮影では、「キングダム」ファンなら震える再現性...その人が歩いてくるんですからね。それが日々の感動でした。ただ、長澤さんの脚はエロかったなと思います。ありがとうございました。

要さん:
騰はヒゲがカールしていて特徴的なので、監督とメイクさんが話しているのを横で誰よりも真剣に聞いていました。それは誇れます。皆さん、再現性は高いですが、一番長く過ごした大沢さんの王騎の再現性や、役への近づき方、おそらく今の体重+10キロ以上だと思いますが、本当に大きくて、後ろで見ていて王騎そのものだなと思っていました。

大沢さん:
皆さん、役が漫画から飛び出てきた感じで、さらにそこに生命力が加わって、完全に役になっていますね。しかも、それ以上のエネルギーを持ちこんでいるのに感動しました。監督と美術さんたちが妥協がなくて、衣装合わせで鎧一つでもゼロから作って、ちょっと違うとまた中国に発注して、動きにくかったらまた変更して...。ヒゲ一つでも監督に妥協がないんですね。それが役に近づけるきっかけを作ってくれたと感じています。

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