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世界で話題沸騰の細田守監督の最新作お披露目の場に、
上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子の豪華キャストが登壇!
「未来のミライ」ジャパンプレミア

2018年06月25日

「未来のミライ」ジャパンプレミア

<左から細田守監督、黒木華さん、上白石萌歌さん、星野源さん、麻生久美子さん>


「サマーウォーズ」「バケモノの子」で少年の冒険と成長の物語を描き、「時をかける少女」や「おおかみこどもの雨と雪」で人生を見つめる物語を描いた、細田守監督が挑む最新作「未来のミライ」は、甘えん坊の男の子"くんちゃん"と未来からやってきた妹"ミライちゃん"が織りなすちょっと変わった「きょうだい」の物語。7月20日より公開となります。
カンヌ国際映画祭の監督週間でワールドプレミアを実施し世界でも話題沸騰中の同作。日本でもお披露目の場として、細田監督をはじめ主人公"くんちゃん"の声を担当した上白石萌歌さん、くんちゃんの妹の未来ちゃん役の黒木華さん、おとうさん役の星野源さん、おかあさん役の麻生久美子さんの豪華キャストが参加する、ジャパンプレミアを東京国際フォーラムにて開催しました。世界が注目する映画イベントの様子を詳しくレポートします。


細田 守監督

この作品を作るのに三年かかりまして、やっと皆さまに観ていただく、この場にたどり着けました。今は嬉しくて充実した気持ちでおります。ぜひ最後まで楽しんでください!
上白石萌歌さん(くんちゃん役)

今日は足をお運びいただきましてありがとうございます。日本で初めてのお披露目になりますので、皆さんの反応がすごく楽しみです。最後まで楽しんでいってください。
黒木 華さん(ミライちゃん役)

細田監督とは三作目になるのですが、いつもワクワクさせてくれます。皆さんに観てもらえると思うと、すごく嬉しいです。
星野 源さん(おとうさん役)

細田監督の作品に参加させてもらうのは初めてです。僕は事前に観ましたが、本当に素晴らしくてものすごく面白いです。ただ、僕はDVD鑑賞だったので、本日はスクリーンで観られるとのことで、皆さんが本当にうらやましいです(笑)。とても面白いので最後までぜひ楽しんでいってください。
麻生久美子さん(おかあさん役)

(映画は)とても面白いですし何度も心を揺さぶられました。(星野さんと同じく)私もDVDで観たので、本当に皆さんがこの大きなスクリーンで観られることがうらやましいです。私は細田監督と(のお仕事)は三作目ですが、まるで初めてお仕事をしたかのように、前の作品よりも深く関わることができ、とても幸せな時間を過ごしました。ありがとうございました。

MC: 「未来のミライ」は、カンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映がされました。現地での反応や感想はいかがでしたか?

細田監督:
五月の中旬ぐらいにカンヌに持っていきました。その時は、スタッフ以外の人の目に触れるのが本当に初めてでした。しかも、ちょっとだけ未完成部分を残したままで持って行ったので、そういった点を含めていろいろと心配しながら、上白石萌歌ちゃんと共にカンヌへ行きました。この作品は、日本の片隅の小さな家族の話ですけれども、それがほぼ世界中の映画ジャーナリストたちが集まっている中で上映され、笑い声が起きたり拍手があったりと、温かく観てもらえて、すごくほっとしました。ね、萌歌ちゃん?

上白石さん:
はい!

細田監督:
そういった意味では、映画というのは日本だけではなく、「国を越えて伝わるのだな」と思って、帰ってきました。

MC: フランスで上映するのと日本で初めて上映するのとでは、お気持ちは違いますか?

細田監督:
映画祭というのは映画のプロが多く集まっているので、それはそれで緊張するのですが、正直に言うと...今日の方がすごく緊張感があります! なぜなら日本の皆さんに向けて作った映画だからです。本当に今日観ていただけて嬉しいです。ここまでこぎつけて、すごいキャスト陣とスタッフで皆さんに届けることができて本当に良かったという緊張です。

MC: 上白石さんはカンヌに行かれ、この作品をご覧になっていかがでしたか?

上白石さん:
私もカンヌで初めて最初から最後まで、監督の隣で観たのですが、まずは周りの方の反応よりも(作品に声を吹き込んでいる)自分のことに気をとられました。作品に携わった自分が言うのもなんですが、本当に素晴らしい作品でした。海外の方からも素晴らしい反応をいただいたので、早く日本の皆さんに観ていただきたいなとずっと思っていました。

MC: 黒木さんは、ご覧になってどのような感想をお持ちなりましたか?

黒木さん:
私には弟がいるので、急に現れた弟が私のお母さんたちの気持ちを持っていってしまうという、その切なさなど姉としてくんちゃんの気持ちがすごくわかりました。そして、成長して自分というアイデンティティーを自覚して自信を持ち、一人の人間同士として弟を見られるようになる部分に、本当に感動しました。くんちゃんのおとうさんやお母さんの夫婦の会話には、自分の未来を想像してみたりして、本当に面白かったです。(内容を)どこまで言っていいか分からないので、この辺で止めておきます。でも、いろいろな人がいろいろなところで共感や感動ができる作品になっていると思いました。

MC: 細田監督、やはりその観る方の立場によって変わってくるんでしょうか。

細田監督:
そうですね。皆さんそれぞれ、例えば今まさに子育て中の方もそうですし、ご兄弟姉妹がいる方もそうですし、子供の頃の思い出と響き合う部分もあると思います。ですから、いろいろな観方ができると思います。

MC: 星野さんは、ご覧になっていかがでしたか?

星野さん:
ものすごい作品を監督が作られたなという思いと、そういう作品に参加させてもらえてとても幸せだなと思いました。僕は家族を描く作品がすごく好きなんです。細田監督は何度も「家族」というテーマをいろいろな角度から描かれてきたと思います。世界中でも多様性のある家族を描くことが増えていて、「血はつながっていなくても家族になれるのだ」という作品が映画、ドラマ、ゲームでも本当にたくさんあります。それは、今世界中で抱えている問題意識の表れだと思います。実はそういう家族像を、細田監督は数年前に「バケモノの子」で描いています。今回の作品は、血がつながっている家族も、家族になるのは大変だということだったり、家族の中での自分の居場所だったり、家族って何だろうって思ったりするところからスタートします。登場人物たちが、そうやって家族になっていく話なので、本当にファミリームービー、家族映画の最先端のすごい作品なんだなと改めて思いました。

MC: 星野さんは「家族」をテーマにした曲「Family Song」も、手がけられていますよね? やはり「家族」というのは星野さんの中での大きなテーマなのですね?

星野さん:
そうですね。僕もそういう気持ちをすごく抱えていて、「血がつながっていなくても家族になれるんだ」という気持ちとともに、血がつながっているということは家族の根本にはならないだろうと考えていました。今回の作品は、家族のつながりを世界中の人に伝わるように、しかも楽しいお話として描いていることが、すごいと思いました。

MC: ご覧になった皆さんが家族について考えるきっかけにもなると思います。麻生さんは、ご覧になっていかがでしょうか。

麻生さん:
私の家族と、くんちゃんの家族と家族構成がすごく似ているんです。うちは男女が逆で、上が女の子、下が男の子。そして犬が一匹います。(映画の内容を)どこまで言っていいのかわからないですけれども、私の中でグッとくるものがすごくたくさん描かれていました。分かることばかりなので、とにかく共感しました。そして、その共感するって、「なんて気持ちいいのだろう!」ということも思いました(笑)。後半に行くにつれて涙が止まらなくて、本当に心が揺さぶられまくりました。ごく普通の家族をベースに作られている物語なのに、細田さんの手にかかると普通のことが普通じゃなくなっていく。どんどん引き込まれていく、細田マジックです。私は作品に関わっているのに、全然知らないお話を観ているかのように楽しんでいる自分がいました。

MC: 細田監督、麻生さんから「共感」というキーワードが出ましたけれども、いかがですか?

細田監督:
僕は麻生さんのことをいつも「久美さん」と呼んでいますが、ずっと家族ぐるみでお付き合いをしていて、一緒に子供たちを遊ばせる仲でもあります。今回のおかあさん像を作るときに、着想モデルとして久美さんの姿を一部取り入れています。そして、今日の久美さんのドレス姿のように、映画の中でもこういうドレス姿でおかあさんは出てくるのですが、映画の本編では女神のように描いたんです。けれども、今日の(麻生さんは)リアル女神ですね。それに、星野さんと並んで、この(服装の)白黒の対比のコントラストがすごく素敵です!(会場:笑)

MC: 監督の個人的な本音が漏れましたね。細田監督には、キャストの皆さんそれぞれの魅力を伺いたいです。まずは上白石さんについて、お願いします。

細田監督:
今回は四歳の男の子の(声優)役を誰がやるのだろうという時に、(上白石萌歌さんを見ながら)18歳のこんなにかわいいちょっと背の高い子がやるなんて思ってもいませんでした。四歳の男の子が(声をあてるのは)無理でも七歳とか八歳の男の子、もしくはアニメーションの伝統で30歳、40歳くらいの大人の人がやるものだと思い込んでいたのです。けれども、オーディションで「くんちゃんの役は上白石さんだ!」と気がついたときに自分でも驚きました。違和感なく観ていただけると思うので、ぜひそれを確かめてください。それぐらい素晴らしい出会いだったと思っています。

上白石さん:
細田監督と一緒に取材を受けていると、泣きそうになるぐらいすごく褒めてくれます。なので、私はまだ夢の途中にいる感覚です。まだまだ(目標に向けて)目指している途中なので、監督からの温かい言葉にすごく背中を押してもらっています。私も、監督のことが大好きで、監督の作品が私の人生観を毎回毎回変えてくれるので、今回こういう形でご一緒できてすごく光栄です。ありがとうございます。

MC: 黒木さんの魅力はいかがでしょう。

細田監督:
黒木さんとは、六年前の「おおかみこどもの雨と雪」で初めてお会いして、その時のオーディションで「なんてすごい人がいるんだ!」と思っていました。それで、雪の役をお願いしたのですが、今回六年経って、またこうやって雪と同じようなヒロイン役をお願いすることができて、本当に光栄です。今では日本を代表する女優さんの一人なのに、六年前と変わらない初々しさを保ち続けることは新鮮ですばらしいと思います。

黒木さん:
恐縮です。ありがとうございます。(監督の言葉に安堵して)すごくよく眠れそうです。

MC: それくらい黒木さんのなかでも細田組の記憶があるということですね。

黒木さん:
最初のオーディションのことも覚えていて、ほかの役もやらせてもらえたりして、すごく楽しかったです。またこうしてお仕事できるとは思っていなかったので、すごくありがたいです。それに褒めていただいて、また頑張らなくちゃいけないなと(気持ちを引き締める意味で)帯を締め直した次第です。細田組は、いつも発見があり、すごく勉強になります。

MC: 細田組、初参戦の星野さんはいかがでしょうか。

細田監督:
星野さんに、おとうさん役をやってもらえて本当に幸運だなと思います。今のおとうさんが置かれている複雑な状況を演じるのはすごく難しい。お父さん然としても気構えちゃうし、お父さん然としなくてもリアルじゃない。今のおとうさん自身が揺れながら何かを探して追い求めているような、そういうおとうさん像を星野さんに演じてもらったら、それが十分に表現されて、しかも魅力的になりました。「おとうさんはこういう人だったんだ!」と僕が発見することも多かったです。


星野さん:
声で演じることがすごく楽しくて、家族のシーンなども皆で一緒に並んでアフレコすることができました。監督は、ワンシーン毎にブースの中に入ってきてくれて、「このシーンは~です」と、細かく話してくれました。監督が僕に話す時は、「僕が家庭の中でこうなった時はですね」とか「こういう時が辛かったです」と、(監督)ご自分の話をしてくれました。監督が話す言葉と、麻生さんに話している監督の横顔を見ることで、そういうセンシティブなお父さんの気持ちが自然と伝わりました。僕は独身なので、子供もいないですし、(実感する意味での)「わかった」は言えないですが、細田さんの横顔を見て「おとうさんはこういう人なのだろうな」という想像をしながらアフレコを行なったので、監督にそう言ってもらえて、良かったですしホッとしました。

MC: それでは麻生さんの魅力をお願いします。

細田監督:
久美さんは、いろいろな人が一緒に仕事をしたいと思う人。一緒に仕事をすると、うらやましがられます。現場での向き合い方も、一緒にいいものを作っていこうという気持ちにしてくれます。今回のおかあさん役は(さじ加減が難しくて)、字面だけだとズバッと(ストレートに)言う印象になるけれど、久美さんが言うとふんわりとした優しさを感じられる。おかあさんのかわいさや優しさを随所に盛り込んでくれました。感服しました!

麻生さん:
細田さんに、そんなことを言ってもらえて本当に嬉しいです! 自分の声はちょっと特徴があるから少し不安でした。今回のおかあさん役は、台本通りの感情がちょっと出すぎてしまったところがありました。さきほど星野さんがお話しされたように、監督は毎回アフレコブースに来て、夫婦の会話のシーンについて「僕が(奥様から)言われた時は〜でした」とか。いつも的確なアドバイスをくださるので、自分でもおかあさんに少しずつ近づいているように感じました。

MC: それでは上白石さんと、細田監督から最後にご挨拶をお願いします。

上白石さん:
私にとって大切な作品を今日やっと皆さんに観ていただけます。家族の縦のつながりや、自分自身について考えるきっかけにもなると思うので、皆さんぜひ最後まで瞬きをあまりせずに、くんちゃんと一緒に冒険をしてください!

細田監督:
これからご覧いただくことが本当に嬉しいです。この作品は、四歳の男の子が主人公ですが、ぜひこの作品を観ながらご自身のご家族のこと、もしくはご自身の小さい時のことを思い出していただくと、何か作品に映っているもの以上のものを感じていただけるかもしれません。子供時代の何か、忘れている大事なことを思い出すきっかけとなる作品になっていると思います。ぜひゆったりとした気持ちでリラックスして、ご覧ください。上映時間は1時間38分51秒00コマと、100分を切っておりますので、決して長い作品ではありませんので、世界を楽しんで下さい。


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