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行定監督のサプライズに有村架純が感涙!
松本潤が優しくフォロー!
「ナラタージュ」大ヒット舞台挨拶

2017年10月16日

「ナラタージュ」大ヒット舞台挨拶

<中央左から、行定勲監督、有村架純さん>

2006年版「この恋愛小説がすごい!」一位に輝いた作家・島本理生による禁断の純愛小説を映画化した「ナラタージュ」。10月7日に全国公開を迎えた本作は、大ヒットスタートを切りました。
この度、大ヒットを記念し、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて舞台挨拶を実施。主演の松本潤さんをはじめ、ヒロイン役の有村架純さん、行定勲監督が登壇しました。
イベントでは、行定監督が松本さんと有村さんに手紙を送るサプライズを実施。思いのこもった温かい手紙に、有村さんの目からは涙がこぼれ、松本さんが優しくフォローする一幕も。会場には温かな空気が流れました。
また、大ヒットの感謝の気持ちを込めて、観客には大入り袋が配布されました。
大盛り上がりとなった本イベントの模様をレポートします。


松本潤さん(葉山貴司役)
今朝、外を見て雨が降っていることに気づき、「『ナラタージュ』らしいな」と思いました。本作を観ていただけてとても嬉しいです。今日は楽しんでいってください。
有村架純さん(工藤泉役)

私も今朝、雨に気づき「天気が味方してくれたな」と思いました。劇中に「雨が降るたびに、今もわたしは、あなたを思い出す」という泉のセリフがありますが、きっと私も雨が降るたびに「ナラタージュ」を思い出すと思います。皆さんにとっても、雨が降るたびに思い出す作品になれば嬉しいです。短い時間ですが、よろしくお願いします。
行定勲監督

今回、各地で舞台挨拶を何度も行ったのですが、毎回、満員のお客さんに出迎えていただきました。先日の釜山(第22回釜山国際映画祭での上映)も満員で、「チケットが取れなかった」と知り合いから文句を言われました(笑)。たくさんの方に観ていただいているようで本当にありがたいです。今日は楽しんでいってください。

MC: 公開後、周囲の反響はいかがですか?

松本さん:
公開後、普段あまり連絡を取らない友人からたくさんの連絡が来ました。ある友人は長文の感想をメールで送ってくれましたし、ある友人は「平日の昼の上映回に、たくさんのお客さんが来ていた」と教えてくれました。そういう反応が凄く嬉しかったです。

MC: 有村さんは、行定監督と共に釜山国際映画祭に参加されていますが、現地の反応はいかがでしたか?

有村さん:
作品や監督へのリスペクトをとても感じました。上映後に質疑応答が行われたのですが、いろいろな年代の方から、いろいろな質問を受けました。日本ではあまり聞かれることのない角度からの踏み込んだ質問も多かったので、楽しかったです。

MC: 印象的な質問はありましたか?

有村さん:
若い女性から行定監督に、「本作では回想を効果的に用いた撮り方をしていますが、どうしてそういった映画を作ろうと思ったのですか?」という質問がありました。まさか若い女性がそういった視点で作品を観ていたとは思ってもみなかったので、新たな発見でした。

MC: 行定監督はいかがですか?

行定監督:
釜山国際映画祭では、「韓国ではこういうラブストーリーが作られなくなった」と言われました。そして、「傷つけ合ったり、悲しいことを乗り越えて成長する。それこそが本当のラブストーリーであり、これは私たちの物語である」とも言っていただきました。韓国の方は、自分の話だと思えるかどうかによって、(好き嫌いが)はっきりしているんです。なので(作品に対して)いろいろな議論が生まれていたと思います。日本でも、異性、同性にかかわらず、誰かと一緒に本作を観て、内容について話していただきたいですね。恋愛の価値観は人それぞれなので、今回、あえて否定されるものを作った気もします。でも、登場人物たちの行動を完全に否定できないのが恋愛劇の面白さだと思いますので、そこは伝わっているなと感じています。

MC: 松本さんは、行定さんの言葉に反応されていましたが、いかがですか?

松本さん:
人と語り合える作品だなと感じていますね。人それぞれ、本作を観て思ったことは違うと思います。友人が僕に感想を送ってくれたこともそうですが、感じたことを共有し合えることが本作の特徴なのかなと思っています。

行定監督:
面白いと思ったのが、「泉が怖い」と言う男性の知り合いがいたんです。僕は「それはあなたが本当に怖い女性を知らないだけだよ」と言ったのですが(笑)。「ああいう(泉のような)女性に会うと、自分が翻弄されてしまい、(坂口健太郎さんが演じた)小野くんみたいになってしまう」と彼は言っていました(笑)。

MC: 本作を通して得られたこと、今後に影響しそうなことを教えてください。

松本さん:
今まで演じたことのない役柄でしたし、演技も(感情表現を)そぎ落としてやっていたので、本作を経て表現の幅が広がったと思います。今後も、これまでやったことのない役にチャレンジできればいいなと思います。

有村さん:
いつも撮影中は自分の中でいろんな葛藤があり、撮影を終えて初めて「楽しかった」と思えるんです。その過程が大好きなのですが、今回の撮影でも、そういった映画を作る楽しさを改めて感じました。また今回、釜山国際映画祭にも行き、いろいろな方に出会い、いろいろな声を聞けました。撮影から今日まで、新たな発見の多い充実した日々だったと思います。

行定監督:
首がつながったということでしょうか。 (会場:笑)
実は本作がヒットしなければ、路線を変えようと思っていたんです。


松本さん:
大胆発言ですね!

行定監督:
でも、(本作の反響を受けて)もう少し、人間関係のあいまいさを描きたいなと思いました。映画だと、分かりやすくしなくていいんです。あいまいなものこそ、映画で描いていくべきだと思います。映画って、たいした物語がなくても面白いんです。僕も素晴らしい巨匠たちの映画は大好きですが、たいして物語は覚えていません。物語以外の部分を感じ取って覚えているんです。そういった記憶に残る映画を作れたらいいなと思っています。でも、もし本作がヒットしていなかったら、次はジェットコースタームービーのような、物語を重視したものを作ったかもしれないですね(笑)。

ここで、松本さんと有村さんにはサプライズで用意されていた行定監督の手紙を、MCが代読!

松本さんへのお手紙
僕らが出会ったのは数年前の食事の席でしたね。酔ったきみの、熱く赤裸々な思いに、僕は強いプロ意識を感じました。創るという行為が好きなきみの心根を知って、何か一緒にやりたいという想いに駆られました。きみが参加すると言ってくれたことから10年間凍結していた「ナラタージュ」が動き出しました。一本の映画が救われたのです。この困難な葉山先生役を引き受けてくれてありがとう。現場での君は心強い存在だったよ。いつだって場の空気を掴んで、作り手の思いを一番に考えて動いてくれる理解者だった。そんなに多くの言葉を交わしたわけではなかったけれど、分かり合えた気がしました。きみは、本当は不器用で、その分誰よりも努力してここにいる人なんだと思います。そんな繊細なきみとはもっともっと自由に旅をしてみたい。次はどんな冒険をしようか。その日を楽しみにしているよ。

有村さんへのお手紙
本当にお疲れ様でした。大人の激しい恋愛に身を投じる泉を演じることは、精神的にもきつく、不安があったことでしょう。覚悟しなければならないこともあったと思います。しかし、あなたは泣き言も、悩みも打ち明けることもなく、自分の心と泉の心を重ね合わせ、ひたすら役に向き合っていました。その苦悩する姿こそ、女優のもっとも美しい姿だと思って見ていました。あなたほど寡黙で芯の強い女優を私は知りません。これまで幾多の努力を重ね、夢をつかみとったあなたは、本当に女優に拘ってきた人だと思います。あなたにはかたくなにこれからも演じることに拘り続けてほしい。そして、日本映画史に残る女優になってください。あなたなら必ずできると思います。私が10年間探してきた工藤泉があなたで本当によかった。ありがとう。

有村さん:
(目に涙を浮かべながら)このようにお手紙をいただいて、今までやってきて本当によかったなと思いました。

松本さん:
この手紙をいただけたことが、この作品を通しての一番の宝物なのかなと思います。監督・スタッフそして、架純ちゃんとこのラブストーリーを作ることができたことに、改めて感謝したいです。

涙の止まらない有村さんのために、松本さんがハンカチを持ってくるようスタッフに指示!

松本さん:
ここでスっとハンカチを渡せればよかったんだけれど(笑)。この流れは予想していませんでした。ごめん架純ちゃん!

行定監督:
映画が救われる瞬間ってあるんです。この二人に会うまで10年間、企画が進みませんでした。きっと、このキャストが揃うのを待っていたんだと思います。本作を作るにあたり、周囲には「賭けだね」とよく言われました。賛否両輪だろうと。小さい予算で映画を作り、少ない公開館数で公開することもあり得たのですが、僕はたくさんの方に観ていただきたいと思っていたんです。それを叶えてくれた二人には感謝しかないです。

MC: それでは最後にメッセージをお願いします。

松本さん:
たくさんの人に本作を愛していただき、すごく嬉しく思います。感無量です。まだ観ていない方にも本作を観ていただき、映画とご自身の恋愛経験を重ね合わせながら、いろいろなことを感じていただけると嬉しいです。

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