Movie Movie

Return Page

松本潤、有村架純ら
"壊れるくらい忘れられない人"を語る
「ナラタージュ」初日舞台挨拶

2017年10月07日

「ナラタージュ」初日舞台挨拶

<左から、行定勲監督、古舘佑太郎さん、有村架純さん、坂口健太郎さん、大西礼芳さん>

2006年版「この恋愛小説がすごい!」一位に輝いた作家・島本理生による禁断の純愛小説を映画化した「ナラタージュ」。
この度、10月7日に全国公開を迎え、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて初日舞台挨拶を実施。主演の松本潤さんをはじめ、ヒロイン役の有村架純さん、共演する坂口健太郎さん、大西礼芳さん、古舘佑太郎さん、行定勲監督が登壇しました。
本作は、高校教師と生徒という立場で出会った葉山(松本さん)と泉(有村さん)が、時を経て運命的再会を果たし、一生に一度の許されぬ恋に身を焦がしていく物語。舞台挨拶では、映画の内容にちなみ"壊れるくらい忘れられない人やモノ"についてトークが展開されました。果たして、どんな答えが飛び出したのか? 全国129の劇場で生中継もされた当日の模様をレポートします。


松本潤さん(葉山貴司役)
朝一番の初回の上映にお越しいただき、ありがとうございます。去年に撮影して、監督に仕上げていただいた作品を、ようやく皆さまにお届けできる日になりました。とてもうれしいです。この作品がたくさんの方々に届けばと思っております。
有村架純さん(工藤泉役)

撮影中、そして撮影が終わってからも、泉の気持ちに寄り添いながら過ごしていました。撮影当時を思い返すと、「あー、辛かったな」と思うこともあるのですが、こうして公開を迎えた今、泉と一緒に一歩前に進める気がしています。今日は短い時間ですが、最後まで楽しんでいってください。
坂口健太郎さん(小野怜二役)

上映後に舞台挨拶をするのは初めてなので、「どういう風に受け取ってもらえたかな?」と少し不安な気持ちもありました。でも、温かく観ていただけたようで嬉しいです。
大西礼芳さん(山田志緒役)

(本作を通して)"秘密の恋"ほど、さみしくて悶絶するものはないんじゃないかと思いました。撮影中、有村さんも悶絶していて、その姿に私も引っ張られました。(有村さんに向かって)本当にお疲れ様でした。初日を迎え、皆さんに観ていただき本当に嬉しいです。"悶絶"がこの劇場に染み渡っているんじゃないかなと思っています(笑)。
古舘佑太郎さん(黒川博文役)

公開初日を、ここで皆さんと迎えられたことを光栄に思います!
行定勲監督

(大西さんの一言挨拶に対し)悶絶ね(笑)。僕が本作の企画をいただいたのは12年前のことで、それ以来「とにかくこの原作を映画化したい!」と思い、本当にずっと悶絶していたんです。でも、なかなか映画が作れなかったんです。それはなぜかと言うと、ここにいるキャストに出会うまでに、10年以上かかったからなんです。「このキャストが揃うまでは、この映画は作れなかったんだな」と思いましたし、「やっぱり映画は作られるべきときに、作られるものなんだな」と学びました。本当にキャストに恵まれて、本作が豊かなものになったと思います。本当にお疲れ様でした。観客の皆さんに伝わるといいなと思います。

MC:四年ぶりの主演映画である「ナラタージュ」は、松本さんにとってどんな映画になりましたか?

松本さん:
忘れられない作品になりました。この映画を通して、これまでやってきたこととは違う表現の方法を学びました。今後、俳優としてはもちろん、それ以外にも活かせるような、表現方法の幅を広げてもらった作品です。行定監督に感謝しています。

MC:「とても悶絶されていた」というお話もありましたが、有村さんはいかがですか?

有村さん:
これまで正統派な役が多かった中で、本作のような作品への出演は初めてでした。自分としても、選んでいただいたことがすごくうれしかったですし、光栄に思っています。23歳という年齢でこの作品を残せたことは、今後の自分にとってとても大切なものになると思います。

MC:坂口さんは、泉を思うあまりに嫉妬に苦しむ小野を演じました。苦労したこと、意識したことはありますか?

坂口さん:
初めて台本を読んだとき、「一筋縄ではいかない役だな」と思いました。そして「簡単にイヤなやつに見えてしまうな」と思ったんです。でも一方で、小野くんに愛くるしい部分も感じたんですね。(泉に対して)やっていることは酷いし、ジトーっとした(陰湿な)面もあるのですが、どこか共感できるところもありました。なので、ご覧になる方にも感情移入してもらい、愛してもらえる役作りを意識しましたね。現場では、監督や有村さんと話しながら、いろんな積み重ねをしていきました。

MC:実際に、「小野くんに共感する」という声も届いています。

坂口さん:
うれしいです!

松本さん:
いいなあ(笑)。

MC:本作のキャッチコピーは「壊れるくらい、あなたが好きでした」ですが、皆さんにとって「壊れるくらい大好きなもの」「忘れられない人」などがあれば教えてください。

松本さん:
「忘れられないくらい強烈な印象が残っている」という意味ですよね...。僕はこの映画そのものが、これまで自分が生きてきたことを振り返るようなきっかけだったんです。観終わった時に考えたのは、例えば、中村勘三郎さん、蜷川幸雄さんといった、もう会えない人のことでした。エンディングの曲を聞きながら、今後、自分がどれだけ他人の人生の記憶に残り、何を与えられるかを考えさせられました。

有村さん:
いい話の後ですが...(笑)。私は母の手料理ですね。私が風邪をひいて熱を出し、すごくしんどかった時に、母が作ってくれたのがちらし寿司だったんですよ。

松本さん:
えっ? そのタイミングでちらし寿司?

有村さん:
すごくお腹が空いていたので、すごくおいしくて...(笑)。それが今でも忘れられないですね。

松本さん:
素敵だな~、母の手料理。素晴らしいですね。

坂口さん:
僕は昔の記憶を、写真みたいに静止画で覚えているんです。ポジティブな思い出じゃないかもしれないですが、父親が泣いている姿を見た時は衝撃的でした。それは今でも強烈に覚えています。

大西さん:
私は美空ひばりさんですね。祖母の影響なのですが、(小さい頃から)ずっとレコードで聞いています。(私も祖母も)ひばりさんの歌を聴いたり、歌っている姿を見たりすると、すごく元気になれるんです。祖母は(ひばりさんの曲の)歌詞を全部覚えているほどファンなのですが、私も誰かの記憶にずっと残れる人になりたいなと思っています。

古舘さん:
中学時代の話になってしまうのですが、当時プロレスが好きで、学校から家に帰ると友だちと体が"壊れる"くらいプロレスの練習をしていました。失敗した時の激痛は、今でも覚えています(笑)。

松本さん:
本当に体が壊れなくて良かったよ(笑)。

行定監督:
みんな、いい話しますね。

松本さん:
それぞれ個性的ですよね。

行定監督:
ちょっと(皆さんの話が)感動のほうに流れているから、言いにくいのですが(笑)。

松本さん:
何ですか?

行定監督:
(好きなものは)イカ団子です。

松本さん:
イカ団子?

行定監督:
台湾にイカ墨で作った団子があるんです。台湾の有名なホウ・シャオシェン監督が、海鮮料理屋で「これさえ食べればいい」って薦めてくれたのですが、本当に"壊れる"くらい美味しかったんです。でも、兄弟経営でやっていたその店が、ケンカ別れでリニューアルしてしまって、味が変わってしまいました。

MC:それでは初日を迎えたということで、ヒット祈願として、鏡割りを行います。樽の中身は映画の重要なモチーフになっている"雨水"です。

松本さん:
昨日から今朝まで降っていた雨かな(笑)? それでは、割りましょう。せーの!

松本さん:
(見事、鏡割りが成功して)本当に入っていますね。すごく透き通っているきれいな雨水です(笑)。

MC:それでは最後にメッセージをお願いします。

松本さん:
本当に苦くて濃密なラブストーリーになっています。たくさんの人に届き、たくさんの方の心に残る作品になればうれしいです。そして、この映画がたくさんの人に愛される作品になることを祈っています。今日はありがとうございました!

東宝website