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二宮和也×滝田監督最新作の完成に4000人の観客が熱狂!
「ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~」
完成報告会見&完成披露舞台挨拶

2017年09月25日

「ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~」
完成報告会見&完成披露舞台挨拶

<左から、宮﨑あおいさん、西島秀俊さん、綾野剛さん、滝田洋二郎監督>

「母と暮せば」で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した二宮和也さんと、「おくりびと」でアメリカのアカデミー賞外国語映画賞を受賞した名匠・滝田洋二郎監督が初タッグを組み、豪華キャスト陣が集結した「ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~」。
本作の完成を記念し、9月25日、東京国際フォーラムにて、完成報告会見と完成披露舞台挨拶を実施しました。
イベントには、主演の二宮和也さんをはじめ、西島秀俊さん、綾野剛さん、宮﨑あおいさん、西畑大吾さん、そして滝田洋二郎監督が登壇。
完成報告会見では、撮影の裏話などのトークを展開。作品への自信がうかがえる内容となりました。
また、完成披露試写会後には4000人に及ぶ観客を前に、舞台挨拶を敢行! それぞれの作品への熱い思いが垣間見え、大盛り上がりの内容となりました。
豪華キャストが集結した本作にふさわしい、圧巻の内容となったイベントの模様を、詳しくレポートいたします!


<完成報告会見>

滝田洋二郎監督

とても魅力的な原作と脚本をもとに、日本最高の撮影スタッフ、個性あふれる素晴らしいキャストが集結し、昨年の夏に撮影を行いました。ようやく完成し嬉しいです。今日は朝からドキドキしています。
二宮和也さん(佐々木充役)
無事、映画の完成を報告できることを嬉しく思います!
西島秀俊さん(山形直太朗役)

ようやく一般の方に観てもらえる日が来て、出演者の一人として緊張しつつ、とても嬉しく思っています。
綾野剛さん(柳沢健役)

全キャスト・スタッフ、そして滝田監督の愛の詰まった映画です。楽しんで観ていただけると幸いです。
宮﨑あおいさん(山形千鶴役)

滝田監督の作品に再び出演できたことを、とても嬉しく思います。
西畑大吾さん(鎌田正太郎役)
今日はすごく緊張しています。本作に携わることができ、とても嬉しく思います。そして、この場に立てたことを光栄に思います。


MC:二宮さんは、初の滝田監督作品出演となりましたが、撮影はいかがでしたか?

二宮さん:
すごく時間を贅沢に使った撮影だったと思います。撮影が終わる時間が早かったので、家に帰り一日を振り返る時間をしっかり持てました。家で次の日の撮影のアイディアを出し、翌朝それを持って撮影に臨む。そういった時間の使い方がとても贅沢でした。

MC:二宮さんが撮影を「贅沢な時間」と振り返りましたが、監督はいかがでしたか?

滝田監督:
とても楽しかったです。撮影に向けてしっかり準備をしてきてくれました。そしていろいろなアイディアを出してくれました。撮っても撮っても中々答えが出ない脚本だったので、 現場でみんなで一緒に作り上げました。みんなはっきりした意見を持っていますし、映画が好きなので、とても楽しかったです。

MC:皆さまは撮影に向けて、どのような準備をされたのでしょうか?

二宮さん:
僕と剛ちゃんのシーンは、どこか肩の力を抜けるシーンにしたいなと思っていました。なので、普段に近い感じで演じました。プライベートでも飲んだりする仲なので、そういう関係性が出ていたと思います。

MC:劇中では料理のシーンが多いですが、練習などはされたのでしょうか?

二宮さん:
右利きの役なので、包丁の扱いを右手でできるように練習はしました。でも、セリフを覚えることと同じように、特別意識はしませんでした。そういうことよりも、(綾野さんとの)空気感などの方が大事だと思っていました。

西島さん:
僕はチャーハンを作る設定だったので、ものすごくその練習をしたんです。でも、結局撮ることありませんでした(笑)。僕が担当した、1930年代の満州パートは、仲間とぶつかりながら一つの料理を作り上げる話だったので、青春を感じさせるシーンになっていると思います。

綾野さん:
僕は現代パートでチャーハンを作る設定でした。撮影のとき、西島さんに何度か会いましたが、チャーハンを作るシーンの苦労話をしていたんです。でも、映画を観ると西島さんがチャーハンを作っているシーンがなくて...。今日、そのことを聞こうと思っていました(笑)。ニノ(二宮さん)とのシーンは、これまで彼と過ごしてきたそのままの空気感を出せればと思っていました。現場では、滝田監督が僕たちのアイディアを受け止めてくれましたね。一度、カットがかかったときに「今、セリフ言っていた?」って滝田監督に言われたんです。「セリフ喋ってましたよ。今OK出してくれましたよね?」と聞き返したら、どうやら滝田さんは休憩のつもりだったらしいんです(笑)。それぐらい、普段の感じに近い空気感でした。

滝田監督:
それぐらい自然でした(笑)。

宮﨑さん:
私には料理を作るシーンはなかったのですが、この作品では夫の(西島さん演じる)直太朗を一歩後ろから見守る役に徹しました。

西畑さん:
今回、アユの三枚おろしなど、魚をさばくことに挑戦しました!

西島さん:
ずっとアユをおろしていましたね。もうアユはいいです(笑)。

MC:本作は二つの時間軸で物語が進行します。撮影は大変でしたか?

滝田監督:
今回、料理を作る人間の魂や志、生きていくみずみずしさを出したうえで、美しい料理の物語にしようと思っていました。満州の過去の物語と、現代の物語のギャップをどう埋めていくかが本作では重要でしたが、ニノ(二宮さん)や剛(綾野さん)が本当の兄弟みたいな関係を見せてくれ、編集的にもいろいろなチャレンジができました。これもキャスト陣の熱演のおかげです!

MC:実際に出来上がった映画を観て、皆さんいかがでしたか?

二宮さん:
映画の中の半分(1930年代の満州パート)は撮影現場にも行けなかったので、どういう仕上がりになっているか全く知らなかったんです。例えるならば、修学旅行に欠席した生徒の気持ちでしょうか(笑)。もちろん、出来上がった映像は素晴らしかったのですが、「本当に撮っていたんだなぁ」という感じで、別の映画を観ているような感覚でした。

西島さん:
今回、現代パートから先に撮っているんです。滝田監督からは「二宮くんがいい演技していたよ~」とプレッシャーをかけられました(笑)。満州のパートは、過去の思いを現代に届けるという話なので、「届けなきゃ」という思いで演技をしました。実際に完成した映画を観て、「届いたな」という気持ちになりました。満足の仕上がりです。「監督、スタッフさすがです!」という気持ちでした。感動しました。

綾野さん:
僕はまず、「腹ペコで観てはいけない作品だな」と思いました。一方で、腹ペコの状態で観てもらって、フルコースを味わってほしいという気持ちもあります(笑)。

宮﨑さん:
原作も脚本も読んで内容を知っているはずなのに、自分が参加していないパートは「一体どうなるんだろう」とハラハラドキドキしながら観て、一観客として楽しみました。

西畑さん:
僕も自分が参加していない現代パートは、お客さんのように観ていました。この映画に参加できた喜びがよみがえり、映画中盤から涙が止まりませんでした。

記者との質疑応答

Q1:滝田監督は「おくりびと」でアメリカのアカデミー賞外国語映画賞を受賞されていますが、本作は海外の観客が観ることを意識されて作られましたか?

滝田監督:
「おくりびと」では、極めて日本的な映画を作っていたにもかかわらず、海外の方の琴線に触れ、評価をしていただきました。よく考えると、僕らが観てきた(フェデリコ・)フェリーニだって、自分の国(イタリア)のことしか描いていないと思うんです。決して海外の方を意識して撮っていたわけではないと思います。私も自分が撮りたいものを、自分が刺激を受けるままに撮りたいです。もちろん、海外の映画祭などに出品することで、映画が世界に広がり、若い俳優の皆さんが世界に出ていくきっかけになればいいなと思います。

Q2:本作が国境を超え、いろいろな人々に届くことに期待はありますか?

二宮さん:
もちろん、いろいろな方に作品が届くことは嬉しいことです。ですが、この作品に関しては(アカデミー賞よりも)ミシュランがいいです(笑)。劇中では料理が本当に魅力的に映っていますし、せっかく料理を題材にした映画なので、ミシュランの星を狙っていきたいです(笑)。

Q3:本作は、食べたものの味を記憶し、再現することができる"麒麟の舌"を持つ男の話です。皆さんがそれぞれ欲しい特別な力などはありますか?

二宮さん:
仕事では歌ったり踊ったりするので、空を飛んでみたいです。

綾野さん:
でも(コンサートで)飛んでない(笑)?

二宮さん:
あれはいろんな人の力を借りて飛んでいるので(笑)。自分の力で飛んでみたいですね。

西島さん:
今思いついたのは、未来を予知する能力ですね。「デッドゾーン」という、予知能力がある男がすごく不幸になる映画が大好きなんです(笑)。未来を見てみたいです。

綾野さん:
僕は世界中のいろいろな人と会話してみたいので、全ての言語を話せる能力です。

二宮さん:
それいいね~。僕も欲しい!

宮﨑さん:
私も綾野さんに乗っかりたいです(笑)。他にあるとすれば、踊れるようになりたいです。女の子が踊る姿を見ることが好きなんです。私は踊れないので、踊れることはすごい能力だと思います。踊れるようになりたいです!

西畑さん:
今日、大阪から東京に向かう新幹線の中で、ずっと緊張していました。瞬間移動ができれば、楽だろうなと思いました。なので瞬間移動ができるようになりたいです。あと、スーパーマンのようなムキムキの肉体になりたいです!

Q4:本作での二宮さんは、いろいろな人に話を聞いて回る役柄ですが、この場を借りて、共演者・監督に聞きたいことはありますか?

二宮さん:
滝田監督に聞きたいことがあります。もし、このメンバーをもう一度集めることができたら、次はどういう映画を撮りたいですか?

滝田監督:
ぜひやりたいね! でも(出演することを)約束してくれなきゃ話せないよ(笑)。

西島さん:
もちろんやりますよ!

二宮さん:
我々は過去と現代のパートに分かれてしまっているので、絡むシーンがないんですよ!

滝田監督:
プロデューサーの皆さま、ぜひ名乗り出てください(笑)。

二宮さん:
みんなそろって群像物をやってみたいですね!

MC:「空を飛ぶ男」や「予知能力を持つ男」、「すべての言語を話せる男」が登場する作品でしょうか(笑)?

綾野さん:
「すべての言語を話せる男」は大変だから演じたくないです(笑)。

MC:最後にメッセージをお願いします。

二宮さん:
本当に空気の流れがいい映画です。現場の空気そのままで心が温かくなります。ぜひ、楽しんで観てください。


<完成披露舞台挨拶>

滝田洋二郎監督

今日は初めて一般のお客様に観ていただけるということで、朝からドキドキワクワクしていました。やっと観ていただき嬉しいです。秋元康さんに、素晴らしい原作の映画化を企画していただきました。服部幸應先生をはじめとした料理チームには、素敵な料理を用意していただきました。そして、今の日本で最高のスタッフと、個性的で素晴らしいキャストのおかげで、やっと完成しました! (観客:拍手)
林民夫さんには、試行錯誤をしながら何度も脚本を書き直していただき、自分でも納得の作品が出来上がりました。
二宮和也さん(佐々木充役)
皆さん映画はいかがでしたか? (観客:拍手)
本作について嵐のメンバーから「どんな映画なの?」と聞かれるのですが、僕はいつも「お料理エンターテイメントだ」と答えています(笑)。ふざけて言っているように思われるかもしれませんが、台本を読んだときから、本作の仕上がりを疑うことはなかったです。皆さんに観ていただけて、本当に良かったです!
西島秀俊さん(山形直太朗役)

僕も現場で撮影しているときから、「これは素晴らしい映画になる」と予感していました。そして、完成した映画を観て、「あらゆる世代の方が楽しんでいただける映画が完成したな」と思いました。とにかく観た方と感想を共有したかったので、今日が待ち遠しかったです!
綾野剛さん(柳沢健役)

僕も映画を観たときに、全キャスト・スタッフ、そして滝田監督の愛が詰まった映画が出来上がったと思いました。映画のラスト、(二宮さん演じる)充の表情を見たときに、過去パートと現代パートが見事に混ざったなと思いました。「マイナスからスタートしたものが、最後にゼロに戻り、そこから再出発する」という言葉にも腑に落ちました。 僕の劇中の風貌が特徴的で心配でしたが(笑)。皆様に観ていただき良かったです。
宮﨑あおいさん(山形千鶴役)

今回、西島さん演じる直太朗のとても素晴らしい奥さん役を演じました。撮影期間は短かったのですが、すごく幸せな時間を過ごしました。今、皆さんとこの場に立てていることをとても嬉しく思います。
西畑大吾さん(鎌田正太郎役)
このそうそうたる皆さんと共にこの場に立てることに、とても恐縮しています。この素晴らしい作品に出演できたことをとても嬉しく思いますし、これだけ大勢の皆様に来ていただけたことを光栄に思います。


MC:観ていただいたばかりの観客の皆さんに、「ここに気付きましたか?」というこだわりのシーンを教えていただきたいです。

二宮さん:
僕が出ていたことには気付きました? (会場:笑)
映画全体の話になるのですが、作品の中にいろいろな伏線が仕掛けてあります!


MC:綾野さん、二宮さんとの共演はいかがでしたか?

綾野さん:
やはり素晴らしかったです。前回共演してから、プライベートでも交流があり、そこで培った関係性が、そのまま映画に反映されていると思います。実は劇中、僕たちはほとんど目を合わせていないんです。皆さん気付きましたか? 

二宮さん:
それを言えばよかった!

綾野さん:
それを言うかと思ったのに、「僕が出ていたの気付きましたか?」ってふざけるから(笑)。
彼を見なくても、どういう表情でそこに佇んでいるか分かる信頼関係があるんです。僕が単純にニノを好きだということもあるんですけれどね。 (会場:笑)


二宮さん:
僕も剛ちゃん(綾野さん)を全面的に信頼していたので、いつもの空気感で演じました。ずっと一緒のシーンが続く中で、一回も目が合わないのは珍しいことだと思います。なので、取材の写真撮影などで「目を合わせてください!」とお願いされると、とても新鮮な感じなんです(笑)。

MC:満州パートの皆さまはいかがですか?

西島さん:
西畑くんは見ていたと思うけれど、僕の役には、食材にお酒をかけて、火を付けるシーンがあったんです。テストのときからずっと僕の右手が燃えていました(笑)。すごい能力を持った人みたいに、右手だけ燃えながら歩いていました(笑)。

綾野さん:
全然気付かなかったです!

西島さん:
(滝田監督に)あれ映っているんですか?

滝田監督:
たぶん映っていましたよ(笑)。

西畑さん:
僕も「あ、手燃えてる~」と思っていました(笑)。結構ずっと燃えているので大丈夫かなと心配になりました。

西島さん:
でも、(素知らぬフリをしながら)燃えてないよって(笑)。

宮﨑さん:
西畑くんと共演するのが二回目で、前回は(西畑さんの)母親役だったんです。なので、お母さんみたいな気持ちで見ていました。西島さんと西畑くんと私の三人でのシーンが多かったのですが、割とアドリブが多く、そのアドリブのシーンが好きなんです。でも、観ている方はそれがアドリブだって分からないですよね。(会場:笑)

MC:皆さんが好きなシーンはどこですか?

二宮さん:
西島さんの最後のシーンには、ビックリしました。

綾野さん:
いろいろありますが、最後の充の表情ですね。「ここがゼロ地点で、ラストレシピはここからスタートしていくんだな」という気持ちになりました。

西島さん:
僕も充の表情が印象に残っています。台本にはない、生々しさがあって感動しました。あと、(二宮さんが演じた充と西島さんが演じた直太朗の)二人が時空を超えて、心を通わせるシーンがあるのですが、そこは何とかつなげたいと思って演じていたので、映画を観て「つながった!」と感動しました。とても好きなシーンです。

宮﨑さん:
西島さんの最後の表情が印象に残っています。いろいろな感情が湧きました。

西畑さん:
僕も西島さんの最後の表情です。僕が演じた正太郎があの顔を見たらどんな気持ちになるのだろうと...。とても大事なシーンですし、感動したシーンです。

MC:最後にメッセージをお願いいたします。

滝田監督:
本作には、兼松若人くんという素晴らしい俳優がオーディションから参加してくれました。ぜひ注目していただきたいです。また、先ほどの記者会見でニノが「この五人がまた集まったらどんな映画を作りますか?」と質問しましたが、ぜひやりましょう!

西島さん:
僕が演じた直太朗は、時空を超えて充にある思いや大切なものを託します。充はそれを受け取って、次のお客様に伝えていく。その思いが観客の皆さん一人一人に伝われば嬉しいです。ぜひ何度も劇場で観てください。

綾野さん:
この作品は温かく、いいにおいがする映画です。体温を感じる映画には久々に出会いました。皆さん今お腹すいていないですか? 僕はこの作品を観た後、ものすごくお腹がすきました。そして食事をする際、充の顔だったり登場人物の顔が浮かんで、グッと来たんです。この作品をきっかけに、皆さんが大切な思いに巡り合えば嬉しいなと思います。

宮﨑さん:
素晴らしいキャスト・スタッフが集まって作った大切な作品です。どの世代の方にも、楽しんでいただけると思います。私も台本を読んでいましたが、完全に作品に入り込んで、作品の展開にビックリしました。心に届く作品になっていると思いますので、一人でも多くの方に観ていただきたいです。

西畑さん:
今日は緊張しっぱなしでごめんなさい。実は、この作品を観るまで母とケンカをしていたんです。でもこの作品で描かれている家族愛を見て、母と仲直りしようと思いました。家族とけんかをしている方もいると思いますが、そういう方に観ていただきたいです。いろんな愛が描かれているので、いろいろな方に観ていただきたいですね。

二宮さん:
今日ご来場いただいた皆様は、年齢も性別も価値観も全然違うと思います。でも、人間が温かさを感じる温度はみんな一緒だと思うんです。家族だったり、好きな人だったり、生きていくうちに感じる温かさがこの映画にはあります。その温かさこそが、この映画の一番の魅力だと思っています。いろいろな会場で、いろいろな方とそれを共有していただけると嬉しいです。今日はありがとうございました!

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