Movie Movie

Return Page

夫婦役の阿部寛×天海祐希も驚きを隠せない!?
巨大離婚届をバックに豪華キャスト陣が集結!!

2016年12月14日

「恋妻家宮本(こいさいかみやもと)」完成披露舞台挨拶

<左から、相武紗季さん、菅野美穂さん、阿部寛さん、天海祐希さん、富司純子さん、遊川和彦監督>

「家政婦のミタ」「女王の教室」など、脚本家として話題作を放ち続ける遊川和彦の、初映画監督作品「恋妻家宮本(こいさいかみやもと)」の完成披露舞台挨拶が12月14日、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われました。若者の恋愛映画があふれるなか、妻に恋する"恋妻家"という大人の夫婦の物語が誕生。さまざまな家族を描き続けてきた人気作家・重松清の「ファミレス」を原作に、遊川監督の大胆な脚色を加え、豪華キャスト陣が競演! 主人公・宮本家の夫・陽平には阿部寛さん、その妻・美代子には天海祐希さんが夫婦役を演じます。さらに、菅野美穂さん、相武紗季さん、富司純子さんといった実力派俳優が出演。第40回モントリオール世界映画祭の新人監督作品部門にノミネートされ、ワールドプレミア上映ではエンドロールから5分以上にわたって拍手喝采、「ブラボー!」という歓声が響き渡りました。

完成披露舞台挨拶では、幸せな結婚生活を送っているキャスト陣が「離婚」をテーマにトークを繰り広げ、会場を笑いの渦に! フォトセッションでは、"巨大離婚届"とともに撮影が行われました。盛り上がりを見せた舞台挨拶の模様をレポートします。


阿部寛さん(宮本陽平役)

私はこの作品を観た時、優しさのこもった作品だと思いました。今は、優しさというのはどれほど大事か考えなきゃいけない大切な時期だと思います。来年早々に公開されますが、映画の持っている力、優しさ、そういうものが多くの人に伝わることを期待しています。
天海祐希さん(宮本美代子役)

阿部さんもおっしゃいましたが、温かくて穏やかな映画になっています。映画館を出る時に、優しい気持ちを伝えたくなる作品です。
菅野美穂さん(五十嵐真珠役)

連れ添い夫婦コメディと言いますか、長く連れ添ったご夫婦が一緒に乗り越えていく夫婦のこれからの物語に仕上がっています。
相武紗季さん(門倉すみれ役)

愛がいっぱい詰まった作品です。周りの気温が上がるような、ほっこりする作品です。
富司純子さん(井上礼子役)

夫婦って積み重ねで、「ああ、大切にしていきたいな」って思っていただけたら素敵だと思います。脚本家や監督をされている遊川さんの優しさ、明るさ、楽しさがいっぱいあふれている作品です。
遊川和彦監督

キャストの皆さんは優しく、「監督が話すから、短めにしとこう」と言われましたので、少々長めに話しますことをお許しください。私は、現場で口を出す、面倒くさい脚本家として今までやってきました。もともとは映画監督になりたくてこの世界に入りました。30年程前に、母に「お前は就職もしないでぶらぶらしているけれどどうするんだ?」って言われた時に、「映画監督になりたい」って言いました。母はその時、あきれて「何を言うんだ?」って言い出すと思っていたら、優しい顔で「お前ならそういうことを言いかねんなと思ってる」と言ってくれました。我が家は、貧乏な母子家庭だったので、「私がお前に与えられるのは自由だけだから、好きにやりなさい」と母は言ってくれました。「何でこんなにこの人は悠然としているんだろう」っていうぐらい、悠然と許してくれました。2016年12月14日、こうやって舞台挨拶に立っている姿をもしタイムマシンがあるなら母に見せたいぐらいうれしいです。その時の母は、もしかしたら今この場にいて、先に見てきたのかなというぐらい悠然としていました。「こいつは30年後、映画監督になるから大丈夫だ」と思ったから「お前には自由を与えてやる」と言ってくれたのかもしれないです。そういう意味では作らざるを得ない映画でした。

MC:それでは、監督が作られた作品について、お伺いしていきたいなと思います。キャストの皆さまにお伺いしたいことは、今回、遊川監督初監督作品の現場はいかがでしたでしょうか?

阿部さん:
いろんな噂のある脚本家の遊川さん、前々から噂は聞いていて、過去作を観させてもらい、「いつかお声がかからないかな」と思っていました。初監督作品に、私を出演させてくれてうれしかったです。初監督ということで、余計な心配をしてしまいました。カメラマンと殴り合うんじゃないかなとか、いろんなことを期待していました。「そういうボケが見られるんじゃないかな」と思ったんですが、現場を引っ張っていく力が凄かったです。役者の一人一人そして女優さんやすべての出演者に演技を指導していました。

MC:遊川監督、阿部さんが今回は宮本陽平役ということで、またちょっと阿部さんの知らない一面も垣間見られたかなと思いますが、阿部さんの演技はいかがでしたか?

遊川監督:
阿部さんには、新しいことにチャレンジして、「今までにない阿部寛を見て笑いたいから演じませんか?」とお話をして、「もちろん望むところです」って受けていただきました。見ていただくと分かると思いますが、愛らしい宮本陽平という人物を、必死にもがき苦しみなが演じている阿部さんの、その愚直なまでの、誠実に映画・作品に対して取り組む様子と、「ずっと一生懸命やっているから、この人はたくさんの人に支持される」ということが、逆に言えば私も勉強になりました。阿部さんの楽しい芝居を観ているだけでも、幸せな気持ちになると思いますので、ぜひ阿部さんがオロオロするところや必死に演じているところを観て楽しんでください。

MC:天海さんは、遊川監督とは何度もタッグを組まれていますが、今回の現場はいかがでしたか?

天海さん:
監督としての遊川さんは、穏やかでした。温かったですし、誰よりも元気で、誰よりも一生懸命でした。その姿を見て「遊川監督に付いて行こう」って、スタッフの皆さんも私たちも思いました。「遊川監督の歩く方角に歩いて行けば大丈夫」って思えた現場でした。

MC:阿部さんとの夫婦役というのはいかがでしたか?

天海さん:
楽しかったです。大きいっていいなって思って。目の前にハンサムな顔があるのは素敵な経験でした。

MC:阿部さんは、天海さんが奥さんのこの役はいかがでしたか?

阿部さん:
天海さんとはプライベートでもよくお会いしています。満を持して遊川監督の作品で一緒に演じられることはうれしかったです。天海さんの目を見ているだけで引き込まれるというか、心が見えてくる、そういう体験をしました。

MC:菅野さんと相武さんは、同じお料理教室、阿部さんと一緒に楽しいシーンが繰り広げられますが、撮影現場はいかがでしたか?

菅野さん:
私も、脚本家としての遊川監督とお仕事させてもらい、「こってり絞られるんだろうな」と思いました。遊川監督の出演依頼はまるで呼び出しみたいなところがありました。現場では、阿部さんと相武さんとの三人のシーンが多かったんですが、相武さんや私のキャラクターについても、今まで観たことのない相武紗季をどうやったら引き出せるか、新しい菅野美穂をどうやったら引き出せるかっていうふうに真剣に考えてくれました。

相武さん:
「ここがなっていない」「あそこが」って、脚本家の時の遊川さんの方がもっとズバズバ、ビシバシなんですが、今回はいつもよりも穏やかでした。

遊川監督:
脚本家として現場に行くと、脚本家が口出しするみたいな構図になってしまいます。いろいろ遠慮しているんですが、エキサイトしてくると、言い方が激しくなってしまいます。脚本家としての場合、私だけが怒っているみたいな感じになってしまうのですが、監督としては、普通のことを最初から「監督どうぞ」って言われると普通に言えるというそれだけのことだとは思います。二人とも無限の可能性があると思うので、「がんばろうよ」みたいなことはお願いしました。

MC:富司さんは印象的な役で、圧倒的な存在感でご登場いただきましたが、現場はいかがでしたでしたか?

富司さん:
初監督作品だとは思えないぐらい、ニコニコして楽しんで映画を作っていました。天海さんがおっしゃったように、私たちはそれに付いて行くだけです。出番は多くないんですが、楽しい撮影でした。

MC:恋妻家でいらっしゃる阿部さんと遊川監督にご質問です。本作は、阿部さん演じる宮本陽平が、天海さん演じる妻の美代子が隠していた離婚届を偶然見つけてあたふたしてしまうというところから物語が始まりますが、もしも同じように、お二人の奥さまが隠していた離婚届を見つけてしまったらどうしますか?

阿部さん:
ショックですね。この映画の主人公はちょっと時間を置きますが、私はすぐに聞いてしまうと思います。

MC:どんなふうに聞かれますか?

阿部さん:
ストレートに聞くと思います。余計なことを言われると痛い目に遭いそうなので。

MC:遊川監督はいかがでしょうか?

遊川監督:
今日、妻が客席に来ています。答えによっては帰宅してから絞られてしまいます。

天海さん:
気を付けてください。

遊川監督:
私は映画の中で、主人公がまず「どういうことだ?」って言いたいんですが言えなくて、「どうしようかな、黙っていようかな」というふうに書いています。一番最悪の自分は、きっと自分でも(離婚届に名前を)書いて、そのまま元の場所に戻すかもしれないですね。

東宝website