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女性限定発声可能上映会を開催!
SNSで人気沸騰中の3キャスト集合で興奮は頂点へ!!
「シン・ゴジラ」女性限定鑑賞会議

2016年08月24日

「シン・ゴジラ」女性限定鑑賞会議

<左から、塚本晋也さん、市川実日子さん、松尾諭さん、片桐はいりさん>

7月29日の公開以来、各地で熱狂を巻き起こしている「シン・ゴジラ」。公開4週目を迎えましたが、8月23日までの26日間で観客動員数320万人、興行収入46億円を突破し、その勢いはまだまだ衰えていません。
この大ヒットに感謝の気持ちを込めて、8月24日、東京・新宿バルト9にて、上映中の発声、コスプレ、サイリウムの持ち込みをOKにした女性限定鑑賞会議が開催され、上映後には本作に出演する市川実日子さん、松尾諭さん、塚本晋也さん、片桐はいりさんが登場しトークイベントが行われました。
多くのリピーターを生み出しているとあって、会場にはすでに10回以上鑑賞したという観客の方も。市川さん演じる尾頭ヒロミや、片桐さん演じるベテラン職員のコスプレの方の姿も見受けられる中、観客の皆さんからの質問も受け付け、知られざるエピソードがたっぷりと語られました。大変な盛り上がりとなったトークイベントの模様をレポートいたします。

■登場するなり、松尾さんが大興奮で迎える観客の皆さんに向かって「まずは君たちが落ち着け!」と決めゼリフを言いながら、最前列の方に水のペットボトルを渡すというサプライズ! すさまじい歓声が巻き起こり、「一生の思い出になりました」と笑顔を見せました。 

市川実日子さん(尾頭ヒロミ役)

今日はコスプレ可ということで、私たちもコスプレをしてきたんですが、どのキャラで喋ればいいのかわからなくて...(笑)。普通でいいんでしょうか? (会場から「好きにしろ!」との声に)あ、好きにしろ(笑)? 

MC:ちなみに、尾頭さんのコスプレで来た人! あ、いますね!

市川さん:
あ、本当だ! ありがとうございます。
松尾諭さん(泉修一役)

劇中衣装で出るということで、さっき尾頭さんと「(舞台に)出る時に笑っちゃいけないよね」と言っていたんです。しかも、こんなベタベタの関西弁でどうかなと思ったんですけれど、もういいですよね? え、好きにしろ? それいいね(笑)。僕も頭から一緒に観ていたんですが、スクリーンに負けないぐらい皆さんのパワーがすごくて笑いました(笑)。 
塚本晋也さん(間邦夫役)

僕も観ていたんですが、皆さん、どうして声が合うのか分からなかったですね(会場笑)。自衛隊が戦っていると「行けー! がんばれ!」と自衛隊を応援するんですね。でもゴジラが強いと「強い~!」って、君たちはどっちを応援しているんだ...(会場笑)。その場、その場ということなんでしょうかね。堪能させてもらいました(笑)。
片桐はいりさん(官邸職員役)

私は役名もないんですよ。ベテラン職員のおばちゃんです(会場笑)。しかも、(撮影には)半日も行っていなくて、午前中に帰りましたよ...お茶を出して(会場笑)。でも、撮影は半日だったんですが、私、「シン・ゴジラ」を上映しているキネカ大森とテアトル蒲田という映画館で、大田区を代表するもぎりとしてずっともぎっているんです(会場驚)。だから、「シン・ゴジラ」に関わった時間は、もぎりとしての方が長くなっております(笑)。大田区で観るっていうのが、今、流行っているんですよ。(客席からの一緒に観たいの声に)え、今度一緒に観たい? 私、もぎっていますから(会場笑)。でも、たいていの方は気付かないで帰られます(会場驚)。だって、みんなゴジラを観終わって感動しているんですもん。あの世界に入っているから、(客席から)出てきて私が「ありがとうございました」と言っても、別に気が付かないんですよ。ぜひ一度来てみてください。


MC:片桐はいりさんのコスプレの方もいらっしゃいますね。それにしても、観客の皆さんのこの反応はいかがですか?

松尾さん:
僕が出てくるところも黄色い声援をもらってすごく嬉しかったんですが、長谷川(博己)くん演じる矢口とのやりとりの合間に「ヒュ~」という声があがって、それがなんだかすごくムラムラするというか、変な気持ちになりました(会場笑)。ありがとうございます(笑)。

MC:今日お集まりの皆さんが演じたキャラクターはネット上でとっても人気があるんですが、市川さんはそのことをご存知でしたか?

市川さん:
友達から、漫画家の先生が描いた尾頭の絵が送られてきたりしました。

松尾さん:
あれ、いいですよね!

市川さん:
ご存知ですか?

松尾さん:
見ましたよ!

MC:さて、この「シン・ゴジラ」ですが、7月29日に公開されて、昨日までに320万人以上の方に観てもらったとのことです。そして、興行収入は46億円と、ものすごいことになっています。これだけヒットしていると、「映画を観たよ」など周囲の反応はありませんでしたか?

片桐さん:
私はかつて「ハチ公物語」に出た時に、街で「ありがとう」と言われたんですね。そうやって、映画がヒットしているなと感じるのは、街を歩いている時に声をかけてもらえる時です。そういうことがあると「ああ、いっぱい観てくださっているんだな」と思います。だから、「ゴジラ、ありがとう」と言ってくださると、ヒットしているなと思います。

塚本さん:
「観たよ」とは言われます。僕、自分の映画も上映している最中なんですけれど、自分の映画を観たお客さんも「ゴジラを観た」って言ってくれます(会場笑)。
普通の舞台挨拶だと全然緊張しないんですけれど、「今日は何が起こるんだろう?」「映画館で何が起こっているんだろう?」って今日は朝から緊張しました(笑)。みんな、なんで声が合うの(会場笑)?


片桐さん:
本当にどうして声が合うの? どこかで稽古をしているんですか(会場笑)?

松尾さん:
僕は、矢口が、がれきに向かって手を合わせるところでみんながシーンとなったときに感動しました。この国の美しさを見た気がしました(会場笑)。素晴らしいなと思いました。

塚本さん:
あと、(松尾さん演じる泉が、長谷川さん演じる矢口に)お水を出すところで皆さん(「ヒュ~ヒュ~」歓声が)すごいじゃないですか。「これ、何~? 何が起こっているの?」ってなりました(会場笑)。

MC:しかも今日は女性限定です。女性の方がこんなに盛り上がっているんですよ。

塚本さん:
女性って、女性だけになると大変なことになっちゃうんですね(会場笑)。びっくりしました。

MC:この映画が女性を魅了する一番のポイントはどこだと思いますか?

片桐さん:
むしろこちらから皆さんに伺いたい。何が面白いんですか(会場笑)?

市川さん:
知りたい。

片桐さん:
え、ゴジラが強いから? 強いモノへの憧れ、巨大なモノへの憧れだと思います。違いますか?

松尾さん:
日本男児が失いつつあるアレですね。

MC:さて、今日はこれだけお客さんが集まっていますから、映画に関する質問を受け付けたいと思います。

観客1:
本日はこんな素晴らしい場所を提供してくださってありがとうございます。早速皆さんに、あ、えっと...。

松尾さん:
まずは君が落ち着け(会場歓声)! 今ので最後にします(笑)。(客席からの「えー!」の声に)あと3回、3回ね!

観客1:
皆さんに質問なんですが、一番心に残る撮影シーンはどこですか?

片桐さん:
選びきれないですね(笑)。こんなに緊張するかっていうぐらい緊張しましたから、庵野さんに「あなたの笑顔にすべてが懸かっていますからね」と言われたことですね。でも台本にはセリフは書いていなかったんです。ただ無言で「絶妙のタイミングでお茶を運ぶ」とだけ書いてありました(会場笑)。でも絶妙のタイミングっていうのもまた緊張するし、唯一ここで話すというのもね。直前に監督が3パターンぐらいセリフを言って、「これにしましょう」となったので、「...ああ、そっか、セリフ言うんだ」と思いました。30年ぐらいやってきていますので、長いセリフも緊張しなくなってきているんですけれど、一言、しかもワンカットで、となったら、ものすごく緊張してカタカタなりそうなぐらいでした(会場笑)。それで塚本監督に「いや~、お茶入れっていうのは奥が深いですね」と言われたのを覚えています(笑)。

塚本さん:
僕はセリフを思い出せないんですよ。だから紙に書いてきたんですけれど...(会場笑)。(客席から「折り紙!」と声をかけられ)あ、折り紙ね。

MC:(観客の方が)折り紙を持っています!

塚本さん:
あ、すごい! よく再現しましたね! あれは本当にすごい。

市川さん:
あの...あそこに國村さん(のコスプレの方)がいらっしゃるんですよ...。

松尾さん:
そう、さっきから男がいるなと思っていたんです(笑)。國村隼さんと、余貴美子さんということでよろしいですよね? あ、「防衛省」って書いてある(笑)!

塚本さん:
僕、言わなきゃいけないんですよね。「進化的見地から小型化だけでなく、さらに有翼化し大陸間を飛翔する可能性すらありうる」...あのセリフは今思い出しても緊張し始めるくらいです...。庵野監督がその(撮影の)時、ものすごく興奮して「あなたはそのために雇われたんだから」と言うんです(会場驚)。それでものすごく緊張して、ちょっと離れたトイレとかで練習をしました(会場笑)。そして皆さんのところに戻って(かなりぶっ飛んだ感じで)やったら、庵野さんは「ふ~ん」という反応でした。3回やったんですけれど3回ともダメ出しはしないから「マジでこれでいいんだ...。こういう映画なんだな」と思いました(会場笑)。でもまあ、監督の言うことは絶対ですから、その時、その時に自分の中で軌道修正しながら「この映画はそういう映画なんだ」と思っていたら、本番前に「じゃあ、本番いきますので普通に演じてください」と言われて、「普通って!」となりました(会場爆笑)。でもそこが庵野監督のうまいところで、その普通は、本当の普通と、さっきの無茶苦茶のとの間ぐらいになりますよね。庵野監督は最終的に導き出すものが見えていたんですよ。ずっと僕にああやってやらせておいて、最後に「普通」と言って、微妙なあの困ったような演技を引き出す。そういう技を使うんですよ(会場拍手)。さすがですね。

松尾さん:
台本が変わることも結構あるんですよね。ペットボトルを渡すところも台本になかったんですよ(会場驚)。当日に差し込みといって、追加された部分を紙でもらうんです。だから、矢口があれだけ怒るというくだりも最初はなかったのが、当日にそういうことになって、「泉がいさめる。ペットボトルを差し出す」と書いてあったんです。ただ、怒っている人にペットボトルを差し出すってどうしたらいいかなと思って、僕は最初に、ちょっと奥にあるペットボトルを取って矢口に投げたんです(会場笑)。そうしたら長谷川くんが全然見ていなかったのでボンっと当たって、余計怒るっていう...(会場笑)。取るかなと思ったら、取らなかったんです(笑)。

市川さん:
えー、(私は)どうしましょう。

塚本さん:
それにしても、市川さんはよくあの早口を言えましたね。

市川さん:
塚本さんの方が早かったですよ(笑)。

塚本さん:
いや、負けますよ(笑)。

市川さん:
いや、早さの中にもいろいろな表情があって...。でも、緊張しました。みんなが早口でわからないことを言っていて(会場笑)、初日に心臓が出ちゃいました(笑)。みんなが緊張しているのがすごくわかりました。

塚本さん:
落ち着いたスタジオなのに、早口で言わなきゃいけないというだけでね。

片桐さん:
ああ、そうか。あれは緊張だったのか。ものすごく張りつめていましたよね。

塚本さん:
噛まないようにしなきゃいけないから。

片桐さん:
それでなんだ。不思議な静けさが漂っている現場だなと思いました。

塚本さん:
最初に台本をもらった時に「早口で」と書いてあったから、絶対の指令としてあったんですよ。

MC:市川さんが撮影に入ったシーンはどこだったんですか?

市川さん:
矢口プランが決まるところ?

塚本さん:
1回目の盛り上がるところですよね。

市川さん:
他にはない空気でしたよね。

片桐さん:
ああ、そういうことだったんですね。静かでしたよね。

松尾さん:
僕はクランクインが遅かったんですね。だから「とにかく早口で喋らないといけない」という噂は聞いていたんですが、「泉は早口で喋らなくていい」と言われたんです。ただ、クランクインして「本番いきます」という時に、長谷川博己くんに「早口で喋らないとカットされるよ」と言われたんです(会場笑)。「早口で」という噂が広まった発信源は、長谷川くんです(会場笑)。だから、僕の一番最初のシーンは矢口について歩いているところなんですけれど、長谷川くんもプレッシャーをかけてくるし、現場もピリピリしているし、樋口(真嗣)さんと庵野さんもいるし...けれど最終的に僕に演技をつけたのはプロデューサーという、混沌とした現場でした(会場笑)。それで、よく知っているはずの長谷川くんにそうやって陥れられて、もう散々な思いをしました(笑)。

観客2:
素晴らしい作品をありがとうございました。皆さんが演じたキャラクターについて、思っていることがあったら教えてください。

松尾さん:
(決めゼリフを言おうとしたけれど)落ち着いていましたね(笑)。

片桐さん:
私は、巨大不明生物が来た時、それだけじゃなくいろいろな災害が起きた時に、こういう人でありたいなと思いました。あと、大田区に関してですが、どの街を潰したらいいか、監督たちは東京中を探したらしいんです。それで羽田から入ってきて、古くて壊しがいのあるいい街を壊したいということで大田区を選んだみたいなんです。そしてそのロケハンの時に、大田区は私が住んでいるところなので、あちこちのお店に「片桐はいり」というサインが貼ってあったらしく、それで思い出してもらえた、ということがあったようです(会場驚)。鎌倉とかもそうですが、古くていい街で、きっと壊したくないものを壊したのかなというイメージがあります。私も守りたいものは守ろうかなと思いますね。

松尾さん:
僕が好きなセリフに「首を縦に振らない連中を集めて渡すよ」「骨太を頼む」というのがあるんですが、あの巨災対(巨大不明生物特設災害対策本部)の面々というのは、実際に演じている俳優さんたちがその通り骨太で首を斜めに振らない俳優さんたちばかりなんです。ここにも2名おられますが。実生活でもそういう人たちを集められるような人になりたいなという思いはあります。

市川さん:
(尾頭は)すごく生き物が好きな人なんだなあと思いました。ゴジラに対しても、見てみたいという興味や好奇心があるんだけれど、それは見えない...。

松尾さん:
(客席から市川さんへの「かわいい!」の声に)とにかくかわいいですよね。だって、スーツを着て巨災対の部屋を出ていく時、めっちゃ綺麗でしょう?

市川さん:
あ、でも、私も尾頭が登場したところを一緒に観させてもらったんですが、皆さん「ヒロミ~!」って呼んでいましたね(会場笑)。ああ、どうしよう...!

■ここで、市川さんが唐突に、ゴジラの解析結果を説明する劇中のセリフを早口で完全再現!

市川さん:
ありがとうございました(笑)。

MC:今日一番の拍手が来ましたよ!!

塚本さん:
僕は台本をもらった時は、このようにいい役だとは思いませんでした。皆さんたくさん出ているんですが、そんなにたくさん喋っている訳じゃないんです。でも現場に出て演じていて、学者たちの机から真ん中の折り紙のところに行ったりしているうちにいい役だなと気付きました。(劇中である重要なことに)気付くところなんかね、こうパチって(と手を叩く塚本さんと一緒に観客の皆さんも手を叩き...)今日なんですか! これ悪夢? いい夢? どっち(笑)? え、夢じゃない(会場笑)? そうそれで、だんだんいい役なんだなと思い、その気付いて手を叩くところで「あ、僕、いい役なんだ」と思いました。あんなに皆さんいいテンポで喋るのに、僕のところだけたっぷりと間を取ってね(笑)。

片桐さん:
だから合わせやすいのよね。

塚本さん:
でも、あの小さい声で喋るんです(笑)。これでも録音できるんだっていうぐらい小さい声で喋ったら、あとでアフレコになりましたね(会場笑)。スタジオに行ってもう一度声だけを録りました。まあ、そうこうしているうちにだんだんいい役だということがわかって、最後にはこんなところに立つことになっていることが、嬉しいです。ありがとうございました。

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