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謎のベールに包まれていた「シン・ゴジラ」の正体が公開初日についに明らかになる!?
「シン・ゴジラ」初日舞台挨拶

2016年07月29日

「シン・ゴジラ」初日舞台挨拶

<左から、高良健吾さん、石原さとみさん、長谷川博己さん、竹野内豊さん、樋口真嗣監督>

日本で製作される作品としては12年ぶりのシリーズ最新作となる「シン・ゴジラ」が7月29日(金)についに公開! TOHOシネマズ 六本木ヒルズで開催された舞台挨拶に、長谷川博己さん、竹野内豊さん、石原さとみさん、高良健吾さん、樋口真嗣監督が登壇いたしました。さらにこの場で、映画の中のゴジラを演じていた"あの人"の正体が明らかに!! 熱狂と興奮の舞台挨拶の模様をレポートいたします!

長谷川博己さん(矢口蘭堂役)

皆さん、お越しくださってありがとうございました。この1カ月ほどキャンペーンでいろいろなところに行って、いろいろな経験をしました。今日、ようやく初日を迎えられて最高に嬉しいです。今日は最後まで楽しんでください。
竹野内豊さん(赤坂秀樹役)

皆さん、今日は本当にありがとうございます。公開前からゴジラが独り歩きして、世界中の人たちに愛されているんだなってずっと思っておりました。これからどれだけ多くの方に観てもらえるのか楽しみにしております。
石原さとみさん(カヨコ・アン・パタースン役)

ついに皆さんから感想を聞ける日がやってきたかと思うと、嬉しいと同時に緊張しています。今年は日本でも伊勢志摩サミットがあったり、世界的にも歴史的な出来事がありました。そんな年に60年の歴史を経て、「ゴジラ」をお届けできることは意味があることです。アメリカ側の立場であるカヨコという役で参加できたことを誇りに思っています。 
高良健吾さん(志村祐介役)

今日を迎えることができて本当に嬉しいです。人間対ゴジラではなく、人間対人間の攻防があり、今ある武器で、今ある人間の知恵で、ゴジラという人間が生み出したものに立ち向かう...。この映画はメッセージ性の強い作品だと思います。これまでいろんなことが秘密にされてきた「シン・ゴジラ」がこうして公開されて、日本の中でどういう反応があるのか楽しみです。今日からこの映画が育っていくと思います。
樋口真嗣監督

観終わった人と顔を合わせるのは初めてです。皆さんの反応がすごく気になっています。まぶしくて表情がわからないのですがいかがだったでしょうか(会場拍手)? ありがとうございます。今の拍手はここにいるキャスト4人への拍手だと思います。よかったですね、皆さん。やりましたよ。


MC:北海道から九州まで宣伝活動で回られましたね。

長谷川さん:
各地、どの町もゴジラに対して期待しているし、すごく情熱を感じました。公開が近づいてくるにつれて、どんどんみんなのテンションが上がっていくのを感じました。北九州では"シン・ゴジラジェット"がありましたし、大阪の道頓堀のイベントでは石原さんも一緒でしたが、8千人くらいの方に囲まれてすごく熱気を感じました。川崎の始球式では2万人を前に僕がゴールを決めるという...。絶対にできないだろうという感じの中で、みんなが"長谷川コール"をしてくれて、あんなに気持ちいいことはなかったです。

MC:竹野内さん、歴史あるシリーズに関わっての率直なお気持ちをお願いします。

竹野内さん:
ゴジラはこの国の宝です。私も子どものころから観ていました。いつか自分がこの大作に出演できるなんて思っていませんでした。今回は12年ぶりの新作で庵野秀明総監督と樋口真嗣監督がコンビ組むと聞いて、どういう作品になるのか本当に楽しみにしていました。台本も重くて、分厚いし、ページを開けば膨大な量の活字と情報が凝縮されていて、本当にどうなるか想像できなかったです。本当に光栄です。

MC:男性登場人物が多い中で、女性として参加されていかがでしたか?

石原さん:
女性としての感想は難しいですけれど、観てわかるように女性のキャラクターが強くてかっこいいなと思いました。市川実日子さんの演じた女性研究者は、ゴジラの体内物質を解析したり、余貴美子さんが総理に決断を促したり、私が演じたカヨコは母国より日本を守ることを決断したり...。庵野さんが描く女性が私は好きだなと思いました。ここに出てくるような、かっこよくて賢い女性になりたいなと思いました。今日も女性の方が、多くいらっしゃいますが、血が出てこないし子どもが泣き叫ぶわけでもバイオレンスなシーンが続くわけでもないので、女性にも観てほしいです。中高生にもできれば授業の課題にしてほしいなって思う作品でした。

MC:高良さんは、総勢328人のキャストのいろんな方と触れ合う機会が多かったかと思います。

高良さん:
楽しかったです。自分は撮影当時28歳で最年少くらいでした。久しぶりに最年少でいられて、大先輩に囲まれて楽しかったです。セリフも難しいし、途中でタイミングが合わなかったり、噛んだりすると、先輩たちがすごく悔しそうなんですよね。「くそっ」とか言葉を漏らしたり...。その一言のセリフに懸けていて、集中しているからこそ「ごめん、ごめん」という感じではなく本気で悔しそうで、かっこよかったです。それだけ皆さん、気合いが入っていて、すごく勉強になりました。

MC:ゴジラは人智を超えた生物として描かれていますが、この登壇陣の中で、一番ゴジラに近いなと思うのは誰でしょうか? 皆さん一斉に指をさしてもらえますか?

■高良さんは石原さん、石原さんは監督、監督は竹野内さん、竹野内さんは長谷川さんを指しており、長谷川さんはなんと、自分自身を指さす!


MC:長谷川さんは自分をゴジラだと?

長谷川さん:
いや、これってまた"ゴジラポーズ"をやってほしいってことかと思いました。

竹野内さん:
いやそうなんですよ。

石原さん:
いやでも、ゴジラポーズをしてくれって誰も言っていないですよね? 自らですよね?

竹野内さん:
だんだん磨きがかかってきているよね?

石原さん:
そうなんですよ!

長谷川さん:
今日はゴジラ柄の服で来たんだよね。「やりたい」って気持ちがあったのかも...。やった方がいいですか?

■長谷川さんが渾身のゴジラポーズ!


長谷川さん:
今日、来てくださった方にも生で見てもらいたいなと思いまして...。

MC:ほかの方は...監督は竹野内さんがゴジラだと?

竹野内さん:
じゃあ私もやりますよ!

■竹野内さんもゴジラポーズ!


石原さん:
なんかかっこよくなっているんですけれど...(笑)。

竹野内さん:
ワールドプレミアのときに、私の隣に庵野さんがいて、みんなでゴジラポーズをやらなくちゃいけなかったんだけれど「庵野さん、やって下さいよ」って言ったら「やりません」って言ったんです。でも、ちょっとだけやってくださったんですよ...。

樋口監督:
2秒くらいね。

石原さん:
監督はなぜ竹野内さんがゴジラだと?

樋口監督:
現場で神出鬼没なんですよ。どこから現れるかわからないんです。突然、後ろからゴジラみたいに現れるんです。仮のCGをはめた映像を「監督、あれ観ました? すごいですよね」って言ってきたんですが、「いや、作ったのは僕らなんだけれど」って思いました(笑)。すごく純粋に「すごいよ! すごいよ! あれ観た?」って皆さんに言っていました。

竹野内さん:
プレビズはCGの原型みたいなコンテなんですよ。これくらいの小さな画面だけれど、それでもすごくて、これがスクリーンに映し出されたらすごいことになるって思ったんです。小さい画面でもゴジラが神に見えました

樋口監督:
「監督、観ました?」って言われたのが、すごく純粋でよかったです。

MC:石原さんが指したのは?

石原さん:
樋口監督です。

樋口監督:
え? 僕? 僕じゃないって思っていたのに...。

石原さん:
この作品で庵野さんとタッグが組めるってこと自体、すごい人だなって...。あと、単純にお肉をばかり延々と食べているんです。どのタイミングでご飯行こうってなっても、お肉なんですよね。本能的、動物的でした。

MC:高良さんは石原さんを指していましたね?

高良さん:
この質問を聞いて、直感で「石原さんかな?」って思いました。さっき、舞台挨拶に出てくるときも「私たち年下組が盛り上げていくよ」って言われて、「これは石原さんだな」って思いました。

石原さん:
撮影でも年下組で食らいついていく感じはありましたよね。

MC:本日、ここでゴジラ役キャストの発表があります。スクリーンにご注目下さい。

■スクリーンに野村萬斎さんが映し出される。

野村さん:
タイトルロールの野村萬斎です。皆さん、私がどこに出ていたかわかりましたか? タイトルロールつまりタイトルの役柄です。ということは私がゴジラだったんです。私が継承している650年の歴史を持つ狂言が日本映画界が誇るゴジラという物体、生物のDNAに入ったことを非常に嬉しく思っています。ずっと言いたかったんですが、箝口令が敷かれていて今日までお話しすることができませんでした。

Q:オファーが来ていかがでしたか?

野村さん:
そう来たかと思いました。嬉しかったです。私が着ぐるみを着たわけじゃないけれど、私の関節に印をつけて、関節の動きがゴジラの動きに要約されて出来上がるということで、とても光栄に思いました。

※「シン・ゴジラ」に登場するゴジラは、モーションキャプチャの技術を応用。野村萬斎さんの動きをデジタル的に記録し、フルCGで作成したゴジラに反映しています。

Q:ゴジラの動きについてどのように表現されましたか?

野村さん:
今回、私に白羽の矢を立ててもらったのは狂言や能の様式を意識されたんでしょうし、そこには無機的な...人間臭いというより神や幽霊、怪物といった侵しがたい存在感を期待されたように思いまいした。そういう意味でもちょろちょろ動くよりも、どっしりと動くことを意識して、我々の独特の動きでもありますが、ゆっくりした動きの中でゴジラを表現したいなと思いました。

Q:撮影や監督の演出はいかがでしたか?

野村さん:
僕らの様式性を使いつつ、尻尾が重いのでバランスを考えて、おもりを使って前傾して撮りました。実際にはゴジラのお面をつけて、我々の顎を動かす面の動きを意識して、口の開け方はそこをヒントに作られたと思います。台本を読んで、「時系列的に事件が発展していくのをどんな風に作られるのかな?」と思っていました。時系列を見ると年表を読んでいるみたいなんですが、それが作品となったときにスリリングで手に汗握る展開になっていました。何より「シン・ゴジラ」、神なのか罪(sin)なのか? 罪を犯すものなのか? 責めるものなのか? 深い...! ゴジラというものの存在が際立っていて、とても引き込まれました。こんな作品に出演できて、「うっひっひ!」という感じでした。ということで、私の名前が最後にエントリーされているのはそういうわけでした。なのでもう一度、今度は私だと思って観てもらえれば幸いです。今日はありがとうございました。

MC:ゴジラが萬斎さんだと聞いていかがでしたか?

長谷川さん:
僕は、10年以上前から萬斎さん監修の舞台に出演しています。それ以来の先輩なんですが、今回、萬斎さんにオファーがされたときに、主人公の内閣官房副長官を長谷川がやると言ったら萬斎さんは「え? じゃあ僕はゴジラになって、あいつを踏みつぶせるの?」って言われたらしく...(笑)。東京でゴジラが止まるシーンは、まさに萬斎さんの止まり方だなって感じがしました。狂言の少し霊的な、独特の日本の伝統芸能が入って、本当にオールメイド・イン・ジャパンだなってことを再確認しました。

竹野内さん:
初めて試写室で観たときに「メイド・イン・ジャパンな映画だな」ってすごく思いました。古き良き日本映画を思い出す感じがありました。ハリウッド版も素晴らしいですし、観ごたえはありましたけれど、狂言のDNAが注ぎ込まれていて、動きや腰の位置とか絶対にマネできないです。観ていて嬉しかったし興奮しましたね。

石原さん:
ゴジラって、ただ歩いているだけじゃないですか? ただそこにいるだけっていうのが、なんでこんなに切なくて苦しくて...、何なんだろうって思っていたんです。650年になる狂言の世界のプロフェッショナルな野村さんが一歩を踏み出すその重さがゴジラに表れていて、観ていて鳥肌が立ちました。

高良さん:
ただ歩く、ただそこにいるだけというシンプルな動きの中でしたが、それは萬斎さんが、一歩一歩その世界で生きてきた中で培われてきたものだと思います。だから一歩にあれだけゴジラの存在感を与えることができるんだなと思いました。

MC:樋口監督、起用の経緯についてお聞かせいただけますか?

樋口監督:
今までのゴジラは、人が入る造形物で撮影するのが伝統でした。デザインを作っていく段階で、今回は「さすがにそれでやるのどうだろう? やっぱりCGだよな」となりました。CGでやる欠点もあって、誰かが動きをつけることになるので、そのときに、空っぽの器に魂を入れたいって言うとオカルト的ですけれど、何とかできないかとぼんやりと考えていたんです。
「のぼうの城」で萬斎さんとご一緒させてもらった縁で、「狂言会」に呼ばれて、見せてもらうことがありました。狂言の演目で、山で妖怪に出会ったり、キノコの群れに出会ったり、意外とこの世ならざるものを演じていたり、人間じゃないものがいっぱいあって、「こういう引き出しがあるのか!」って思っていました。その中で、「この人ならいける」っていうのが見えました。昔から人が演じることでゴジラができてきたけれど、「CGでやるときにどうゴジラにするべきか?」と考えて「やるなら萬斎さんでやろう」と思いました。思うのは勝手で、受けてくれるかどうか、すごく高いハードルを乗り越えるつもりで、こっちが思っていることを伝えました。「これは神様です」とか...。そうしたら「それはこういうものですか?」ってその打ち合わせの席で、立ちあがって振り向いたんですよ。そのとき、そこにゴジラが現れるという稀有な体験をさせてもらいました。あとは全身タイツという恥ずかしい格好をするのを本人に耐えてもらえるかというところでした(笑)。


MC:最後に長谷川さんからメッセージをお願いします。

長谷川さん:
こんなに日本中にゴジラファンがたくさんいらっしゃる中で、大役に配役してもらって、ものすごく名誉なことであると思ったのと同時に、使命感を抱きました。日本を背負って立つ者たちの作品だなって思いました。災害やトラブルが起きた時、「日本がどう対処していくのか?」と考えさせられたり、意識しないといけない作品だと思ったからです。とにかく、ここにいる樋口監督、そして庵野総監督、尾上准監督をはじめ、スタッフがみんな素晴らしかったです。日本の才能を集結して作りました。チームワークが本当に素晴らしかったと思っています。現場のチームワークの素晴らしさが日本のチームワークの素晴らしさにつながるなと思いました。これは世界に誇れるところだなと思います。観てもらった方にはきっと「日本はまだやれる」と感じてもらえたのではないかと思います。何もしなくてもどんどん広がっていくと思いますが、口コミでも広げてもらえると嬉しいです。この作品がどう飛躍し、進化していくか、みんなと体験していきたい気持ちでいっぱいです。今日はありがとうございました。

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