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「杉原千畝 スギハラチウネ」早稲田大学 大隈記念講堂試写会

2015年11月24日

「杉原千畝 スギハラチウネ」早稲田大学 大隈記念講堂試写会

<左から、早稲田大学のマスコットキャラクター「WASEDA BEAR」、唐沢寿明さん、小雪さん、チェリン・グラック監督>

激動の第二次世界大戦下でナチスの迫害から逃れたユダヤ難民に、日本通過ヴィザを発給し6000人もの命を救った実在の外交官を描いた感動大作「杉原千畝 スギハラチウネ」。全国公開を目前に控える11月24日、東京・新宿区の早稲田大学 大隈記念講堂で本作の特別試写会を行い、主演を務める唐沢寿明さん、その妻を演じる小雪、チェリン・グラック監督が登壇しました。

早稲田大学は杉原氏が1918年から、高等師範部英語科(現在の教育学部英語英文学科)に在籍していた縁が深い場所。それだけに上映後のステージに立った唐沢さんは、少し緊張した面持ちでしたが、万雷の拍手を受けるとホッと安堵の表情。この日は早大生からの質問に答える形でトークが進み、「異性にモテたい」と訴える男子学生に熱血アドバイスを送る場面もありました。当日の模様をレポートいたします。

唐沢寿明さん(杉原千畝役)

今日はこんなにたくさんの方が来てくださって本当に嬉しいです。ありがとうございます。また、後ほどたくさん喋りますので(笑)、ご挨拶はこれくらいにしておきます。
小雪さん(幸子役)

杉原さんと縁があるこの早稲田大学で、上映できることをとても嬉しく思います。映画を通して、皆さんが戦争について、生き方について考えてくださる機会ができればと思っております。
チェリン・グラック監督

早稲田大学には入れないと思っていたので、今日ここに立つことができて嬉しいです。


MC:今日は早稲田大学の学生の皆さんにご質問をしてもらおうと思います。今日お越しくださったのは「千畝ブリッジングプロジェクト」に参加している3人の学生さんです。リトアニアにある杉原記念館での日本語ガイドをはじめ、ガイドブックの作成など、杉原千畝の存在を広めるために、国内外で多岐にわたって活動していらっしゃいます。それでは早速、3人から登壇者の皆さんへの質問をお願いします。


高井立星さん:
まずは唐沢さんに質問なんですが、今回、杉原千畝さんを演じるにあたり、どのような意気込みがありましたか?

唐沢さん:
実在の人物を演じるのは初めてですし、これだけの功績を残した方なので、非常に緊張しましたね。ご遺族の方はもちろん、早稲田の学生さん、あらゆる方々に恥ずかしくないように演じようと思いました。

小林桃子さん:
小雪さんに質問です。杉原さんを一番そばで支えた妻として、演技でこだわって表現したことはありますか?

小雪さん:
難しい質問ですね...。実は杉原さんのプライベートな部分は、あまり明かされていないんですが、奥様の幸子さんが書かれた著書がいくつかあるので、それを読んでヒントにする部分はありました。そこから感じたのは、家族の絆がとても深かったということですね。それと幸子さんがとても明るく前向きな性格で、各国に赴任するたびに、その国の言語を覚えたり、社交界に出席していたようです。ですから妻として、そして母親として家庭の空気を明るくするようなイメージを持って、演じたつもりです。

MC:作品のなかでも、そういうシーンが描かれていますよね。

小雪さん:
そうですね。杉原さんが帰宅してホッとできるような、そういう空気感や人間像が出せたらいいなと思いながら演じました。

高井さん:
監督さんに質問です。これまでも杉原千畝さんを描いた作品はあったと思うんですが、この作品のように杉原さん以外にもスポットをあてた作品は珍しく感じます。どのようなお考えがあったのでしょうか?

グラック監督:
難しい質問ですね。でも、やっぱり杉原さん本人が、周りの声に耳を傾けていたり、実際に難民の姿を見たりしたからこそ、最終的にはヴィザを書く判断をしているわけです。つまり誰もが一人では生きていけないということですね。タイトルは一人の男の名前ですけれど、杉原さん一人で成しえたことではないし、周りの人たちに支えられた部分もたくさんあると思います。

福本大希さん:
「千畝ブリッジングプロジェクト」で幹事長をしております。皆さん全員に質問させてもらいたいと思います。私は小学生の頃に杉原千畝を知り、とても尊敬しておりまして、その影響で早稲田大学に入りました。皆さんにとって、人生に影響を与えた尊敬する人物はいらっしゃいますか?

小雪さん:
すごい志をもって早稲田に入学されたんですね。私の場合は、一人の人が人生に影響を及ぼすというよりは、今までの出会いすべてに意味があって、それに導かれて、今ここにいるような気がします。なので特定の人は挙げにくいですね。強いて言えば、育った環境を作ってくれた両親ですね。

MC:唐沢さんはいかがでしょうか?

唐沢さん:
僕は間違いなくブルース・リーですね。皆さん"アチョー"のイメージしかないかもしれませんが、彼は"Be water."、つまり「水になれ」というとても哲学的な思想を持っていた人です。水はカップに入れるとカップの形に、花瓶に入れると花瓶の形に、という具合にどんな形にもなりますよね。子どもの頃はよく理解できなかったんですけれど、俳優になると分かるんですよ。もらった役に対し、自分が水になったつもりでザバッと入り込めば、役になりきれるんだなと...。ね(会場笑)? なんで笑うんですか? 結構いいことを言っているつもりなんですけれど...(笑)。

福本さん:
ありがとうございます。役者さんらしいお答えです(会場笑)。

唐沢さん:
きっと、僕はイジりやすいんだろうな(苦笑)。これからもよろしくね。

MC:監督は今の質問、いかがですか?

グラック監督:
小雪さんと一緒で、一人を挙げるのは難しいですね。高校受験の時に面接で聞かれた時は、トルーマン大統領って答えたのを覚えていますが、今は小雪さんと同じように思います。

福本さん:
実はどうしても聞きたいことあります。私は最近、異性にモテなくて困っております(会場笑)。カッコいい唐沢さんとお美しい小雪さんに、モテる秘訣を教えてもらえればと思います...。

唐沢さん:
今までの真面目な話は、何だったんだよ(会場笑)! そんなことないでしょ、モテるでしょ?

福本さん:
全然そんなことないんです...。

グラック監督:
僕には聞かなくていいの?

福本さん:
あっ、ぜひ監督もお願いします。

唐沢さん:
でもね、自分もそうでしたけれどね、好きな子にいっぱい告白して、いっぱいフラれて傷ついたことは、今では「良かったな」と思いますよ。いつもうまくはいかないけれど、そういう経験や悲しい気持ちがないと絶対にダメだしね。だから怖がらずに、好きだと思ったら好きですって伝える。それでいいと思いますよ。ダメなら、スパッとすぐ次の人に行けば...(会場笑)。

MC:今までで一番ひどいフラれ方って覚えていますか?

唐沢さん:
ひどいフラれ方? 結構ありますし、今でもそんなにモテないです。例えば福山君(福山雅治さん)みたいに、普通に立っているだけでモテる人と、僕みたいに何かやらないとお金にならない人がいるの。不公平だけど、世の中ってそうなっているの! 分かる、君? (小雪さんに)女性の目から見てどう?

小雪さん:
そうですね...。でも、好きな人に好かれないと意味がないでしょ? 誰にでも好かれたいわけじゃないですよね。

福本さん:
おっしゃる通りです。

小雪さん:
好きな人に好かれるのと、誰からも好かれるって違うんじゃないですか?

唐沢さん:
誠実でいれば、いずれ伝わりますよ。真面目にね。

小雪さん:
自分らしく生きることですよ。

グラック監督:
モテたいと思うのをやめたほうがいいですよ。やめたら、モテ始めますよ。

福本さん:
はい、無心で生きていきたいと思います。

MC:それでは最後に、唐沢さんからご挨拶をお願いいたします。

唐沢さん:
今日はこんなにたくさんの皆さんに集まってもらい、誠にありがとうございます。こうして杉原さんが学んだ早稲田で上映ができて、杉原さんも喜んでいると思っております。ぜひこの映画がヒットするように、我々も心から祈っております。皆さん、どうぞ劇場でご覧ください。今日は本当にありがとうございました!

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