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大ヒット御礼! 佐藤監督×森プロデューサー 撮影秘話を明かす!!

2015年01月28日

「映画 ST赤と白の捜査ファイル」ティーチイン舞台挨拶

<佐藤東弥監督、森雅弘プロデューサー>

1月10日に公開され、小学生から大人まで幅広く支持を集めている「映画 ST赤と白の捜査ファイル」が、観客動員数60万人を突破いたしました。

この大ヒットに感謝の気持ちを込めて、1月28日、東京・六本木のTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて、佐藤東弥監督、森雅弘プロデューサーが、観客の皆さんからの質問に答えるティーチイン舞台挨拶を実施。いまだからこそ明かせる裏話や、各キャラクター誕生の秘密、さらには続編への想いなどを熱く語りました。その模様をレポートいたします。

佐藤東弥監督

本日は、寒い中「映画 ST赤と白の捜査ファイル」を観に来てくださって、誠にありがとうございます。短い時間ですが、よろしくお願いします。
森雅弘プロデューサー

こんなにたくさんの方に来てもらって、本当に嬉しいです。よろしくお願いします。


MC:本日で観客動員数60万人突破ということで、おめでとうございます! 大ヒット御礼ということで、先日から名古屋、大阪、兵庫、福岡と回られて、全国の「ST」ファンと触れ合われましたが、いかがでしたか?

佐藤監督:
名古屋、大阪、福岡と行ってきたのですが、各地で温かく迎えてもらって、本当にありがたいなと感じました。なかなか直接「映画 ST」を観に来てくださる方とお話しする機会もなかったので、いろいろな意見を伺ってとても楽しかったです。あとは、各地でいろいろとおいしいものをいただいて、お腹いっぱいになっちゃいました(笑)。

森プロデューサー:
単発ドラマを放送したのがもうちょうど2年ぐらい前になりますけれど、僕は連続ドラマにしたかったんです。でも連続ドラマにできるという確信もありませんでした。僕は映画が初めてなんですが、こうして(「ST」が)映画になって皆さんに直接劇場で観てもらえるとは、連続ドラマをやっている時も、夢にも思わずやってきました。夢が叶って良かったなと思いました。

MC:森さんが着ているのは、初日にキャストも着ていた大ヒット御礼の法被ですので、温かい目で見てあげてください(会場笑)。

森プロデューサー:
六本木の駅から歩いてくる時、大変でした(笑)。

MC:では、早速、質問してもらいたいと思います。質問してもらった方には、マスコミ用プレスシートと、ガッキーくんの消しゴムをプレゼントいたします。

Aさん:
連続ドラマよりも黒崎や百合根のギャップを出していたように思うのですが、もっとギャップを出したかったなと思っていることや、俳優陣の方々にこんなギャップを感じたということがあれば教えてください。

佐藤監督:
黒崎は、最初の単発ドラマではやんちゃなところがあったんですが、連続ドラマではそれを意識的に封印して、映画でまた復活させました。本当のところを言うと、もっとそこを観たかったなと思います。
窪田くん自身は、セリフのない役と聞いてきたけれど、実際には結構セリフがあって「話が違うじゃないか」と言っていました(笑)。
岡田くんが演じた百合根というキャラクターは成長しているんですね。その成長に合わせて芝居もだんだん変わっていく...映画の百合根は自由な感じで好きです。


森プロデューサー:
みんな単発ドラマをやって、連続ドラマをやって、藤原くんだったら赤城左門、岡田くんだったら百合根友久と馴染みが深くなってきたと思うんですよ。自分の役に自信を持った上で、映画ではそれぞれがやり残したことをやったのではないかなと思います。そういうところがちょっと違ったところだと思います。

Bさん:
原作では、青山さんは男性で、黒崎さんはマッチョな男性として描かれています。ドラマ化するにあたって、青山さんを女性に、黒崎さんをイメージよりも細い男性にキャスティングした狙いは何だったのでしょうか?

佐藤監督:
「ST」というドラマは最初に藤原くんがいて、次に岡田くんがいて、その次に、原作で一番の美青年という青山を誰にするか、結構悩みました。そこで「思い切って女性にしたら面白いんじゃないか」と、僕と森プロデューサーと(脚本家の)渡辺で思いついちゃった感じですね。たまたま志田未来さんとは一緒に連続ドラマをやったことがありまして、「たとえば、これを志田ちゃんがやったら面白いよね」と、無責任な会話をしていて決まりました。そういう意味では、「ST」は「これ、ちょっと掟破りなんだけれど、やったら面白いよね」ということを大事にしてきました。そういうことを積み重ねてできた感じです。
あと、黒崎に関しては、たしかにマッチョという考え方もあると思うんですが、黒崎が登場した時に意外性がある人がやった方が面白いんじゃないかと思って考えました。窪田くんに頼むと決めた時点で、「黒崎はそんなに強くなくてもいいじゃないか」という話もあったんです。けれど彼が最後に出てきて最後にもっていっちゃうというのがパターンになったら面白いよねということで、これも「面白いんじゃないか」という話が育っていった感じです。


MC:原作者の今野敏先生からは、原作と設定が違うことについて何かお話はあったのでしょうか?

森プロデューサー:
今野さんの原作は10年ぐらい前からずっと書き続けられているものなんですが、実写化に取り組むのがものすごく難しかったんです。ぶっとんだ設定の中で、シリアスな人間関係が展開するので、真正面から取り組んでも負けるなと思ったんです。だから、僕らなりの「ST」をやろうということになりました。今野さんの原作の根っこの部分にすごく共感するところがあったので、幹は変えずに、登場するキャラクターのディテールは僕らの世界でやらせてもらおうということで作りました。そしてものすごくドキドキしながら今野さんのところに持って行き、今野さんには「面白いじゃない」と言ってもらえました。そして、懐深く受け入れてもらえたがゆえに、原作の「ST」の楽しみもあるだろうし、僕らの「ST」の楽しみもあるだろうし、世界が広がって今野先生には感謝しています。

Cさん:
「ST」メンバー5人のどの能力が欲しいですか?

佐藤監督:
黒崎ですかね、やっぱりね(笑)。最後に出てきておいしいところを全部持っていってしまう、あの格闘能力があれば...。あの立ち位置をもらえるなら、黒崎がいいな(笑)。

森プロデューサー:
そうですよね(笑)。普通はそうなんですけれど...山吹さんの特殊能力って何でしたっけ?

佐藤監督:
山吹さんの特殊能力は寝ないとか、実は最強とかですね。

森プロデューサー:
じゃあ山吹ですね(笑)。黒崎より強いですからね。最後の最後に、黒崎に「師匠」と言ってもらえるのはたまらないですよね(笑)。

Dさん:
掛け合いが大変面白いと思って拝見させてもらいました。脚本を現場でさらに膨らませているのでしょうか?

佐藤監督:
あまり脚本にないことを言う人たちじゃないんですよね。だから、そういう意味では非常に脚本通りなんです。現場の状況に応じてお芝居で膨らませるのは俳優さんの力なので、予想外に面白くなったところはあります。映画でいうと、藤原くんが「31歳だって」と言うところが4回ぐらい出てくるんですけれど、全部ちょっとずつニュアンスが違ったりして、そこは生身の俳優さんの力だなと思います。

森プロデューサー:
脚本を書いてくれた渡辺雄介さんが藤原竜也さんのことが大好きだったということもあって、単発ドラマの時からすごく思い入れを込めて書いてくれていました。それで、この二人だったらこんなセリフを書いたら面白いだろうということを意識してやってくれました。
もう一つ、単発ドラマ、連続ドラマと時間をかけてやっていく中で、キャスト、スタッフのコンビネーションが良くなっていって、映画はその完成形になっているということですね。撮影の裏側では、キャストの皆さんが仲良く、会話を持ってやっていたということも大きいと思います。台本を基に、みんなが掛け合いを面白くしようと動いていました。


Eさん:
パンフレットやオフィシャルブックの中で、お二人が「百合根キャップが数年後に戻ってくるんじゃないか」というお話をされていましたが、続編のご予定はないのでしょうか?

佐藤監督:
ものすごくやりたいです。ですが、いまのところ決定はしていないです。でも、内々に「こういうことをやりたいよね」という話はしています。やっぱり新キャップがどうなるのかは見てみたいですよね(笑)。特に、森プロデューサーは池田管理官が好きなので、池田管理官が新キャップになった「ST」を観てみたいと(笑)。意外とうまくやっていきそうですよね。

森プロデューサー:
百合根が「僕よりうまくできるはずがないんだ!」と思って覗いてみたら、すごく和気あいあいとやっていて衝撃を受けるという(笑)。それをやってみたいですね。そんな妄想はいつも考えていますし、話し合っています。あとは皆さんのご協力あってこそだと思いますので、ぜひよろしくお願いします。

Fさん:
映画と、連続ドラマや単発ドラマとでは、製作上の違いはあったのでしょうか? 映画で大変だったことがあれば教えてください。

佐藤監督:
演出方法や撮り方の違いなどはありますが、連続ドラマから続けて現場に入ったので、一番大事なキャラクター作りの面においては境界線なく入れたのでかなり楽でした。スタッフも連続ドラマの延長線上でやっていたものですから、映画っぽく見せるために各パートが工夫してくれたということがありました。映画作りはキャラクターを作るまでが大変なんですけれど、今回は非常に楽しかったです。苦労はありませんでした。

森プロデューサー:
「映画をやるぞ。やりたいぞ」ということはずっと言い続けていましたが、決まらないまま連続ドラマを始めてしまい...。



佐藤監督:
えっ! そんなに行き当たりばったりだったんですか!

森プロデューサー:
でしたね(笑)。決心だけは強かったですけれど...。

佐藤監督:
普通は連続ドラマがヒットしてから、映画化しましょうということになるんですけれど、今回は1話の視聴率が出る前に「映画化していいよ」と東宝さんに決めてもらいました。それがなければ映画化はできなかったんです。そういう意味では、今回たくさんの方に助けてもらって、感謝しています。もちろん皆さんの応援あったからこそなんですが。あと、一番大変だったのは、藤原くんがドアを壊したということですね(会場笑)。

森プロデューサー:
あれは大変でしたね(笑)。役者魂を見たと同時に、「うわ、役者魂が請求書の形で来ちゃったよ...」というね(会場笑)。

MC:冒頭のシーンですね。

森プロデューサー:
そうですね。ご存知の方も多いかもしれませんが、監督が1回「OK」と言ったんですが、藤原さんが「いや、もっとぶつかれると思うので、もう一回やらせてくれ」と熱いところを見せ、ご覧の通りの信じられないぐらい見事なぶつかり方を披露されたというところなんですけれども...。あとからスタッフが「ドア、壊れました」と持ってきました(笑)。

Fさん:
ガッキーくんの活躍も続編で楽しみにしております。

MC:ガッキーくんも原作にはないキャラクターですが、どうやって作られたのでしょうか?

佐藤監督:
赤城というのは、閉じこもって、他者とコミュニケーションを取るのが得意ではない男という設定ですよね。そういう男が表に出てくる時には、武装する鎧が必要だろうと思いました。そこで、赤城にとっての鎧とは何だろうかと考え、生み出されたキャラクターがガッキーくんです。ガッキーという名前は、赤城をもじってガッキーとしたんですけれども、赤城自身はそのように指摘されるのが非常に恥ずかしいものですから、自分自身では"超科学的解釈による2.5次元的人体筋肉模型"、略してガッキーくんだと言っております。ですがそもそもは自分の分身として名前を付けたという設定です(笑)。

Gさん:
最後にキャップに渡した、ちびガッキーくんは赤城がずっと持っていたものだと思うのですが、ドラマの時に菊川さんが辞める時にもあげていた気がするんです。そのガッキーくんというのは...。

佐藤監督:
あれは返してもらいました(会場笑)。そして、(今回も)最終的に赤城が回収しています。「返してくれ」と言って(笑)。その辺はかなり議論しました。

森プロデューサー:
そうですね(笑)。

Hさん:
今回の映画で本部が臨海署にあったと思うのですが、それは今野先生の作品の安積班長がいるところでもあるので、クロスオーバーしているのかなと思ったのですが、その辺はどうなのでしょうか?

佐藤監督:
うーん、すみません! そうですね! つまらない答えですみません! そこは今初めて気が付きました。考えてなかったです!

森プロデューサー:
でも、僕らが気が付いていない時に、助監督や演出助手の皆さん、美術部の皆さんが実は趣向を凝らして作っているものがたくさんあるんですよね。だから、それは美術さんが今野さんの作品を読んでいてそうしたんだろうなと思います。スタッフみんなで作っているものなんだなと、そういう時に思います。

佐藤監督:
ツイッターのハンドルネームとかもね。あとから発見があります。

Iさん:
映画を作っている中で、一番好きだったセリフは何ですか?

佐藤監督:
映画では、赤城の「気持ち悪い」。このセリフを最後にどう言わせるかというのをすごく考えました。観てもらった方には分かると思うのですが、「気持ち悪い」というのは真逆の意味じゃないですか。その真逆の意味なんだということを、一切映画の中では説明せずに、でも伝わるように赤城に言わせるにはどうしたらいいのかということを、連続ドラマの時から考えて作っていきました。なので、そう理解してもらえると嬉しいなと思います。一番苦労したし、大好きなセリフです。

森プロデューサー:
好きなセリフだらけで、監督も言った「31歳だって」も好きだし、「キャップがハンディキャップ」も好きですけれど、印象に残っているのは「このままじゃ全裸になるけれど」ですかね(会場笑)。

Jさん:
ドラマの話になってしまいますが、5人で結成された時に、5人とも異議を唱えましたが、もともと知り合いで共に意義を唱えたのか、バラバラでそれぞれの見解から意義を唱えたのかが気になっているのですが、その辺りを聞かせてもらえますか?

佐藤監督:
一応、バラバラというつもりです。バラバラに同じ意見を持ったということが、お互いを認め合ったきっかけになっています。まったく知らなかったということはないと思いますが、一応、それが5人の出会いであったということで作っています。

森プロデューサー:
その話はしましたね。まさしくそういう議論をしまして、彼らはお互いを知らないけれども、それぞれの科学的見地から意義を唱えたということです。

佐藤監督:
自分と同じぐらいの天才だから認めたということですね。

■最後に、佐藤監督、森プロデューサーからメッセージが送られました!

森プロデューサー:
非常に短い時間ですみません。全員の質問に答えたいぐらいなんですけれども、答える時間もなく本当にすみません。たぶん2回、3回とご覧になっている方もいると思います。ちなみに2回以上ご覧になっている方はどのぐらいいます? わー、本当にありがとうございます! こうして何度も観てもらって、ありがとうございます。もちろん、今日初めて観てもらった方も、「ST」というこの作品が面白かったら家族の方、ご友人の方に薦めてもらって、我々にこの続きを作らせてください! 選挙みたいになってしまいますけれども...(笑)。それには皆さんの力が必要です。よろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。

佐藤監督:
短い時間でしたが、このように皆さんと直接お会いしてお話しできるというチャンス、とても嬉しいし幸せでした。本当にありがとうございました。森も言いましたが、スタッフ、キャスト、また「ST」の続きを観たいなと本当に思っています。変わらずに応援をしてもらえると、そのチャンスもあるのかなと思いますので、今後もよろしくお願いします。本当に選挙みたいですね(笑)。

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