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映画「バンクーバーの朝日」を高円宮妃殿下がご高覧

2014年12月16日

「バンクーバーの朝日」高円宮妃殿下ご臨席試写会

<左から、妻夫木聡さん、石井裕也監督>

戦前のカナダ・バンクーバーに実在した野球チーム"バンクーバー朝日"の活躍を通し、日系移民たちの姿を描いた「バンクーバーの朝日」。12月16日、本作を高円宮妃殿下が、主演の妻夫木聡さん、亀梨和也さん、石井裕也監督と一緒に作品をご高覧になりました。

スポーツへの造詣が深く、日加協会の名誉総裁を務められるなどカナダとの親交も厚い高円宮妃殿下。作品内で当時の野球やバンクーバーの街並みを再現されたことに深く感心されると共に、日系移民の歴史やその背景などをご説明されるなど、妻夫木さんたちとご懇談されました。そのご様子が語られた囲み取材の模様をレポートいたします。

【囲み取材(挨拶順)】

Q:試写会をご覧になった後に、妃殿下とどういったお話をされたのでしょうか?

妻夫木聡さん(レジー笠原役):
スポーツにすごくお詳しい方なので、作品が野球とカナダ・バンクーバーに焦点を当てて描かれていたことを喜んでいらっしゃいました。

亀梨和也さん(ロイ永西役):
「カナダの移民の方にスポットを当てた映画は多くないので、そこにスポットを当ててくださったのはすごく良いことだと思います」とおっしゃってくださいました。

石井裕也監督:
オープンセットのことを褒めてくださいました。カナダにもお詳しい方なので、カナダの情景、特に冬のシトシト降る雨が続くバンクーバーの景色に感心されていました。

Q:上映終了直後に妃殿下が何かおっしゃっていましたが、なんとおっしゃっていたのですか?

亀梨さん:
あれは野球道具のことですね。当時のスタイルであったり、ボールのホールドであったり、ボールに雨が含まれて少し重くなるところまでしっかり観てくださっていました。「あれは撮影でもプレイするのが大変だったんじゃないですか?」とおっしゃっていました。

妻夫木さん:
特に亀梨くんはピッチャーの役だったので、「すごく投げづらかったんじゃないですか?」ということをおっしゃってくださいました。

Q:ご鑑賞中はどんなご様子でしたか?

妻夫木さん:
隣でどういう反応をされるのかな、と気になっていたんですけれども、いっぱい笑ってくださって感激しました。涙を流してくださるよりも、笑ってくださったことの方が感動しました。本当に嬉しかったです。

Q:他にも印象に残っていることはありますか?

妻夫木さん:
移民のことに本当にお詳しいので、バンクーバーだけでなく、南米のことなども話してくださいました。「最初から妃殿下に取材させてもらった方が早かったんじゃないですか」とみんなで言って笑っていました。

亀梨さん:
細かい描写もしっかり観てくださって、お話してくださいました。

妻夫木さん:
一番驚いていらっしゃったのは、「僕たちは栃木の足利で撮って、実際にバンクーバーには行っていないんです」ということを上映が始まる前に少しお話させてもらったんですけれど、「CGとセットの境が分からなかった」とおっしゃってくださいました。「あの山は栃木の山なの?」と。それはCGで足したものだったんですが。必死で後ろに電柱がないか探されたそうです(笑)。「(足利で撮ったことが)本当に分からないぐらい素晴らしい絵だった」とおっしゃってくださって、嬉しかったです。

Q:妃殿下に観てもらったご感想をお聞かせいくださいますか?

亀梨さん:
僕自身も今日で観るのが3回目で、やっと客観的に観ることができました。そんな中でご一緒させてもらって、実際にあった歴史の話を日本人として同じ空間で映画を通じて学ぶことができてすごく幸せだったなと感謝しています。

妻夫木さん:
僕自身も歴史のことはまだまだ分からないんですが、今回、妃殿下と一緒に観させてもらって、(歴史を)知ることは特に大事なことなんだなと再確認させてもらいました。妃殿下から「こういう機会を作ってくださってありがとう」と感謝されてすごく感激しました。そうやって一つ一つ知ることによって一歩を踏み出すということも大事なんだなというのが、今回再確認できたことでした。

石井監督:
僕も隣で観ていたんですけれども、たくさん笑ってくださったので、映画を楽しんでくださっているのかなと思って嬉しかったです。

Q:妃殿下から伺った移民の話で「なるほど」と思ったことがあったら教えてください。

妻夫木さん:
なぜ日本からカナダへ行ったのか、そして移民自体がどうなっていったのか、カナダにどのぐらい移民の人たちがいるのかというお話を伺いました。一番印象深かったのは、僕たちがバンクーバーを訪れた体験をお話した時妃殿下がおっしゃったことです。僕たちがバンクーバーに行った時に、カナダの人たちが本当に手を叩いてみんなで笑ってくれたり喜んでくれたり、"バンクーバー朝日"自体をすごく応援してくれて感激したということをお話させてもらいました。その時に「カナダの人たちはすごくフェアな心を持っているのだと思う。だからこそ、移民自体への受け入れ体制もあるし、これからどんどん大きくなる国なんじゃないかしら」ということをおっしゃっていたのが、僕自身にとっては一番印象深かったです。

Q:妃殿下が一番笑っていらっしゃったのはどんなシーンですか?

亀梨さん:
監督が映画の中で撮っている四季の流れにすごく入り込んでくださっているなという印象でした。

妻夫木さん:
あそこは結構笑っていらっしゃったよね。佐藤浩市さんが僕にプレゼントするためにグローブを買いに行くんですけれど、彼は英語ができないんです。それで店員さんに「お前は英語ができるのか?」と聞かれるんですけれど、分からないので適当に「うんうん」と頷くんですよね。そこですごく笑っていらっしゃいました(笑)。

亀梨さん:
たしかに日本人らしさを描いている部分でリアクションをしてくださっている気がしました。

妻夫木さん:
そうやってごまかす時あるよね(笑)。

亀梨さん:
ちょっと謝っちゃうとか、あまりガンガン前に行かないとか、そういうところに日本人らしさを感じますよね(笑)。

Q:お二人の演技に関しては何かおっしゃっていましたか?

妻夫木さん:
恐れ多くて聞けませんでした。

亀梨さん:
僕は「最近スポーツキャスターをされているイメージがすごく強かったですが、(俳優も)良かったです」というのを一言目におっしゃってくださいました(笑)。

Q:今週末からいよいよ公開ですが、今のお気持ちはいかがですか?

妻夫木さん:
ついに公開するんだなあという高揚感みたいなものが沸いてきましたね。皆さんに観てもらう機会を与えてもらえるのも嬉しいことですけれども、こうして妃殿下にまで観ていただけるとは考えてもいなかったので、ついに始まるんだなあという気持ちでいっぱいです。

亀梨さん:
この映画のお話をもらうまでは、僕もカナダに日系の方たちがいることを知らなかったので、公開と同時にたくさんの日本の方、世界の方々に、こういった歴史があったんだ、こういう方たちがいたんだということを知ってもらえるチャンスができてすごく嬉しく思います。やっぱり映画の公開なので、ワクワクとドキドキが入り混じっていますね。改めて、こういう映画に参加させてもらえたことにすごく喜びを感じます。エンドロールが流れている時に、「両親が観たらどう思うのかな? 喜んでくれるかな」と、ちょっと思いました(笑)。

石井監督:
もう楽しんでもらうだけです。

Q:ご自身が関わった作品を皇室の方に観てもらったということはどう思いますか?

石井監督:
非常に光栄です。実際に隣で観させてもらって、すごく思い出になったというか...(笑)。なかなかないことなので、すごく嬉しいです。

妻夫木さん:
本当に非常に光栄なことですね。こういった機会を与えてもらうのは僕も初めてだったので緊張していたのですが、妃殿下が心から映画を楽しんでくだっている様子を隣で拝見して、すごくホッとしたというのが正直な感想です。妃殿下があれだけ笑ってくださるのであれば、映画もヒットするのは間違いないだろうと、ちょっと確信めいたものを感じました(笑)。

亀梨さん:
本当に光栄なことです。僕もすごく緊張していましたけれど、いろいろなことをお話させてもらいました。日本人でこの歴史を知っている方は少ないと思うので、この映画を通してその事実を知ってもらいたいです。妃殿下も観てくださったので、今の日本のたくさんの方に届いてほしいなと思います。

Q:今日お会いになって妃殿下の印象はいかがでしたか?



亀梨さん:
すごく知識が豊富な方だなと思いました。僕が言うのも何ですが、すごくいろいろなことを知っていらっしゃるなと思いました。

妻夫木さん:
「ボール投げにくかったでしょう」と言われたのが、一番ビックリでしたね(笑)。

亀梨さん:
しっかり観てくださっていて、ボールが濡れれば少し重くなるその数グラムでも、アスリートにとってはすごく変化があるというところも話してくださいましたし...。

妻夫木さん:
バンクーバーの天候のこととかも。バンクーバーの冬はすごく雨が多くて、あちらでは「今はレインクーバーの時期だから」と言うぐらいすごいんですけれども、そういうところが描かれていることにも気づいて話してくださいました。

亀梨さん:
はい。僕らのことも「バンクーバーで撮影したかったでしょう?」と気遣ってくださって、「ちょっとだけ行きたかったです」とお答えしました(笑)。

石井監督:
僕たちが緊張しないようにリラックスさせてくださって、本当に気さくに話しかけてくださったのですごい方だなと思いました。

Q:妃殿下をお出迎えされた時に、亀梨さんに「お久しぶりです」というようなことをおっしゃっていましたが、以前お会いされたのはいつのことですか?

亀梨さん:
10年以上前だと思うんですけれど、僕が帝国劇場で舞台に出た時に観に来てくださってご挨拶させてもらいました。それを覚えてくださっていて、そのようにご挨拶くださいました。

Q:覚えていらして驚きましたか?

亀梨さん:
すごく驚きました。昨日の夜に「もう10年経っているので、もしかしたら覚えていないかも」と思ったりもしたんですよね。僕は当時はまだテレビにも出ていなかったですし、KAT-TUNとしてもデビューしていなかったので、そういった自分でも覚えていてくださって感激しました。