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「トリック」ファン必見のマル秘裏話満載ティーチイン開催!!
サプライズで懐かしのあの人も登場!?

2014年01月09日

「トリック劇場版 ラストステージ」オールナイTRICK

<左から、山内章弘さん、池田鉄洋さん、前原一輝さん、桑田潔さん、木村ひさし監督>

シリーズ開始から14年にわたり続いてきた「トリック」。いよいよシリーズ完結篇となる「トリック劇場版 ラストステージ」が公開されることから、その前夜祭として1月9日から10日にかけて東京・六本木のEXシアター六本木にて「オールナイTRICK」が開催され、矢部謙三3代目部下・秋葉原人役の池田鉄洋さん司会のもと、主演の仲間由紀恵さん、阿部寛さん、堤幸彦監督による舞台挨拶や、矢部謙三初代部下・石原達也役の前原一輝さん、桑田潔プロデューサー、山内章弘プロデューサー、 急遽登壇となった木村ひさし監督 によるティーチインが行われました!

「輝け!『TRICK』エピソードランキング」で、テレビドラマ全17エピソードの中から選ばれたベスト3、「死を呼ぶ駄洒落歌」腸完全版、「六つ墓村」超完全版、「母之泉」腸完全版に加え、最新作「トリック劇場版 ラストステージ」の4作品が一挙上映されたスペシャルイベント。ティーチインではここでしか話せないマル秘トークが展開され、舞台挨拶では仲間さん、阿部さん、堤監督から14年の思い出が語られ、非常に内容の濃い一夜となりました。「トリック」愛に満ち溢れた、一夜限りのイベントの模様をレポートいたします。


■主題歌「月光」を歌う鬼束ちひろさんからメッセージが届けられました!

鬼束ちひろさん(主題歌「月光」)
【オールナイTRICK】にお越しの皆さん、こんばんは鬼束ちひろです。

「TRICK」と「月光」を愛して頂き、誠にありがとうございます。

私にとっての「TRICK」とは、初めてのドラマ出演です。宮古島にある3時間で沈む島で撮影しました。
空き時間に貝殻で「TRICK」と書いたり、色々と楽しかった思い出です。

私の人生は「TRICK」です。
それでは【オールナイTRICK】、寝ないでご覧下さい!
楽しんで!!

【ティーチイン(挨拶順)】

池田鉄洋さん(秋葉原人役)

総合司会、兼、スペシャルサポーターの池鉄です。今日はよろしくお願いします。では、早速皆様に登壇していただきましょう。

桑田潔プロデューサー

今日は長丁場、お越しいただきましてありがとうございます。まだまだ先は長いので、ゆっくり休みつつ聞いていただければと思います。

山内章弘プロデューサー

今日はあまり外ではできないような話もできるので、ツイートの方は控えめにしていただければと思います(会場笑)。

木村ひさし監督

カンバンハ、木村ひさしです(笑)。

前原一輝さん(石原達也役)

ご無沙汰しております。今日は長丁場になりますが、最後までよろしくお願いします。皆さん、グッドラックじゃけえの!


池田さん:歓声があがる前に感動がきちゃいますね。前原さん、お帰りなさい。

■ここで、観客の皆さんからの質問に、桑田プロデューサーたちが直接答えることに!

女性Aさん: 小学生の頃から「トリック」が大好きで、100回ぐらい観ています。この大好きな「トリック」がどのように作られてきたのか、「トリック」の濃いキャラクターがどのように作られたのか聞きたいです。

池田さん: 立ち上げの段階では、(桑田プロデューサーと山内プロデューサーの)お二人と堤監督で進めていたんですか?

桑田プロデューサー:
そうですね。あと、プロデューサーでもあり、脚本をメインで務められている蒔田さんも一緒ですね。この作品は2000年の7月に始まりました。企画が始まったのは1998年末ぐらいです。

池田さん: それは普通のドラマでもそれぐらい前から準備を行うものですか?

桑田プロデューサー:
本当はもうちょっと早い時期に放送がスタートする予定でした。

池田さん: ということは、早い段階で企画ができあがったということですね。

桑田プロデューサー:
そうです。もともと、今放送している金曜ナイトドラマの枠はまだありませんで、月曜の20時に月曜ドラマインという枠があったんです。「イグアナの娘」とか「南くんの恋人」とか放送していました。

池田さん: いわゆるゴールデンタイムのドラマですね。

桑田プロデューサー:
そうですね。そこに向けて企画をやりましょうよというお話を山内さん、蒔田さんとしていまして、最初はもっと違う企画の予定でした。ある日、テレビ朝日の都合でその枠がなくなってしまうことになったんです(笑)。それで代わりに金曜23時でということになりました。23時台のドラマというのは深夜でもゴールデンタイムでもない、非常に微妙な時間帯です。僕らには視聴率という通信簿がありますが、ゴールデンタイムほど視聴率のハードルが高くないので、『面白いけどゴールデンタイムでやるにはちょっと間口が狭いかな!』というような、『今までできないでいた企画を思い切ってやりましょうよ!』というところから始まりました。

池田さん: 冒険できたということですね。

山内プロデューサー:
今でこそもう23時台のドラマってゴールデンと同じぐらいのポジションですが、まだ2000年当時は深夜ドラマという捉えられ方をしていたんじゃないかなと思います。今は深夜ドラマというと、もっと遅い時間だと思われますが...。

桑田プロデューサー:
僕らも企画の方向については迷いがありました。そんな時に堤監督に入っていただけることになりました。脚本の蒔田さんが「金田一少年の事件簿」や「ケイゾク」で堤さんとお仕事をしていたご縁があったからですが、お声掛けして入っていただいたところ堤さんの方から「せっかく23時でやるのだから隙間産業でいきましょうよ。今やっているドラマとは違うものを作りましょうよ」という話があり、それから今のような方向性になっていきました。

池田さん: 企画当初は、これだけ濃いキャラクターになるとは思っていなかったですか?

桑田プロデューサー:
全然思っていなかったです。

池田さん: ストーリーはわりとシリアスな感じでした。

桑田プロデューサー:
そうですね。

池田さん: そういうものを3名は考えていて、堤監督の提案で変わっていきましたね?

桑田プロデューサー:
具体的なことは、阿部さんと仲間さんの2人をキャスティングできたから動き始めていったという感じです。

池田さん: その辺の経緯は木村監督の方がご存知かもしれませんね。現場で濃くなっていった経緯はご覧になっていましたか?

木村監督:
見てましたけど...見ていただけですね(会場笑)。

池田さん: 現場で決まっていったのか、それとも以前から確信犯的に濃くしていこうという話があったのか...。

木村監督:
貧乳とか巨根とかは、台本にもう書いてありました。

池田さん: 桑田さんはわりとそういうのは反対しがちなイメージですが。

桑田プロデューサー:
なんで(笑)。

池田さん: 「警部補矢部謙三」の現場で、「過激なギャグは抑え目に」と仰っていたので...(笑)。

桑田プロデューサー:
それはギャグの方向性の問題だから(笑)。貧乳と巨根に関しては、ちょっと真面目な話になりますけど、「トリック」はだいぶ現実とずれたお話なので、そこに登場する人物もなかなかその辺にはいないような人がいいだろうなということでキャストを探していました。その辺にはいない美男美女ということで行きついたのが阿部さんと仲間さんのお2人で、ただ完璧すぎるので「何か弱点をつけた方がいいんじゃないの?」と堤さんの方からお話がありました。

池田さん: それで、木村監督は「母之泉」から監督に加わったと。

山内プロデューサー:
立ち上げの時からずっとです。

池田さん: ますます濃くした張本人という噂もありますが...。

木村監督:
「母之泉」のビッグマザーは人間としてはちょっと真面目な感じの人じゃないですか。一番崩したのはミラクル三井だと思います(会場笑)。あれを見て、「これはヤバいな。俺も何かやらなきゃ」と思ったんですよ。

山内プロデューサー:
それで作ったのが「千里眼の男」ですね。

桑田プロデューサー:
あれが「トリック」の監督としては初デビューですね。

木村監督:
ありがとうございます。

池田さん: あとスリット美香子ですとか、「サイ・トレイラー」ですね。石原さんをここまで濃くしたのは、堤監督ですよ。

前原さん:
台本をいただいた時は、普通に「矢部さん」と言っていたんですよ。それがいつの間にか「兄ぃ」になっていたんです(笑)。そして、なぜ上司がヅラなのか、なぜ私が金髪なのか、なぜキャデラックに乗っているのか、台本のどこにも書いてない訳です(会場笑)。

池田さん: 金髪ですが、もともとはパンチパーマにしてほしかったんですよね?

前原さん:
そうです。パンチパーマという話は、マネージャーを通して遠回しに断らせていただきました(笑)。

池田さん: 他の仕事ができなくなるからですか?

前原さん:
プライベートがつらくなるからです(会場笑)。

池田さん:
生瀬さんは他の役で髪型が...。

前原さん:
丸坊主にされていたんですよね。

池田さん: それでカツラでいこうかという話になったんです。私がオレンジの靴を履いているのは、たまたま衣装合わせの時に履いていった靴がオレンジだから。

前原さん:
全部そんな感じですよ(笑)。

池田さん: その時「電車男」が流行っていたので、電脳系がいいだろうということで、オタク刑事になったんですけれども、若干監督はもう飽きているみたいで...。

桑田プロデューサー:
だんだん元ネタを忘れ初めていますね(笑)。

池田さん: 「萌え~!」と言ったら、「なんだそれ」という顔をされました(会場笑)。

女性Bさん: 山田奈緒子と上田次郎が惹かれあっているように見えるのですが、私には山田が上田のここを好きになったというポイントがあるのですが、上田は山田をいつ好きになったのでしょうか?

池田さん: 恋心を抱いているのかも曖昧なんですが、どうでしょうか。

山内プロデューサー:
どこでしょうね(笑)。どこだと思います?

池田さん: 質問をされたのに、質問で返す(笑)。

桑田プロデューサー:
分からないから質問をしているのに、ひどいな(笑)。

女性Bさん: 山田は、上田がいざという時に助けてくれたりとか、紳士的でたまに女の人がちょっとドキッとするようなことを言ったりするので、そういうところかなと思います。

前原さん:
「トリック」にはそういう見方があったんですね。

女性Bさん: それはなんとなくなんですけれど、上田はどこだったのか分からないので、もしあったら教えてほしいなと思いました。

池田さん: 「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」の時に、火の輪の中でそういう気持ちがはっきりした瞬間はあったんですが...。

桑田プロデューサー:
言いかけたというところですね。

池田さん: そういう話は企画の段階からありましたか? のちのち恋に落ちるという設定はなかった?

山内プロデューサー:
ないですね。

池田さん: 途中の段階で、そろそろ...という話も?

山内プロデューサー:
ないですね。

池田さん: 木村監督は、堤監督とそういう話をしたことは?

木村監督:
ないです。そういう話をしたことがないというのではなくて、そうなることがないということです。それは堤さんも共通認識としてないと思っているということです。

池田さん: 2人は恋なんかしていない?

木村監督:
え? それは観ている人が考えることですよ(笑)。

池田さん: その通りなんですけれど(笑)。

桑田プロデューサー:
2人の関係性というのは、僕もまた「母之泉」を見て驚いたんですが、驚くほど今と変わっていないですよ。これだけ期間的に長く続けさせていただけたというのは、2人の関係が変わらなかったということが、すごく大きいんじゃないかなと思っています。少なくとも言いかけたりすることはあっても、全然違うことを言っていたりとか、お互いに言葉としてそういうことを言い合うことはないというのが、一応この話し中ではそういうことになっています。ただ、お互いにシンパシーというのはあると思うんです。奈緒子だって毎回こんな甘い言葉にそそのかされて、死ぬか生きるかという目に遭わされている訳だから、本当は行かなければいい訳ですけれども、それでも行く。それは一応、お金のためとかそういうことになっていますが、それはなにがしか心が通じているというシンパシーがあるんだろうと思います。それは上田にしてもそうです。でも、それを決して言葉では表現しない。我々の側では、それを共通認識としてやっているということです。だから、好きになった瞬間というのは、我々の側では作っていないんです。でも、言いたいことはすごく分かります。お互いに通じ合っていると思っていただけている、そういう見方をしていただけているというのは、すごく嬉しいです。

池田さん: 恋愛の先輩である前原さんにもお聞きしたいですが...。

前原さん:
恋愛の先輩って、どういうフリ(笑)? まあ、恋っていいですよね(会場笑)。愛するっていいですよね。

池田さん: 石原の矢部さんに対する愛情というのは?

前原さん:
半端ないですね!

池田さん: あれはボーイズラブ的な愛ではないんですか?

前原さん:
うーん、矢部謙三の裏側があるとしたら、そういう動きがあったかもしれないですが、そこは皆さんのご想像にお任せということで...(笑)。みんなも兄ぃのことが大好きだと思いますが、僕はプライベートでも兄ぃと慕ってましたので、その関係がテレビの画面上でも伝わっていたらいいなと思っていました。

池田さん: この世界に、帰ってきて欲しいです。

前原さん:
おっし、次行ってみよう(笑)!

男性Cさん: 「トリック」にはいろいろな村が登場しますが、撮影する村を選ぶ基準か何かはあるんですか?

木村監督:
「母之泉」はたしか、堤さんが初めに「風の谷」みたいなロケ地で撮影したいと言っていました(会場笑)。あと、これは観ている方に言うべきことではないかもしれないんですが、撮影のスケジュールがきつくて合宿状態で撮らなければならなかったので、スタッフが逃げられないように監禁して撮れる場所はどこだということで(会場笑)。

桑田プロデューサー:
言い方が悪いよ(笑)。合宿できる場所ね。

木村監督:
それでガイドブックで谷を探して、「あ、ここ風車があるじゃん」というところから、「母之泉」は決めました。「宝女子村」の時は、台本上、橋があって、民家が限られて、洞窟があるところ、この3つの条件があったので、そんなところから決めました。

池田さん: 今みたいにネットが発達していればいいでしょうけど...。

木村監督:
とにかく一番重要なのはスタッフが逃げられないこと(会場笑)。なるべく都内には戻らないで、行ったら行ったきりで撮っちゃうんです。だいたい「宝女子村」のようなポイントが3つぐらいあるので、そこをベースに事細かに探して、「ここでしょうか」と。

山内プロデューサー:
だんだんロケハン隊もこなれて嗅覚が働くようになってきて、携帯の電波が届かないところを見つけたら、そこが撮影場所だということになっていましたね(会場笑)。

木村監督:
「助けてくれ」とか電話できない(笑)。

女性Dさん: 私は今日も上映される「死を呼ぶ駄洒落歌」が本当に大好きです。あの手のフリはどうやってつけられたのでしょうか? あと、スリット美香子の回も大好きなんですが、スリスリスリットなどの小ネタはどうやって作られたのか気になっています。

木村監督:
スリスリスリットは、その前に佐野史郎さんで「ゾーン」をやらせていただいた時に、「次の瞬間移動の女もまた何かやるんでしょう?」と桑田さんに言われて、「ああ、何かやらなきゃいけないのかな?」と思って、ひねり出しました(笑)。「裂けてぇ!」と言ったら、蒔田さんから「それはどうですかね」と怒られました(会場笑)。

池田さん: では、現場で決めていった?

木村監督:
なんとなくのイメージはあるんですけど、実際に役者さんにやってもらわないとというところはあるので、パターンは一応考えていって、あとは役者さんの機嫌も伺いつつ、「演じてくれるかな? やってくれなかったらどうしよう」という感じですね。

桑田プロデューサー:
スリット美香子はすごく難しいお話で、空間を切り裂いて移動するというのは、映像で成立していないんじゃないかというのがもともとあったんです。

木村監督:
成立してないですよ(笑)。

桑田プロデューサー:
それを勢いで見せる中で、ああいうものが出てきたんです。高橋ひとみさんがすごく振り切ってやってくださってね。

木村監督:
すっごくいっぱい走ってもらいました(笑)。申し訳ない。

桑田プロデューサー:
あと「死を呼ぶ駄洒落歌」ですよね。あれは堤さんですね。

木村監督:
今いないから言っちゃいますけど、堤さんは動作的に器用な方ではないんです。運動神経がいい方ではないんです(笑)。なので、だいぶ初期の段階から、手をああやっていたと思うんですけど、なんか変だったんですよ(会場笑)。僕もそれを覚えましたけど、なんでそれをやりたいと言ったのかまでは覚えてないです。

池田さん: その現場にいらっしゃったのは前原さんですね。

前原さん:
現場にいましたけど、その場その場でいろいろな小ネタが生まれだすので、いつどこで誰が産み落としたのか分からないんですよね(笑)。

池田さん: リハーサルの時に、2回目ぐらいに思いついて指示することもいっぱいありますし、それをなかったことのようにスルーする時もありますし、思いつきですよね(笑)。

前原さん:
だから、何回も何回も見直してくださっている方はすごくありがたいです。

木村監督:
いえ、計算しているんだと思いますよ(笑)。自分の保身で言いましたけど(笑)。

女性Eさん: 本当に終わっちゃうんですか?

池田さん:
本当に終わっちゃうみたいです。

桑田プロデューサー:
なんとか「矢部謙三」だけでもやりたいんですけどね(笑)。

木村監督:
舞台でやるんでしょう? 最悪、駅前劇場みたいなところで(笑)。

池田さん: 生瀬さんが「舞台化したい」と言っていまして(笑)。

桑田プロデューサー:
ニーズがないよ(笑)。

池田さん: 残念ですが、これで本当に最後です。という訳で、短い時間でしたがありがとうございました。

【舞台挨拶(挨拶順)】

仲間由紀恵さん(山田奈緒子役)

本日は、長い時間、お疲れ様でした。皆様、休憩の度にロビーでぐったりされていたと、スタッフの方から話を聞きました。14年続いてまいりました「トリック」シリーズ、堤監督をはじめ、阿部さんや素晴らしいキャストの皆さんと作ってまいりました。そして14年間皆様が愛してくださったおかげでこんなに長くシリーズを続けることができました。明日から映画が公開となりますが、お疲れだと思いますので、2〜3日お休みいただいて、元気になられた頃にまた劇場に足を運んでくださればと思います(会場笑)。

阿部寛さん(上田次郎役)

おはようございます。こうして拝見していると、皆様が「トリック」をずっと支えてくれたのだなと思います。昨日の夜から長時間の鑑賞でしたので、どこかで寝たと思いますが(会場笑)、それぞれ寝るポイントがあると思います(笑)。たぶん僕なんかよりも「トリック」に詳しい方々だと思います。今日はその方々の顔を見られて幸せです。14年間演じてきましたが、「トリック」は僕の歴史でもあって、素晴らしい作品と出会ったと思います。今回で終わりますが、1月11日から本公開になりますので、何度でも観に来てください。

池田鉄洋さん(秋葉原人役)

昨日の夜からありがとうございます。「どの場面で寝たのかな?」と、さっき話していまして...。

阿部さん:
それは僕が言いました(会場笑)。

堤監督:
その服はペイズリーですか?

池田さん:
ペイズリーです。後ろはこんな感じになっております。裏地もペイズリーです。靴もかわいいんですよ(会場笑)。

仲間さん:
なぜ上下ペイズリーにしたんですか?

池田さん:
セットアップの方が何かと目立つのではないかと思いまして(笑)。今日は生瀬(勝久)さんがいないので残念ですが、昨日は矢部謙三の初代部下役の前原さんがこちらにいらっしゃったんです。今日はお仕事の都合で帰ってしまったんですが...。

堤監督:
話すと面白くないね(笑)。

池田さん:
最後まで完走できた3代目部下です。責任を持って演じられて幸せでした。光栄です。

堤幸彦監督

終わってしまうのが本当に寂しいですよ。皆さんに映画を観ていただいて、僕たちと同じように寂しくなってもらおうという作りになっています。はなからこのような映画の終わり方にしたいなという思いが、プロデューサー、脚本の蒔田さん、皆さんの中にあって、このような切ない映画になりました。いかがでしたか?もし、もう一回観たいとか、誰かに薦めたいとかありましたら、どんどん積極的にお願いできればと思います。1人が10人に連絡すれば、どんどん全国に広がると思います。長きにわたって、ご支持、ご支援、ありがとうございました。今日は徹夜でご苦労様でした。


池田さん: 今日は「母之泉」「六つ墓村」「死を呼ぶ駄洒落歌」を上映しました。

堤監督:
なんでその作品なの?

池田さん: これは「輝け!『TRICK』エピソードランキング」でTVシリーズ全17話の中から投票で選ばれたベスト3です。

堤監督:
全部私の作品ですね。

池田さん:木村監督でもなく、大根監督でもなく、堤監督の作品が3本選ばれました。

堤監督:
本当に光栄なことですが、昔、キャンペーンに行った時に、関西の映画宣伝を担当されている方が「ゾーン」と書いてあるTシャツを着て迎えてくださいました(会場笑)。

仲間さん:
それは木村監督の回ですね(笑)。

堤監督:
そう、「こんなの作りました」と言われても、「俺じゃないんですけど」と(笑)。

阿部さん:
やっぱりそういうのを考えるのは木村さんなんですか?

堤監督:
「スリスリスリットォ!」とかね(笑)。名文句はだいたい木村ひさしです。

池田さん: 陽が出てきたら終わりで、始まりは?

仲間さん:
2〜3時間寝て、7時ぐらいからですね。

堤監督:
夕立がよく来るんですけど、夕立の間は撮影を中断するんですよ。なぜかというとカラオケを歌える部屋があって、みんなでものすごいハイテンションでカラオケをやっていました。

仲間さん:
歌ってましたね(笑)。卓球とかも。

池田さん: あと、生瀬さんが部屋で「トランプやろう」と言っていたとか...。

仲間さん:
...私は知りません(会場笑)。

池田さん:
あれ? 阿部さんは知っていそうですが...。

阿部さん:
仲間さんが「知らない」と言うから知らない(会場笑)。

池田さん: じゃあ、前原さんと2人だったのかな(笑)。では、「六つ墓村」で思い出に残っていることはありますか?

仲間さん:
「六つ墓村」は自分の中で怖い回のイメージがあります。おどろおどろしさがすごくて...。

池田さん: あき竹城さんですね。

仲間さん:
あき竹城さんが本当に怖くて、近くで見ると(会場笑)。あ、あの役柄と歌い方がですよ! 雰囲気を作ってらしたので(笑)。

阿部さん:
あと、和田勉さんもいらっしゃいましたよね。

池田さん: 和田勉さんの存在も不気味なものがありましたね。

堤監督:
全テイク言い方が違うんですよ。

阿部さん:
そういう怖さですか(笑)?

堤監督:
セリフがあるんだけど、「じゃあ、もう一回やってみましょう」と言うと、全然違う言い方をするんです。かなり怖かったですね。

阿部さん:
セリフも覚えれなくて大変でした(笑)。

仲間さん:
お酒の臭いがずっとしていたという記憶が(会場笑)。「飲んでるんだ!」と思いました(笑)。でも、楽しそうに演じていましたね。

池田さん: その辺から狂気が出てきたんですね。

堤監督:
そうですね。「トリック」の一つの形の原型です。みんな同じように見えるかもしれないけど、自分の中ではいろいろタイプがあって、その中の因習にとらわれた村バージョンの一つの原型ができたという感じがします。

池田さん: そして「死を呼ぶ駄洒落歌」、これは木村監督がすごく好きだと仰っていました。昨日のティーチインで、「手のフリはなんでつけられたんですか?」という質問があったんですが、監督あれはなぜですか?

堤監督:
なんでですかね(笑)。覚えてないです(会場笑)。木村がいろいろやっていて悔しかったからだと思います。木村はポーズを作るのがすごくうまいんです。だからちょっと悔しくて(笑)。

池田さん: 木村監督の師匠にあたる方ですよね(笑)?

堤監督:
みんなライバルですよ。

池田さん: では次にいきましょう。つい最近の話ですが、「トリック劇場版 ラストステージ」で思い出に残っていることは? マレーシアでロケを行いましたね。

仲間さん:
すごく暑かったですね。皆さん、滝のような汗をかいて、服がずっと濡れているような状態で撮影していたんですが、初めての海外だということで奈緒子と同じように「ちょっとリゾートっぽいところはあるのかな?」とか「どんなオシャレっぽいところに連れていってもらえるのだろう?」とワクワクして行ったらジャングルと、ワニの出る川とコウモリのいる洞窟で(会場笑)。

阿部さん:
撮影初日からものすごい大雨ですごかったです(笑)。

仲間さん:
そうそう、「トリック」って必ず初日は大雨ですね(笑)。

堤監督:
どこに行っても変わらない(笑)。だいたい洞窟だし(会場笑)。

池田さん: 監督は雨男だという話がありますが...。

堤監督:
私は雨男です。「母之泉」も土砂降りだったし。砂漠で雨を降らせたこともありますよ(会場笑)。ある種の霊能力ですね(笑)。

仲間さん:
「トリック」は全シーン、ロケ撮影なんですよ(笑)。

阿部さん:
「母之泉」は雷も落ちてましたよね(笑)。目の前に落ちたの初めて見ましたよ。

堤監督:
横に雷が走ってたの。

阿部さん:
僕、風車に落っこちたの見ましたよ。

堤監督:
そうですか。しょうがないから「雷撮ってくれ」と言って、撮りました。一瞬、使ってますよ。

池田さん: 今日、ご登壇いただけていない皆様とのマレーシアでの思い出などはありますか?

阿部さん:
北村さんはね...。彼とは10年来の友人なんですが、今回の彼が一番良かったですね(会場笑)。最も好きな芝居でした(笑)。

堤監督:
この辺(阿部さんの耳の後ろ)にいましたよね(笑)。

阿部さん:
あれは、濃い役でしたね(笑)。

池田さん: 寝言でずっと「ニャーン」って言っていたのはアドリブだったんですか?

阿部さん:
みんなでいびきをかくというシーンで、みんなでいびきをかいていたら一人だけ甲高い声でね。自分で考えたんでしょうね、瞬時のうちに「ニャーン、ニャーン」って。

堤監督:
あれ、使ってないかもしれない(会場笑)。

阿部さん:
使ってない(笑)!

池田さん:あれ、すごい面白かったな(笑)。

堤監督:
「やむ落ち」でお楽しみください。

池田さん: あ、そうですね。私も相当カットされております。案の定ですけどね(会場笑)。

堤監督:
あなたのはたぶん「やむ落ち」にも出てこないよ。

仲間さん:
あ、「やむ落ち」でもカットされる(笑)。新しいですね。

池田さん: プライベートで見ますのであとでコピーさせてください(笑)。実際に座礁した事件とかありましたよね。座礁するシーンで実際に川の底にある岩に乗り上げて座礁してしまったということが。

堤監督:
本当は作り物の座礁にするつもりだったのが、本当に止まってしまって。みんなでレスキュー隊みたいにロープをかけて引っ張ったんですよね。動いた時には感動的でしたよね。僕は暑くて木陰で休んでいたんですが(笑)。

仲間さん:
休んでいたんですか(笑)。手伝いましょうよ。

池田さん: 監督はマレーシアで日本料理を食べた時に食あたりになられまして、力が入らなかったんですよね。

堤監督:
私一人だけが...。ざるそばを頼んだんです。よせばいいものを、小さいうずら卵がついてきたので、ざるそばのつゆにうずらの卵を入れない訳にいかないじゃないですか。生ものは止めなさいと言われていたんだけど、ついつい入れてしまって、とんでもないことになりました(笑)。

池田さん:それで私は「座礁クラブ、ヤアー」というセリフがあったんですが、丸々カットされました(笑)。プライベートで見ます。では、今だから言える話にいきましょう。仲間さん、阿部さんは、「貧乳」「巨根」という設定をいただいた時はどう思われましたか? ちょっと言いづらいところがありますが(笑)。

堤監督:
国民的貧乳ですから。

仲間さん:
そんなこと言われたことないです(笑)! 国民的貧乳って...初めて言われました(会場笑)。

池田さん:名フレーズすぎて使われる可能性があります(笑)。

仲間さん:
本当にやめてくださいね(笑)。

池田さん:今、記者の方のキーボードを打つ手が早くなりました(会場笑)。

仲間さん:
もっと書くことありますから(笑)。いいこといっぱいありますよ(笑)。

池田さん:なんで名フレーズを言っちゃうんだ(笑)。それで、どう思われましたか(笑)?

仲間さん:
初めて監督とお会いした時に「貧乳でいきます」と言われました。

堤監督:
いや、言ってないんですよ。

仲間さん:
え、言ってませんでしたっけ?

堤監督:
言ってないんですよ。ただ、何年も前から知っている人のようなテンポで話ができたので、その時に「トリック」はちょっと笑いの方向でいこうと決めたんです。まず阿部さんに「巨根」だということはお伝えして、阿部さんに「仲間さんには言ったんですか?」と聞かれたので「まだ言ってないんです」と。それで、仲間さんにはほとんど説明なくスッと台本を渡して現場で演じてもらいました(会場笑)。

池田さん:ファーストコンタクトで決めてしまったということなんですね。

堤監督:
「貧乳」と決めた訳ではなくて、笑いの方向で行こうと決めただけです。

仲間さん:
やめてー(笑)。貧乳、やめて(笑)。

池田さん:これも昨日の夜のティーチインで出た質問なんですが、「山田と上田の恋が芽生えたのはいつなのか?」。芽生えてないのかもしれないですが、お二人の中で相手のことを想う気持ちが増した瞬間は覚えていらっしゃいますか?

堤監督:
なんかイヤラシイ。顔がイヤラシイ(笑)。

仲間さん:
(池田さんのネクタイが)なんかチカチカしちゃってまぶしいです(笑)。

池田さん:わかりました(笑)。要するに、答えたくない感じですね。

阿部さん:
でもね、今回の映画の一番最後のシーンは、上田目線で過去の奈緒子の姿を見るとすごく切ない気持ちになりました。完成した作品を観て、上田ってこんなに奈緒子のことを思っていたんだなという感動がありました。それはまさに皆さんもそうだと思います。

堤監督:
奈緒子のちょっと特徴的な表情を回想シーンにしたんですが、あれは上田目線なんです。上田の好きな奈緒子の表情です。奈緒子は奈緒子で、皆さんもしかしたら見逃しているかもしれないけど、洞窟の奥に決意して行く時に、奈緒子がずっと14年持っていたカゴをバサッと落として、大事なものが見えるんですよ。

仲間さん:
そうなんです。気づいていただけましたかね。

池田さん:最後にもう一つだけ。ここにいらしていない生瀬さんと野際さんのエピソードが何かありましたら。

阿部さん:
生瀬さんとは、矢部と上田でものすごく共演したかったなと思います。あまりセリフがかぶっているところがないんです。だから、矢部に対してどうやって接しようかなと思ったまま、いつも終わっていきます(笑)。

仲間さん:
14年間(笑)。

阿部さん:
そう、14年間(笑)。「あ、生瀬さん、矢部が来たな」という時に、挨拶していいものなのか、「あ、矢部さん」と言うべきなのかいつも迷って、そのまま終わっていったことが何回もあります(会場笑)。

池田さん:あと、私が参加してからお二人と一緒のシーンがほとんどなかったですよね。今回が初めてに近いぐらいだったと思うんですが...。

阿部さん:
あ、そうでしたっけ?

仲間さん:
あ、覚えてない(会場笑)。印象にもなかったみたいです(笑)。

堤監督:
もともと「山田奈緒子萌え~!」と言っているキャラクターだったんですよね。

池田さん:はい、監督がそう付けてくださって、この間久しぶりにやりました。

堤監督:
それをすっかり途中で忘れてしまって。

池田さん:なんで忘れるんですか。飽きちゃったんですかね(笑)。あと野際さん、今回はマレーシアには参加されませんでしたが...。

仲間さん:
そうですね。すごく残念がっていました。やっぱり常に母として私たちを見守ってくれている感じでしたね。野際さんは「どんどん書け!」という名ゼリフがありますが、それが好きです(笑)。子供に向かって難しいことを「どんどん書け!」とね(会場笑)。それをすごく上品に言ってらっしゃる様子がすごく面白くて(笑)。あれもアドリブではありませんが、毎回ノリノリで演じられています。

堤監督:
野際さんは「大声を出す芝居がなくて、だから『トリック』が好きだ」と仰っていますね(会場笑)。

池田さん:パワフルな方ですね(笑)。では、以上で...。

堤監督:
暗いんだよ、もっと明るくいこうよ。皆様、これからお仕事とか行かれるんだし...。

仲間さん:
あ、そうですよね。

堤監督:
今日は花金ですよ(笑)。

池田さん:会社の方、学校の方、いらっしゃると思いますが、元気にお別れしたいと思います! では、最後に仲間由紀恵さんと阿部寛さんにご挨拶をお願いしたいと思います。

阿部さん:
僕たちの作品を愛していただきありがとうございます。さっき言い忘れましたけれども、今回は東山さんが出演されています。僕は東山さんのシーンでも親の気持ちになってすごく泣けてしまったんです。東山さんが堤監督の演出をどうやって理解して演じられるのかなと思ったら、ノリノリで迷いなくやっていたのがすごく印象的でした。昨日の夜から徹夜して観ていただいて、皆さん本当に愛してくれてありがとうございました。

仲間さん:
皆様、本当に長い間、ありがとうございました。明日から最後の「トリック」が公開になります。また明後日、「新作スペシャル3」も放送されますので、そちらもきっと皆さんお好きなエピソードになると思います。ぜひ最後の「トリック」を、「トリック」を愛してくださる皆様と一緒になってどかんと盛り上げていけたらと思っております。どうぞ最後までよろしくお願いいたします。

池田さん:では、昨日から14時間にわたって行ってきました「オールナイTRICK」は終了でございます。本当に本当にお疲れ様でございました。

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